火山


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地学 登山 > 火山

火山

(かざん)

volcano. 噴火によりできた山のこと。

マグマの粘り気が火山の形の要因となる。 粘り気が強いほど火砕流が発生しやすくなる。

粘り気形状火山岩深成岩
ドーム状流紋岩花崗岩
円錐状 安山岩閃緑岩
盾状 玄武岩斑レイ岩

単成火山
複成火山

火山噴出物(マグマからできる)

火山ガス
溶岩 lava
火山岩塊
火山礫
火山灰 volcanic ashes

(かざん)

道南

渡島大島
恵山
北海道駒ヶ岳

道央

標高
有珠山
倶多楽
樽前山1102(風不死岳) 1041(樽前山)
恵庭岳
羊蹄山
ニセコ

道北

標高
利尻山1721
十勝岳2077
大雪山2291(旭岳)
丸山 1692

道東

標高
雌阿寒岳 1499
雄阿寒岳 1370
摩周 857(カムイヌプリ)
アトサヌプリ508(アトサヌプリ) 574(マクワンチサップ)
天頂山 1046
羅臼岳 1661
知床硫黄山1562(硫黄山)

北方領土

国後島
泊山
羅臼山
爺爺岳
ルルイ岳
択捉島
ベルタルベ山
択捉阿登佐岳
択捉焼山
小田萌山
指臼岳
散布山
茂世路岳

近年の噴火

英数

Large Igneous Province. 巨大火成岩岩石区。

広大な範囲に火成岩が分布している地域。 またはこれを生成した火山活動のこと。

生成時に噴出された生成物は地球の気候変動に大きな影響を与えたとされる。

(おんせん)

マグマによって加熱された地下水が地上に湧出したもの。 マグマから受け取った様々な成分が含まれる。

主成分
単純温泉
塩化物泉 塩化物イオン
炭酸水素塩泉炭酸水素イオン
硫酸塩泉 硫酸イオン
二酸化炭素泉二酸化炭素
含鉄泉 イオン(鉄IIまたは鉄III)
酸性泉 水素イオン
含よう素泉 よう化物イオン
硫黄泉 硫黄
放射能泉 ラドン

(かさいりゅう)

マグマの発泡によりちぎれたマグマ片、火山灰を大量に含む高温ガスが 山の斜面を高速で流れ下る現象。 安山岩、流紋岩等粘り気の大きいマグマの噴火で起こりやすい。

速度は速いものは時速100kmにも及ぶ。

(かざんたい)

火山が帯状に分布する地域のこと。 2種類ある。

(かざんがす)

マグマ溜まりでマグマに溶けていた揮発性成分が泡となって出て地表に噴出したもの。 ほとんどは水蒸気で、ほかに二酸化炭素二酸化硫黄硫化水素を含む。 この発泡が一気に起こった場合は噴火となる。

(かざんばい)

マグマが細かな粒となり固まったもの。噴火の際に放出される。 大きいものは火山弾となる。

軽いため広範囲に降り積もりやすく、農作物の生育に影響を与えることがある。 規模の大きい火山灰は日照をさえぎり地球規模の気温低下を引き起こすことがある。

日本の場合は偏西風により火山の東側に多く堆積している。 火山灰が堆積して固結すると凝灰となる。

大噴火が起こると同じ組成の火山灰が広範囲に堆積し、地質年代の決定に利用される。 またに堆積した火山灰は大雨、融雪により火山泥流を起こしやすい。

(かつかざん)

かつては現在活動している火山のことを活火山と定義していた。 1960年代からは噴火記録のある火山を全て活火山と呼ぶようになった。 1975年には火山噴火予知連絡会により77火山が選定された。 その後も活火山の追加は増え、2017/6現在での数は111となっている。

2009年には「火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山」が 47火山選定された。2014年に3火山が追加され、50火山となった。

北海道
アトサヌプリ
雌阿寒岳
大雪山
十勝岳
樽前山
倶多楽
有珠山
北海道駒ヶ岳
恵山
東北
岩木山
八甲田山
十和田
岩手山
秋田焼山
秋田駒ヶ岳
鳥海山
栗駒山
蔵王山
吾妻山
安達太良山
磐梯山
関東
那須岳
日光白根山
草津白根山
中部
新潟焼山
浅間山
弥陀ヶ原
焼岳
乗鞍岳
御嶽山
白山
静岡・伊豆等
富士山
箱根山
伊豆東部火山群
伊豆大島
新島
三宅島
八丈島
青ヶ島
硫黄島
九州
鶴見岳・伽藍岳
九重山
阿蘇山
雲仙岳
霧島山
桜島
薩摩硫黄山
口永良部島
諏訪之瀬島

(かるいし)

マグマが細かくひきちぎられて固まったもの。 穴は泡の跡。

(かるでら)

噴火により形成される直径2km以上の火山性くぼ地のこと。 日本で最も大きいカルデラは北海道の屈斜路カルデラ。

(ふんか)

地下深くにあるマグマからガス成分が遊離する事により圧力が高まり、 地表付近の岩石を打ち破る現象。

世界の過去の大きな噴火

火山灰により世界各地で異常低温となり 翌年1816年は「夏のない年」と言われた。

近年の噴火事例

1900 安達太良山
1902 伊豆鳥島
1914 桜島
1926 十勝岳
1940 三宅島
1952 ベヨネース列岩(明神礁)
1958 阿蘇山
1991 雲仙岳
2000-2001有珠山
2006- 桜島(昭和火口)
2011 霧島山(新燃岳)
2014 御嶽山
2017 草津白根山
2018 霧島山(新燃岳)

(ふんかけいかいれべる)

火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」と 防災機関や住民等の「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標。 気象庁による。

レベル5避難 噴火警報(居住地域)または噴火警報
レベル4避難準備 噴火警報(居住地域)または噴火警報
レベル5入山規制 噴火警報(火口周辺)または火口周辺警報
レベル5火口周辺規制 噴火警報(火口周辺)または火口周辺警報
レベル5活火山であることに留意噴火予報

(ようがん)

マグマから水蒸気が少しずつ抜けて逃げたときに発生する。 温度は900-1100度。 溶岩の種類により異なる。

火口から流れ出て溶岩流となる。 864年の富士山噴火では溶岩流が湖をせきとめ、現在の精進湖と西湖を形成した。

流れる速度は遅いため災害時の避難は容易。


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