海面は地球表面の70.8%を占める。 地球表層の水の97%は海水として存在している。 海洋の平均水深は3800m。
地球上の海洋は3大洋(太平洋、インド洋、大西洋)と それ以外の付属海に分かれる。
水中の微生物の異常繁殖により、水の色が変わる現象。 原因は窒素、リンの増加、降雨による塩分低下等。
生息生物や養殖に被害を与えることがある。
低気圧や台風により発生した風浪が他の遠くの海域にまで伝わったもの。 風浪よりも波長が長く、500mから1kmに達する場合もある。 風浪の波頭はとがっているが、うねりは丸くなっている。
海洋を参照。
海面のかたちが移動していく現象。
干満差が最も大きくなるときの潮のこと。
新月、満月時は太陽、月、地球がほぼ一直線になるため 引力が合わさって干満差が大きくなる。
海水の粘性等により実際に大潮になるのは新月、満月の1-2日後。
千島列島に沿って南下し日本の東に至る寒流。 栄養塩が多く、魚類や海藻類を養う親に相当するという意味で親潮と呼ばれる。
海を満たす水。
塩分が多く、なめると塩辛い。 1kgの海水には約35gの塩類が含まれている。 外洋での塩分濃度は33〜38‰、平均値35‰。
陸地の風化生成物が河川水に混じって流れてくることにより塩類が蓄積される。 海水には微量だがほぼ全ての元素が含まれている。
塩類が含まれているため融点が真水より低く約-1.9度。 真水の最大密度は4度のときだが、海水は氷点下で最大密度になる。 このため真水は水面から結氷するが、海水は海中からでも結氷できる。
海水に含まれている塩分
海水1kgあたりの質量[g] | 質量比[%] | ||
塩化ナトリウム | NaCl | 23.48 | 68.10 |
塩化マグネシウム | MgCl2 | 4.98 | 14.44 |
硫酸ナトリウム | Na2SO4 | 3.92 | 11.37 |
塩化カルシウム | CaCl2 | 1.10 | 3.19 |
塩化カリウム | KCl | 0.66 | 1.91 |
炭酸水素ナトリウム | NaHCO3 | 0.19 | 0.55 |
臭化カリウム | KBr | 0.10 | 0.29 |
その他 | 0.05 | 0.15 | |
計 | 34.48 | 100 |
current. 長期間にわたって同じ方向に流れる海水の流れのこと。
日本近辺の海流
大洋の各海域に存在する海域規模の海水の循環のこと。 海上の卓越風で駆動し、表層から深さ1kmにまで及ぶ。
周囲の海水より温度の低い海流。 暖流と比べると塩分が低く、酸素、ケイ酸塩、リン酸塩は多い。 プランクトンも多い。
大西洋の北部を構成する海流、暖流。 メキシコ湾流の延長で、北大西洋東部を北に進む。
一部はノルウェー海流、イルミンガー海流になる。
この海流の影響で西ヨーロッパは緯度のわりには温暖。
日本南岸を西から東に流れる暖流。世界でも有数の流れの速い海流。
サンゴ(腔腸動物)の石灰質の骨格と石灰藻との集積によりできた礁。 古生代から存在する。いろいろな生物が付着しており、一つの生態系を成している。
海面すれすれの岩石やサンゴ礁のこと。 元来は船の航行に差し支えるものを指していた。厳密には20mより浅いものを指す。
海のうち水深200mより深い部分。 200mは植物プランクトンが光合成できる限界の深さ。 水深1000mより先は光が届かず暗黒となる。
水温は2-4度。
水圧は10m下がるごとに1気圧ずつ増える。
深海にも生物が存在する。 熱水に含まれる硫化水素、メタンをエネルギーに変える化学合成細菌に依存する。 地球で最初の生命が誕生した場所は熱水噴出口とされる。
海洋に存在する直径が数十km〜数百kmの渦のこと。 コリオリ力により発生する。
周囲の海水より温度の高い海流。 熱帯、亜熱帯より流れてくる。 寒流と比べると塩分が高く、酸素、ケイ酸塩、リン酸塩は少ない。
tide. 海洋の水位が上がったり下がったりする現象。 海岸では海岸線の前進、後退が起きる。
潮汐に伴う海水の流れのこと。約6時間毎に流れが変わる。 日本では鳴門海峡、下関海峡の潮流の流れが速く、渦潮の原因となる。
潮流は海底摩擦により地球の自転を遅くするはたらきがある。 月の起潮力により地球の自転は10万年に1秒遅くなっている。
アマゾンでは潮流により川が逆流することによりポロロッカと呼ばれる。
暖流の一つ。 黒潮の一部が対馬海峡から日本海に入り、日本列島沿岸部を北に向かって流れる。 一部は大陸沿岸に到達して冷やされ、リマン海流となる。
厚さは最大200mほど、流速は50cm/s。
ロシア沿海州北部から南下し、日本海北部を経て朝鮮半島東側に至る寒流。 リマンは(アムール川)河口の意。 流域はイカやタラの漁場となっている。