器官 > 呼吸器
respiratory organs.
疾患
咽頭扁桃のこと。
のど。消化器と呼吸器に属する。 頭蓋底から第6頚椎までの管。長さは12-16cm。 空気、飲食物の通り道。不随意筋で自律神経の支配を受けている。
喉頭とは喉頭蓋により分けられる。
中咽頭
軟口蓋から第3頚椎まで。
ワルダイエルの咽頭輪に取り囲まれておりリンパ組織が発達している。
疾患
咽頭の炎症。急性と慢性がある。
急性
多くはウイルス性。
アデノウイルス、インフルエンザウイルス、レンサ球菌等。
のどの違和感から始まり、のちに強い痛みに進展する。
ウイルス性の場合は咳、鼻水等の症状が出ることが多い。 細菌の場合はウイルスより痛みが強くなることが多い。
風邪症候群、感冒、上気道炎の通称。 主にウイルスにより起こり、どのウイルスかで症状が異なる。 インフルエンザとは異なる。
パラインフルエンザウイルス、RSウイルスは呼吸器に感染する。 アデノウイルスは呼吸器以外にも感染し、眼炎、消化器系感染を起こす。
ライノウイルス、コロナウイルスは感冒症状を起こす。 くしゃみ、鼻水、鼻づまり、頭痛、咳、悪寒等が発生する。 発熱は少なく、あっても軽い。
花粉に対してI型のアレルギー反応を起こす疾患。 花粉が付着した肥満細胞からヒスタミンが放出されて起こる。 アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎の亜型。
かつては枯草熱と呼ばれていた。
原因となる植物
スギ | |
ヒノキ | |
イネ | 5-10月 (牧草がほとんど) |
ヨモギ | |
カモガヤ | |
ブタクサ | |
シラカンバ | 春から夏 |
ハンノキ | 春から夏 |
北海道にはスギとヒノキがないため、これらが原因の花粉症は発生しない。
シラカンバとハンノキは花粉が似ているためどちらかにかかると両方の花粉症に発展することがある。 また果物過敏症の併発が多い。
花粉が身体に取り込まれると異物として認識され、IgE抗体が作られる。 抗体はアレルギーにかかわる肥満細胞にくっつく。
再度花粉が侵入すると肥満細胞からヒスタミン、ロイコトリエン等が放出され、 これが神経や血管を刺激する。
薬は抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、ステロイド等が使われる。
どもり。話し言葉がなめらかに出ない障害。 9割は発達性。
発達性
幼児期に発症する場合が多い。
男性に多い。約半分は自然治癒する。
呼気の通り道。上下に分かれる。
風邪により起こる鼻炎。 炎症が拡大すると咽頭炎、喉頭炎を起こす。
アレルギー(I型)による鼻炎もある。 花粉症が原因であることが多く、アレルギー性結膜炎を併発する。
口蓋奥中央から下方に出ている突起。
物を飲み込むときは口蓋垂は咽頭後壁に接着する。
舌根部と舌骨から気管上部までの器官。 空気の通り道であるほか、発声を担う。 内腔左右に声帯がある。
咽頭とは喉頭蓋により分けられる。 食物通過時は喉頭蓋が喉頭を塞ぎ、食物を食道へ通す。
成人男性には喉頭隆起(のどぼとけ)がみられる。 突出した甲状軟骨で構成。
ヒト、動物の発声器から出る音のこと。 両生類以上は喉頭にある器官で声を出す。 ヒトの場合声帯から発する。
咽頭の上部。
後鼻腔から軟口蓋まで。耳管が開口し、中耳につながる。 咽頭扁桃(アデノイド)がある。
中咽頭、下咽頭は食物が通過するが、上咽頭は空気しか通らない。 表面は繊毛上皮で覆われている。 ここの上皮には多数のリンパ球があり、免疫に関与する。
睡眠中に呼吸が10秒以上とまる疾患。 ほとんどがいびきを伴う。
閉塞型が最も多い。
呼吸および嗅覚器官。顔の中央にある。 鼻腔上部に嗅細胞があり、空気中のにおい物質が粘液に溶けたものを刺激として受容、嗅覚を生じる。
外鼻孔から咽頭までの空間。
鼻中隔により左右に分かれる。 鼻腔内のひだにより上鼻道、中鼻道、下鼻道に分かれる。
上部の粘膜の一部には嗅細胞がある。
鼻腔周囲の骨の中にある空洞。 頭蓋骨の軽量化、声の共鳴等の役割を果たす。
咽頭扁桃(アデノイド)、口蓋扁桃、舌扁桃で構成。 咽頭をとりかこむように存在する。
両側計6個の扁桃をあわせてワルダイエル輪と呼ぶ。 急性扁桃炎は口蓋扁桃の炎症。
一般的に扁桃腺と呼ばれるが、 扁桃に腺上皮はないためこの呼び方は正しくない。
疾患
扁桃を参照。
肋骨の間を埋めるように存在する呼吸筋。 肋間神経の支配を受ける。