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神経系 >

(のう)

brain. 頭部頭蓋内にある重要な臓器

前からみると5つに分けられる。

ヒトの脳は体重比で約2%。 大量の酸素エネルギーを必要とし、安静時の心拍出量の12%の血液が送られる。 安静時に消費される酸素の20%は脳で使われる。

グルコース依存度が高く、一日に約120gのグルコースを必要とする(白米換算で約178g)。 一日の消費カロリーは約480kcal


中枢神経系は頭蓋骨と椎体骨(脊柱)で守られている。 その内側は硬膜クモ膜軟膜で覆われている。 クモ膜の間は空洞状になっておりクモ膜下腔と呼ばれる。ここは脳室につながっている。 クモ膜下腔と脳質を髄液が満たし、脳はこの中を浮遊している。

両生類の大脳は大脳辺縁系しかない。 鳥、哺乳類は小脳と[大脳]]が大きくなる。また新皮質が出現する。

霊長類になると新皮質が更に発達した連合野が出現する。 人の場合、大脳の90%以上を新皮質が占める。


脳の血管

英数

(A10しんけいぐん)

大脳の扁桃核側坐核、尾状核、視床下部等が集まった部分。 感情をつかさどる中枢。

目や耳から入った情報はA10神経群を経由して前頭前野に達する。

(えんずい)

脳幹の一部。髄脳とも。 脳の終端部で脊髄上端部に続く。 生命維持に必要な機能が集中している。

呼吸運動、心臓の拍動、血管運動の中枢がある。 くしゃみ、咳、噛む、飲み込む、消化液の分泌等延髄反射の中枢がある。

(かいば)

終脳学習記憶に関係する部位のこと。

(がくしゅう)

過去の経験にもとづいて行動を変化させること。

(かんのう)

大脳の深部に位置する。 以下の器官で成り立つ。

(きおく)

外界から情報を得たとき、その情報をあとで行動の役に立てるために蓄積する脳のはたらきのこと。 記憶する過程が学習になる。

スクワイアによる長期記憶の分類

(きゅうきゅう)

の領域の一つ。 嗅細胞からの情報を処理し、嗅覚中枢に伝える。

(きょう)

感覚入力や運動出力に関わる器官。 中脳延髄の間、小脳の腹側に位置。

(くもまく)

髄膜の中層。血管を含まない薄い結合組織で構成。半透明。

硬膜との間に間隙があり、ここをリンパ液が流れる。 軟膜とはゆるく結合している。

脊髄表面では溝に入らないため軟膜との間が分かれ広い間隙ができる。 これはクモ膜下腔と呼ばれる。 クモ膜下腔には動脈が多いため、クモ膜下出血の原因になりやすい。

(こうまく)

髄膜の一つ。一番外側の膜。 直下にはクモ膜がある。

(ししょう)

間脳の上半分を占める領域。多数の神経核で構成。 視覚、聴覚、味覚、体性感覚の入力情報を大脳皮質の適切な領野へ中継する。

(ししょうかぶ)

第三脳室の底部にある器官で間脳の一部。下に下垂体がぶらさがる。 自律神経系の中枢で内臓のはたらきを調節するほか、脳内や血中にホルモンを分泌する。 動物の三つの本能的欲求、食欲、睡眠欲、性欲のすべては視床下部で調節される。

放出ホルモン

甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン
副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン
成長ホルモン放出ホルモン
プロラクチン放出ホルモン
ゴナドドロピン放出ホルモン

抑制ホルモン

ソマトスタチン
ドパミン

下垂体後葉で分泌されるバソプレッシンオキシトシンは 視床下部で産生され、神経を通して脳下垂体に貯留される。

(しゅうのう)

の最も前方の部分。脳の総重量の約85%を占める。

(しょうのう)

延髄の背中側にある器官。 終脳とは小脳テントと呼ばれる膜により仕切られている。

平衡機能、姿勢反射の総合的調整、随意運動の調整を行う。 身体のバランスや手足相互のバランスを保つ。

障害が起こると平衡がとれなくなり、歩行や手足の動作ができなくなる。 大脳皮質と同様に多数のしわがある。

ヒトの小脳には約600-800億の顆粒細胞があり中枢神経系ニューロンの約7割を占める。 顆粒細胞は脳内で最も数の多いニューロン。

(ずいえき)

脳脊髄液。 クモ膜下腔を満たす液体。量は成人で約140ml。 脳室内の脈絡叢で1日に400-500mlつくられ、水柱15cmの圧力がかかっている。

(ずいのう)

延髄を参照。

(ずいまく)

脊髄を包む結合組織性の膜。

外側より三層で構成される。

(せんじょうたい)

大脳基底核の構成要素の一つ。 運動機能、意思決定(依存、快楽等)に関与する。

(ぜんとうよう)

大脳半球の一部、中心溝より前方にある部分。 ヒトでよく発達し、大脳皮質全体の1/3を占める。

機能は思考、判断、集中、気分のコントロール等。

(そくざかく)

脳の深部にある神経核。左右に一つずつ存在。 腹側線条体の大半を占める。

報酬、快感、恐怖等に重要な役割を果たすとされる。 多くの精神疾患との関連が指摘されている。

(そくとうよう)

言葉の理解、聴覚、視覚的記憶、言語的記憶、感情に関わる部位。

(だいのう)

終脳のこと。 終脳と間脳をあわせてさす場合もある。

(だいのうきていかく)

大脳基底核。 大脳皮質と視床、脳幹を結びつけている神経核のこと。 パーキンソン病は黒質に存在するドパミン作動性ニューロンの変性により起きる。

運動調節、認知、感情、動機づけや学習等を司る。

(だいのうずいしつ)

大脳の内側の部分。皮質から伸びた軸索が束になって走っている。 大脳皮質と比べると白っぽくみえるため白質とも呼ばれる。 脊髄では逆に外側が髄質となる。

(だいのうひしつ)

脳梁を軸とする正中面(大脳縦裂)により左右の大脳半球に分かれている。 哺乳類でよく発達している。

表面には多数の溝(脳溝)と隆起(脳回)がある。 部位ごとに担う機能ははっきりと分かれており、領野と呼ばれる。 ネズミの大脳皮質の表面はつるつるだが、ヒトの脳にはしわ(脳溝)がみられる。

皮質(灰白質)

新皮質

大脳皮質の領野

嗅覚に関してはから直接終脳の臭球に入力され、臭皮質へ伝達される。

(ちゅうのう)

脳幹の一部。 間脳の間にある。

平衡、姿勢を保つ。眼球運動、虹彩の収縮の中枢がある。

(なんまく)

髄膜のうち最も内側にあるもの。

(のうかん)

中脳後脳髄脳の総称。機能的に密接に関連している。 広義には間脳も含む。

多数の脳神経(第III〜第XII脳神経)が出ているほか、運動、感覚情報や自律神経の伝達経路になっている。 背側には網様体があり脳の覚醒状態を保つ。

脳幹にある異なった3つの神経核にはそれぞれ別の種類のモノアミンを作るニューロンが分布している。

両生類爬虫類の脳は脳幹が大部分を占める。

ニューロン
中脳の黒質 ドパミン
中脳の縫線核セロトニン
橋の青斑核 ノルアドレナリン

(のうしつ)

クモ膜下腔とつながった腔所部分。 髄液が入っている。脊髄中心管の延長部分と考えられている。

透明中隔により左右の側脳室に分けられる。 さらに正中に第三脳室、第四脳室がある。

(のうは)

EEG. 大脳皮質でみられる活動電位の記録のこと。頭皮上に電極をおいて測定する。 くつろいだ状態ではα波が出る。睡眠パターンもわかる。

周波数(Hz)
α波8 -13
β波14-25
θ波 4-7
σ波0.5-3.5

(へんとうかく)

扁桃体を参照。

(へんとうたい)

側頭葉の内側にある構造物。 大脳辺縁系の主要な構成要素のひとつ。

恐怖、不安、不快等のマイナスの感情をつかさどる。 情報を記憶する機能ももつ。

うつ病、不安障害やPTSD等では扁桃体の活動が過剰であることが知られている。 統合失調症、自閉症では活動が低下しているとされる。

(ほうしゅうけい)

中脳の腹側被蓋野を起点にして大脳辺縁系の側坐核を経て前頭前皮質に至る神経系。 神経伝達物質ドパミンが含まれている。

環境から生存に必要なものを見つけ、それに向かって身体を動かすための神経系。

アルコールは報酬系に作用する。

(みゃくらくそう)

左右の側脳室、第三脳室、第四脳室に存在する組織。 脳脊髄液の産生、分泌を行う。


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