index skip allword source recent(rd) (no rd)
dicfile-mtime:2024/04/02(Tue) 19:17:10
dicfile-size:10174byte


化学 >

(どく)

生体に微量で障害を与える物質のこと。 法令により毒物劇物として取り扱い、管理が定められている。

英数

Poly Chlorinated Biphenyl.ポリ塩化ビフェニル。 電気絶縁性が高く、化学的に安定していることから絶縁油等に多用された。

脂質に溶けやすい性質をもち、体内に蓄積して様々な中毒を引き起こす。 1968年には食用油の製造過程で熱媒体として使用されたPCBが混入したことによる 食中毒が起こっている(カネミ油症事件)。 1972年に製造中止。

廃棄物の分類

PCB濃度
高濃度PCB廃棄物5000mg/kgを超える
低濃度PCB廃棄物5000mg/kg以下 (微量PCB汚染廃電気機器等も含む)

パーフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物のこと。 有機フッ素化合物。 生物への蓄積性が高い。

PFOAは化学物質審査規制法の第二種監視化学物質に指定。

パーフルオロオクタンスルホン酸。 PFASの一種。

1940年代にアメリカで開発された。 撥水剤、泡消火剤として使われた。

V

神経毒の一種。 非可逆性コリンエステラーゼ阻害薬に分類される。 常温では液体でほとんど揮発しない性質をもつ。

毒性はサリンの約20倍。 呼吸器皮膚より吸収される。 コリンエステラーゼの活性が失われることにより アセチルコリンが分解されなくなり神経週末に蓄積、 ムスカリン受容体、ニコチン受容体が持続的に刺激される。

治療にはプラリドキシムヨウ化メチル(PAM)、アトロピンを投与する。 PAMはコリンエステラーゼの活性を回復させる。 アトロピンはアセチルコリンのムスカリン受容体への結合を阻害する。

(いぺりっと)

1917年の第一次世界大戦時にベルギー、イープルでドイツ軍が使用、 イープルの地名からこの名がついた。 芥子の臭いがすることから「マスタードガス」とも呼ばれる。 ドイツ軍では「黄十字」と呼ばれる。 ただし純粋なイペリットは無臭。

イペリットは「びらん性毒ガス」とも呼ばれ、ガスに触れると皮膚がただれる他、発ガン性も持つが、 その毒性を元に制癌剤が開発されている。 1984年のイラン・イラク戦争でも使用されている。

エチレン亜硫酸ガス(二塩化硫黄)から作られる。

(かいどく)

二枚(ホタテ、カキ、アサリ等)がもつ毒。 毒素をもった植物プランクトン(渦鞭毛藻類)を食べることにより蓄積される。

に強く加熱しても毒は消えない。 症状はしびれ、下痢等。

食用の貝は検査がおこなわれており、食品衛生法の検査値を超えた場合は その地域からの出荷が規制される。

(きせる)

煙管。刻みたばこを吸うのに使用する道具。 中央部は、両金は金属でできている。 現在は紙巻たばこの吹き由によりほとんど使われない。

鉄道の不正乗車のことをキセルと呼ぶ場合もある。

(さきしときしん)

赤潮を形成するプランクトンが生産する毒。貝の毒化の原因となる。 作用はテトロドトキシンとほぼ同じ。 有効治療法はない。

(さりん)

(CH3)2CHO-P(CH3)OF.有機リン系の神経ガス。半数致死量100mg/1m3。 1937年にドイツ軍により合成された。 名前の由来は開発者のSchrader,Ambros,R.drigerの頭文字とvan der Lindeのinからとられた。 常温で無色無臭の液体。

呼吸器、皮膚を通して体内に入ると神経に作用し神経機能を阻害、 けいれん、昏睡を起こし窒息死する。 ホスゲン、イペリットガスの数十倍の毒性を持つ。 アメリカでは「Gガス」(Germany)と呼ばれた。

(しあん)

(CN)2。無色で刺激臭のある気体。猛毒。 に溶けるとシアン化水素シアン酸を生じる。

(しあんかかりうむ)

青酸カリとも。KCN。 有毒で致死量は0.15g。強アルカリ性。

無色の結晶でアーモンドに似た香りがする。 メッキ、試薬などに使われる。 シアン化カリウム自体は毒ではないが、 に入って胃酸と反応すると青酸ガス(HCN)が発生、中毒に至る。

(しあんかなとりうむ)

NaCN. 青酸ソーダ、青化ソータとも。

青酸を水酸化ナトリウム溶液に吸収させてつくられる。

無色立方晶系の潮解性結晶。

有毒。

で分解してシアン化水素を発生する。 またアルカリ溶液中で塩素または次亜塩素酸ナトリウム溶液と反応すると シアン酸ナトリウムと塩化ナトリウムになる。

水溶液は強アルカリ性。空気の存在下で錯塩をつくり、金、銀を溶解する。

鋼の熱処理、金銀の精錬、メッキ、農薬、シアン化合物の合成等に使われる

(しとりにん)

ペニシリウム・シトリナム、ペニシリウム・ビリディカータム等のカビによってつくられるカビ毒。 腎細尿管上皮変性を起こす。

(じゅどうきつえん)

喫煙者の近くにいる第三者がタバコの煙を吸わされる状態。 タバコの煙は先端の点火部からたちのぼるもの、フィルタを通して吸入するもの、 それを吐き出したものの3種類あるが、毒性は点火部から出たものが最も強く、 そのため喫煙者本人よりも近隣者の方が健康被害が大きい。

(せいさんがす)

HCN。猛毒のガス。樹脂繊維の製造に使われる。 毒物としては1948年の帝銀事件に使われたほか、近衛文麿首相が自殺に使用。 またナチスが液化青酸ガス「チクロンB」をユダヤ人大量虐殺に使用した。

体内に入ると血液中のヘモグロビンと結合し呼吸を阻害するほか、 の呼吸中枢を犯す。 中毒を起こすと意識を失って痙攣を起こし、5分以内に死亡する。

(せいさんかり)

シアン化カリウムを参照。

(たばこ)

ナス科タバコ属の植物、またはこれから作られる製品。 喫煙用に栽培されるのはニコチアナ・タバカム。 日本ではニコチアナ・タバカムの在来種、黄色種、バーレー種が栽培されている。

夏に葉を収穫し乾燥、樽に詰めて1-2年発酵させたのちに工場で加工され、製品となる。 日本では20歳未満のものは法律で規制され、喫煙できない。

元はアメリカの原住民の風習で、 コロンブスによりヨーロッパ(スペインポルトガル)に伝わる。 初期はとして急速に伝わった。日本では1543年の鉄砲伝来の頃にポルトガル人により伝わった。

ニコチンタールのほか多数の化学物質、発がん性物質を含む。 煙草には15-20mgのニコチンが含まれるが、吸うのは煙のため急性中毒の心配はない。 吸うと約7秒でに達して作用する。

製品のたばこは江戸時代から利用されていた。 明治時代からキセル不要の紙巻たばこ、葉巻が普及する

日本では1904年から国家が製造、販売を独占している。 1949年以降は日本専売公社、1985/4以降は専売制の廃止により、日本たばこ産業が製造、販売を行っている。

(植物) ナス科の1年草。熱帯では多年草。高さは1-2.5m。 南アメリカ原産で暖かい環境を好む。。 葉にニコチンを含む。有毒植物で、食べると死亡する。 全ての草に毛がある。花は管状で、色は赤か白。 野生種は数10種、栽培種は数種。 日本には16世紀に渡来、現在は関東北部、九州南部などで栽培される。

(てとろどときしん)

フグ毒の主成分。熱に安定。

成人致死量は1-2mg。 頭痛、吐き気、唇付近の痺れ等が起こる。重症では呼吸困難で死亡することがある。

特効薬、解毒剤はない。

一次生産者は海洋細菌で、生物濃縮によりフグ体内に蓄積される。 特に肝臓、卵巣に多く含まれる。

フグ以外にも多数の生物で発見されている。

(でんしたばこ)

機器内またはカートリッジ内の液体を電気で加熱し、発生した蒸気を吸うたばこ。 液体はニコチンを含むものと含まないものがある。 液体にタバコ葉は使用されていない。

日本ではニコチン入りの電子たばこは 医療品医療機器等法(薬機法)で規制されているため販売されていない。

加熱式タバコはタバコ葉を使用している。

日本では両者が混同されていることが多い。

(にこちん)

C10H14N2. 猛毒のアルカロイド。 無色、微黄色の揮発性油状液体。半数致死量7.1mg。劇物。 タバコの葉に含まれる。アルコールに溶ける。

名前の由来は煙草をポルトガル、リスボンからフランスに持ち帰った駐在大使ジャン・ニコより。

神経ホルモンのアセチルコリンに似た構造で、少量で興奮作用を生じるほか、 快感を感じ、依存性を持つ。

(のびちょく)

ソ連で1970-1980年代に開発された神経剤。 VXガスの5-7倍の致死性をもつ。 成分の詳細は不明で、化学兵器禁止条約の規制対象リストに含まれていない。

製造工程が複雑でロシアにしか存在しないとされる。

2種混合型で毒性の少ない前駆体を混ぜ合わせることにより 強毒性となる。 分解後は特有の物質が残らないため検証が難しい。

(はしりどころ)

ナス科の多年草。有毒。 本州、四国に分布。湿った谷にはえる。 地下茎が横にはう。 塊茎、葉に毒がある。

乾かしたものはロート葉、ロート根と呼ばれる。 アルカロイドのヒヨスチアミンを含む。 硫酸アトロピンの原料となる。

(はまき)

たばこの葉を筒状に巻いたもの。

プレミアムシガー
全ての部分にたばこ葉を使用したもの。 保管には保湿容器が必要。

ドライシガー
機械巻で常温保存が可能なもの。

リトルシガー
ドライシガーの一種。紙巻たばこに似た形態のもの。

(ぴれすろいど)

ピレトリンおよびその合成類似化合物の総称。 殺虫剤、蚊取線香に使われる。

(ぴれとりん)

淡黄色の油状物質。除虫菊に含まれる。 昆虫の体内に入ると神経を麻痺させる。 人畜への毒性はきわめて低い。

(ますたーどがす)

イペリットを参照。

(むすかりん)

ベニテングダケ、テングダケ等に含まれるアルカロイド。 ムスカリン受容体に結合し副交感神経の末梢を興奮させる作用がある。

アトロピンは拮抗作用を示す。

(りしん)

トウゴマの種子から生成される毒物、タンパク質

リボソームを永遠に不活化する。 1分子で1細胞中の全リボソームを害する能力を持つ。


Generated by ldiary3.00beta t2h3_method 2008/09/28
Powerd by Ruby Ver 1.8.1