大気圏。 大気が広がっている範囲でだいたい地上から800〜1000kmまでの範囲。 上空になるほど希薄になる。
上空より
外圏 | |
熱圏 | Thermosphere |
中間圏 | Mesosphere |
成層圏 | Stratosphere |
対流圏 | Troposphere |
外気圏。
成層圏にあるオゾンが多く含まれる層。 大気中の酸素分子に紫外線(UV-C)が当たって発生する。 太陽からの紫外線を吸収する効果がある。 オゾン層が形成されたことにより水中の生物は陸へ進出が可能になった。
aurora. 夜間に高緯度地方の上空にあらわれる光。熱圏下層部で発生する。
宇宙空間に存在する電子が地球磁気圏(太陽風)にとらえられると磁力線に沿って地球に降り注ぐ。 この際に電子が酸素や窒素に衝突して電子をもぎとる。 この電子が連続的に他の分子に衝突すると励起、発光してオーロラとなる。
発光層の高さは約90〜300km。
太陽の活動が活発なときによくみられる。 地球以外でも大気と磁場を持つ星ではオーロラが確認される。 木星、土星、天王星、海王星で確認されている。
太陽から到達した高速荷電粒子が地磁気に急激な変化をもたらす現象。
地球近くにくる太陽風が地球の地磁気に曲げられることによってできる 太陽風の空白領域。
コロナから宇宙空間に向けて放出される電子や陽子等の荷電粒子(放射線)やプラズマ。
速度は地球付近で300〜800km/秒、粒子密度は1〜10個/cm3 (地球上でつくられる最高の真空中の粒子密度は約100万個/cm3)。 密度が低いため太陽が引きとめることができず、飛び出していく。 フレア発生時は1000〜2000km/秒、密度も非常に大きくなる。
地球に近づくと地球の磁力に妨げられ地球を取り巻くように流れる。 太陽風の圧力と地球磁力がつりあう箇所には圏界面ができ、太陽風はこれ以上侵入できなくなる。 これにより磁気圏と呼ばれる空間ができる。
フレアの発生により地球の電離層が異常に電離し、 短波無線に障害が起こる現象。
熱圏の高度約80kmから500kmの間に存在する層。 ただしD層は中間圏に位置する。
かつては発見者の名前をとおり、ケネリー=ヘビサイド層と呼ばれていた。 独立に発見され、1924年にアップルトンにより実証された。
昼と夜では状態が変化する。 電子密度は高度が高いほど高くなる。
D層 | 80km |
E層 | 100-120km |
F1層 | 170-230km |
F2層 | 200-500km |
D層は夜間は消滅する。F1層、F2層はF層(300-500km)になる。
夏の高温時にはスポラディックE層(Es層)が出現することがある。 条件によってはVHFを反射することがある。
長波は昼はD層、夜はE層で反射される。 中波は昼はD層で減衰するためE層に届かない。夜はE層で反射される。
短波はE層、F層で反射される。昼は高い周波数、夜は低い周波数が反射される。 VHF以上は電離層を透過するため反射されない。
地球の磁気圏中、地表から数千kmの位置にある強い放射能をもつ2本の帯。 地球をドーナツ状に取り巻いている。