血管を通じて全身を流れる液体。体重の1/13を占める。 結合組織に属する。 血球は骨髄でつくられる。
心臓のポンプ機能により血管を通じて全身に送られる。 比重は水よりも重く、約1.06。 粘度は水の約5倍。
血液検査項目
WBC | 白血球数 |
RBC | 赤血球数 |
Hb | 血色素量 |
Ht | ヘマトクリット |
MCV | 平均赤血球容積 |
MCH | 平均赤血球血色素量 |
MCHC | 平均赤血球血色素濃度 |
血小板数 |
血液生化学検査項目
TP | 総蛋白 |
A/G比 | アルブミン/グロブリン比 |
GOT | |
GPT | |
γ-GTP | |
ALP | アルカリホスファターゼ |
AMY | アミラーゼ |
T-cho | 総コレステロール |
HDLコレステロール | |
中性脂肪(トリグリセライド) | |
BUN | 尿素窒素 |
CRE | クレアチニン |
UA | 尿酸 |
血糖 |
Calci-protein particle. リン酸カルシウム結晶を吸着した血清蛋白Fetuin-Aの凝集体。
慢性腎臓病が進行すると血液中に増加してくる。
通常は骨に運ばれるが、増加すると骨以外の組織に作用し、 慢性炎症を引き起こす。
CRP. 急性相反応タンパクの一つ。 肺炎球菌がもつC多糖体と沈降するタンパク質。
急性相陰性タンパクを参照。
血漿タンパク質。 血液で最も量の多いタンパク質。分子量は小さいほう。
肝臓で合成される最大のタンパク質。6割は間質液中に存在する。 浸透圧の形成、物質、ホルモン輸送に関わる。
半減期は17-23日。 肝臓障害があると濃度が低下する。
RTP. 急速代謝タンパク。 炎症、がん等の組織破壊産物刺激により 肝臓で産生量が減るタンパクのこと。
炎症、がん等の組織破壊産物刺激により 肝臓で産生量が増えるタンパクのこと。
血漿タンパク質。下記の種類がある。
グロブリン分画
健常成人の血圧(mmHg) | |
収縮期血圧(最大血圧) | 120-130 |
拡張期血圧(最小血圧) | 70- 80 |
ヒトの血液の分類方法。抗原により分類され、下記の2つの型が一般的。 抗体は血漿に含まれ、抗原と結合すると凝集する。
ABO式
血液型 | 凝集原 | 凝集素 |
O | 抗A、抗B | |
A | A | 抗B |
B | B | 抗A |
AB | A、B |
Rh抗原系
日本人の血液型の割合
A | 約40% |
O | 約30% |
B | 約20% |
AB | 約10% |
やや黄色味を帯びた中性の液体。
水 | 約90% |
タンパク質 | 7〜8% |
脂質 | 1% |
糖質 | 約0.1% |
無機塩類 | 約1% |
役割
約60種のタンパク質がある。 多くは肝臓でつくられる。
血漿タンパク質からフィブリノーゲン、プロトロンビン、 V因子、VII因子を除いたもの。
血漿中のグルコースのこと。ヒトの場合血糖値は血液100mlあたり 約100mg(約0.1%)になるよう調節されている。 空腹時基準値は70-109mg/dL。これ以上になると糖尿病の疑いがある。
臨床検査に用いる管。抗凝固剤入りと無しのものがあり、 検査内容により使い分けられる。 無しの場合は血液採取後凝固し、血餅と血清に分かれる。
血管の損傷により血液が流れ出るのを防ぐ生体防御反応。
血清銅の95%はセルロプラスミンと結合する。
鉄を酸化する活性もあり、鉄の酸化還元調節により搬送、 ヘモグロビン合成に関与する。
急性相反応タンパクの一つでもある。
造血器官は時期により変わる。 胎生期は肝臓と脾臓(主に肝臓)が造血する。 胎児4ヶ月頃から骨髄が造血を開始し、出産時には肝臓の造血機能は停止する。
造血は主に脊椎骨、胸骨、肋骨、脛骨、大腿骨がおこなう。 脛骨は20歳頃、大腿骨は25歳頃に造血を終える。 長管骨の造血は成人期までに停止し、以降は偏平骨、短骨の骨髄が造血する。
骨髄にある造血幹細胞から前芽血球が生まれ、これが分裂を繰り返して赤芽球、そして赤血球となる。
血液中の血漿が血管から組織中へしみだしたもの。 細胞と養分や老廃物の受け渡しをする。 大部分は毛細リンパ管に入ってリンパしょうに、 一部は毛細血管に戻り血漿となる。
鉄運搬タンパク。 赤芽球に鉄を渡しヘム合成を助ける。
BUN.血中の尿素に含まれる窒素。 腎臓に異常があると血中尿素窒素の値が高くなる。
ヘモグロビンと強力に結合し肝臓に運ぶ役割を果たす 血清タンパク。
凝固第I因子とも。 線維素原。血漿に含まれる糖タンパク質。二次止血にかかわる。 肝臓でつくられる。
血液凝固の最終段階でトロンビンによりフィブリンに転換し、凝固血栓をつくる。
炎症で増加し、DIC(播種性血管内凝固)では減少する。
血清タンパクのひとつ。甲状腺ホルモンを運ぶはたらきがある。 家族性アミロイドーシスではアミロイド化し、末梢神経に沈着する。
血漿タンパク質、セリンプロテアーゼの一つ。 血液凝固の第II因子。
トロンビンの前駆体。
血液が失われた場合に補充する場合におこなわれる。臓器移植の一種。 血液型が適合する必要がある。 正確には「同種血輸血」と呼ばれる。
成分輸血
副作用回避のために必要な成分だけを輸血すること。
赤血球、血漿、血小板等。
輸血の副作用