地殻


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地殻

(ちかく)

地球の表面を覆う部分。

岩石でできている。 化学組成は二酸化ケイ素(SiO2)が過半数を占める。 大陸地殻と海洋地殻に分かれる。 地殻の下にはマントルがある。

大陸地殻

上が花崗岩質岩石、下が玄武岩質岩石でできている。 厚さは25-50km。

海洋地殻

全て玄武岩質岩石でできている。厚さは5-10km。


地殻 固体 Earth's crust
(モホ面)
上部マントル固体 upper mantle
下部マントル固体 lower mantle
(グーテンベルグ面)
液体outer core
(レーマン面)
固体 inner core

ヒマラヤ山脈はユーラシア大陸にインド大陸が衝突することにより形成された。 インド大陸がユーラシア大陸の下に滑り込んでいる。 ヒマラヤ山脈は元は海だったため、化石が見つかることがある。

ヨーロッパのアルプス山脈もアフリカ大陸がユーラシア大陸に衝突することにより 形成されている。

(あせのすふぇあ)

マントル上層部に存在する 岩石が少しだけ溶けて比較的やわらかい層。

(かいこう)

水深6000mより深い溝状の地形。地震が起こりやすい。 日本周辺や環太平洋に多くみられる。 深さの浅いものはトラフと呼ばれる。

海溝から海洋プレートが沈み込むことにより地震、火山活動が発生する帯状の地域は 沈み込み帯と呼ばれる。

沈み込んだ海洋プレートがある深さでマントルと接触すると水を放出しはじめマグマが発生する。 この直上には火山の分布が多くなる。 マグマは安山岩質。

(かいざん)

大洋底からそびえたつ孤立した山。山頂が海から出ることはない。 海嶺と異なり連続した山脈はつくらない。

(かいれい)

海底に存在する山脈。

(かく)

コア。地球の中心部。外核と内核がある。 外核と内核の境目はレーマン面と呼ばれる。

外核

主にで構成される。液体でS波を通さない。 他に少量のニッケルコバルトケイ素等が存在すると考えられている。 温度は4500-6000度。

内核

固体。 主に鉄、ニッケル、ケイ素の合金になっていると考えられている。 温度は6000-6100度。

(くらーくすう)

アメリカのクラーク(1847-1931)がまとめた 地殻の組成をあらわす数値表。 地表から地下16kmまでを平均した成分が火成岩と同じであるとみなし、 それに海水大気の成分を加えて算出したもの。 地表から16km以上の部分や海底地殻は含まれていない。

原子番号元素クラーク数
1 8酸素 49.5
214ケイ素 25.8
313アルミニウム7.56
426 4.70
520カルシウム 3.39
611ナトリウム 2.63
719カリウム 2.40
812マグネシウム1.93
9 1水素 0.89
1022チタン 0.46
1117塩素 0.19
1225マンガン 0.09
1315リン 0.08
14 6炭素 0.08
1516硫黄 0.06
16 7窒素 0.03
17 9フッ素 0.03
1837ルビジウム 0.03
1956バリウム 0.023
2040ジルコニウム0.02
2124クロム 0.02
2238ストロンチウム0.02
2323バナジウム 0.015
2428ニッケル 0.01
2529 0.01
(省略)

(ぐーてんべるぐめん)

マントルの境目にある面。 深さは約地下2900km。

(ごんどわなたいりく)

古生代から中生代前半にかけて、南半球に広がっていたとされる大陸。 のちに分裂、移動し、下記の大陸になったとされる。

ゴンドワナはインド中央部の地方の名前。

(たいようてい)

海底のうち深さ1000mより深い海底全てのこと。 浅い部分を含めた全体は海洋底と呼ぶ。

(たいりく)

大きな陸地のこと。 地殻厚さは30〜40km、花崗岩質。

かつてはパンゲアと呼ばれる1つの大陸だったが2億年前に分離を開始した。

1912年にドイツの地球物理学者ウェゲナーが 大陸間で共通する化石、海岸線の一致を根拠に大陸移動説を発表したが、 大陸を動かす力を説明できず受け入れられなかった。 半世紀後にプレートテクトニクス理論が認められてから大陸移動説も認められた。

(たいりくたな)

陸地の周辺に分布する水深0〜200mの部分。 陸地の続きで傾斜は比較的ゆるい。

(ちゅうおうかいれい)

中軸を境にして左右対称に両側に開く海嶺。 多くの大洋の中央に存在する(太平洋は除く)。 陸の山脈と比べると傾斜はゆるやかで平野に近い角度だが、地理的な広がりは非常に大きい。

開くときにマグマが上がってきて隙間を埋め、新しく岩盤を形成する。 これがプレート成長のもとになる。 海嶺でできるマグマは玄武岩質マグマ。

(ぱんげあ)

超大陸パンゲア。ペルム紀から三畳紀にかけて存在した1つの大陸。 現在の主要大陸が1つになっていたが、2億年前に地殻の運動により分離を開始した。 パンゲアを取り囲むはパンサラッサと呼ばれる。

(ふかたい)

付加プリズムとも。

海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む際に 海溝の陸側に形成される地質構造のこと。

日本列島の多くの部分は付加体群で構成される。

(ぷるーむ)

マントルから湧き上がるごく細い上昇流のこと。 プルームにより生じたマグマプレートを貫通して海底に噴出する。

(ぷるーむてくとにくす)

プルームのはたらきによって地学現象を総括的に説明しようという学問分野。 仮説の段階だが現在多くの科学者に認められている説。

プルームがマントルの対流を起こし、これがプレートを動かす原動力になっていると考えられる。 スーパープルームは超大陸分裂を引き起こした原動力と考えられている。

(へんせいたい)

変成作用によってできた変成岩が配列しているところ。 通常は広域変成帯のことをさす。

(ほっとすぽっと)

プルームが上昇している地域のこと。 マグマが定常的に供給されている。 太平洋のハワイ諸島と天皇海山列はプレートの移動により次々とつくられたもの。

(まぐま)

上部マントルが溶けてできた液体。マグマが冷えて固まると火成岩になる。 海嶺海溝ホットスポットで発生する。

マントル下方から熱い岩石が上昇すると圧力、融点が下がりマグマが生じる。 またプレートの沈み込みにより岩石に含まれた等で熱い岩石が冷やされ融点が下がって生じる。 日本の火山のマグマの多くはこのしくみにより生じる。

上部マントルでできたマグマは周囲の岩石より密度が低いため上昇していく。 周囲の岩石とほぼ同じ密度になると上昇が止まり、マグマ溜まりを形成する。

数%の水が含まれている。地下は高圧のため水は気体にならずマグマにとけこんだままだが 上昇して圧力が低下すると発泡し始める。 発泡すると上昇しやすくなり、これにより更に発泡が進むと火山噴火の原動力となる。


玄武岩質マグマ
流動性があるマグマで海嶺で発生する。枕上溶岩を形成する。

(まんとる)

地殻の下に存在する固体。 上部マントルと下部マントルに分かれる。語源は外套の「マント」から。

温度は800-4500度と高温だが地球内部の圧力により固体を保っている。 固体だがゆっくりと流動する性質をもつ。

圧力が低くなると液体マグマになる。

地殻との境目にはモホ面が存在する。 マントルとの境目にはグーテンブルグ面が存在する。

上部マントル

カンラン岩質岩石の他、エクロジャイトが含まれていると考えられている。 温度は800-2000度。

下部マントル

カンラン石が高圧型鉱物に転移していると考えられている。 温度は2000-4500度。

(もほめん)

モホロビチッチ不連続面。

地下に存在する地震波の伝わる速さが不連続に変わる面のこと。 地殻マントルの境界に位置する。 深さは海洋底では5-10km、大陸では25-50km。

(ゆーらしあ)

Eurasia. ヨーロッパアジアからなる大陸。 名前はヨーロッパとアジアの意。 地球の陸地の約37%を占める。

(りそすふぇあ)

アセノスフェアの外側を覆う固い層。

(れーまんめん)

と内核の境目にある面。 深さは約5100km。


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