タンパク質


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タンパク質

(たんぱくしつ)

生物細胞原形質の主要な成分。 1gあたり4kcalのエネルギーを産生する。

ポリペプチドの構造を持つ鎖状の高分子化合物。 天然に存在する分子量が5000以上のポリペプチドを一般にタンパク質と呼ぶ。

構造が単純な段階から一次、二次、三次、四次に分けられる。

多数(ふつう10個以上)のアミノ酸で構成され、ペプチド結合によりつながっている。 生物の身体を形成するほか酵素ホルモン受容体としてのはたらきももつ。 分子量は1万から数百万。

構成情報はDNAに記録されている。

身体に糖が不足するとタンパク質がブドウ糖に分解されて使用される。


アミノ酸から合成される。 タンパク質合成に使われなかったアミノ酸は分解され、 糖新生に入ってエネルギー源または脂質の合成に使われる(ケト原性アミノ酸)。 またタンパク質以外の化合物、他のアミノ酸の合成材料として使われる。

窒素を含む排泄物は全てタンパク質に由来する。

英数

(GTPけつごうたんぱくしつ)

グアノシンヌクレオチド調節タンパク質。 GTPと結合するタンパク質の総称。

(Gたんぱくしつ)

GTP結合タンパク質の一種。細胞膜に存在し、受容体からの信号を細胞内に伝達する。 グアニンヌクレオチドを結合することが名前の由来。

αβγのサブユニットをもつ。

(あくあぽりん)

AQP. 分子を特異的に通す膜タンパク質。

尿の再吸収や濃縮、脊髄液等の体液産生と分泌、皮膚の保湿等にかかわる。 哺乳類の場合は13のサブファミリーがある。

(あみろいど)

炭水化物と結合したグロブリン型の親水性糖タンパク質セルロース硫酸で処理すると得られる。

多くの種子中の子葉細胞壁に含まれる。

アミロイドが身体に沈着するとアミロイドーシスを起こす。

またアルツハイマーの原因物質とされる。 アルツハイマーに関連するものはアミロイドβと呼ばれる。

(かぜいん)

に含まれるタンパク質。 哺乳類の胎児のは柔軟性が高いが、生後は強度が求められるため 骨にカルシウムリン酸を供給する役割を持つ。

(こうたんぱくしつ)

ほとんどの溶媒に溶けない繊維状タンパク質。

(こらーげん)

皮膚、軟骨、血管等に含まれる硬タンパク質。 体内のタンパク質の約30%を占める。 3本の鎖状の繊維がらせん状にからまった構造。 繊維を構成する基本単位はトロポコラーゲンと呼ばれる。

アミノ酸を原料としてつくられる。 ビタミンCはコラーゲンの合成を助ける作用がある。 皮膚のコラーゲンの弾力が衰えると皮膚表面にしわが出てくる。

等で煮るとゼラチンになる。

(さぶゆにっと)

タンパク質複合体の構成単位となる単一のタンパク質分子のこと。

(しとくろむ)

チトクロムとも。 細胞内に存在するヘムタンパク質のうち、 下記のものを除いたもの。

電子伝達系の構成成分。 Fe2+とFe3+の可逆変換により、 細胞内酸化還元反応の中間電子伝達体としてはたらく。

シトクロムP-450の分子は物質の酸化、解毒、脂肪酸の不飽和化にかかわる。

(しゃぺろん)

分子シャペロンを参照。

(ぜらちん)

動物等に含まれるコラーゲンを煮るとできる水溶性タンパク質。 固まるとゼリー状になる。

(ちとくろむ)

シトクロムを参照。

(とうたんぱくしつ)

をつけているタンパク質のこと。 アスパラギン残基に接続することが多い。

(とらんすふぇりん)

清に含まれるタンパク質。 を運搬する役割をもつ。

(ふぇりちん)

肝臓脾臓骨髄筋肉に存在するタンパク質。 を貯蔵する。 輸送はトランスフェリンがおこなう。

(ぷろたみん)

強塩基性のタンパク質。精子中に多く含まれる。 DNAと強く結合している。 アミノ酸はアルギニンの含有量が多い。

(ぷろていん)

protein.タンパク質のこと。 または精製された高タンパク質食品のこと。

粉状でに溶かして飲む。原料は牛乳大豆等。 タンパク質が多く、糖質脂質は少ない。 ビルトアップ、運動後の補給、減量中の栄養補給に使われる。

(ぶんししゃぺろん)

ほぼ全ての細胞内に存在する特殊なタンパク質のこと。 細胞内でのタンパク質の高次構造形成を助ける。

シャペロンは若い婦人が社交界に出るときの付き添いのこと。 多くは年配の婦人。一人前になるとつかなくなる。

(ぺぷちど)

アミノ酸が数個から数十個つながったもの。

(ぺぷちどけつごう)

1つのアミノ酸のカルボキシル基-COOHと 別のアミノ酸のアミノ基-NH2から分子がとれて生じるアミノ結合のこと。

(へむ)

生体内に存在するポルフィリンの錯化合物。

(へむたんぱくしつ)

ヘムタンパク質が結合したもの。

(ぽりぺぷちど)

ふつう10個以上のアミノ酸ペプチド結合したもの。 天然に存在する分子量が5000以上のポリペプチドを一般にタンパク質と呼ぶ。 生体中にはいくつかのポリペプチドホルモンが存在する。

(らくとふぇりん)

に含まれるタンパク質。 多くの哺乳類の乳に含まれる。ヒトの乳には特に多い。 と強く結合する性質をもつ。 抗菌性タンパク質で乳児が口から細菌に感染しないようになっている。

構造はトランスフェリンに似ている。

(りんさんか)

ATP由来のリン酸が側鎖にOH基のあるアミノ酸残基に結合し ATPがADPとなる現象。 セリントレオニンチロシン等にみられる。

これによりタンパク質のはたらきが活性化または抑制化される。 細胞の増殖にも関わる。

リン酸化したタンパク質が次々と他のタンパク質をリン酸化する現象は リン酸化カスケードと呼ばれる。

(れくちん)

ヒトの赤血球を凝集させる作用のあるタンパク質の総称。 糖タンパク質の糖鎖を認識して結合する。

インフルエンザウイルスはヘマグルチニンというレクチンをもっている。 これを介して細胞表面の糖鎖を認識し感染する。


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