心臓


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心臓

(しんぞう)

血管を通して血液を全身に送り出す器官。

胸部正中のやや左よりに存在し、大きさは成人で握りこぶし大程度。 全体が心嚢で覆われ、心嚢と心臓の間にはわずかな心嚢水がある。

心筋でできており筋肉の収縮によって拍動が起こる。 1回の収縮で左室より拍出される血液量は安静時成人で70-90ml。 健常成人での左室内圧は120mmHg、右室は25mmHg程度。

右心系と左心系に分かれ、右は静脈血、左は動脈血が流れる。 上が心房で下が心室。心房は静脈からの還流を受け、心室は動脈に血液を送る。 左心室の方が内圧が高いため壁が厚い。

心臓そのものに血液を供給するのは冠状動脈

交感神経により動きが促進される。 副交感神経(迷走神経の枝)により抑制される。

心臓自身に興奮、収縮する能力があり神経が切断されても拍動を続ける。 この性質は特殊な心筋線維にのみみられる。

一般的な両生類爬虫類の心臓は2心房1心室。 爬虫類の場合は心室を2つに分ける壁ができはじめている。

ワニは哺乳類類と同じ2心房2心室。 右心室と左心室から大動脈弓が出ており、パニッツァ孔という部位でつながっている。

左大動脈弓、肺動脈についている弁で陸上時と潜水時で血液の流れを変えることができる。

イカ、タコは普通の心臓のほかに2つのエラ心臓をもつ。

血液の流れ

収縮は自律神経系とホルモンによって制御されているが、 心臓自身にも収縮し続ける性質がある(心臓の自動性)。

心臓の自動性は右心房の洞房結節で発生する定期的な興奮により起こる。

英数

automated external defibrillator. 自動対外式除細動器。除細動(心臓への電気ショック)を行う機器。 心臓の状態が電気ショックが必要な状態か自動的に判別できる。

(かんじょうどうみゃく)

冠動脈。 心臓自身に酸素や栄養分を送る血管。 上行大動脈から左右2本が出ている。左の動脈は更に前下行枝と回旋枝に分かれる。 この3本を合わせて3枝と呼ぶ。

栄養部
右冠状動脈 後壁
左冠状動脈(前下行枝)前壁
左冠状動脈(回施枝) 側壁

静脈は冠状静脈洞となり右心房に至る。

洞房結節は右冠状動脈の分枝で栄養される。

(かんどうみゃく)

冠状動脈を参照。

(きょうしんしょう)

虚血性心疾患のうち、虚血はあるが心筋の壊死までにはいたらないもの。

ニトログリセリンの舌下投与によりおさまることが多い。

(さしんていけいせいしょうこうぐん)

先天性心疾患の一つ。 上行大動脈が非常に小さい疾患。 僧帽弁と大動脈弁は狭いかまたは完全に閉じている。

手術療法がおこなわれる。

(しげきでんどうけい)

右心房にある洞房結節からプルキンエ線維に至る特殊心筋線維によって構成される回路のこと。

洞房結節
房室結節 心房が興奮する
ヒス束
左右の脚枝 ここで信号が分岐する
プルキンエ線維ここを通じて心室の筋線維に伝導する

(しんきん)

心臓壁を構成する筋肉横紋筋で不随意。 は1つだが、Z帯で密に連絡している。 ネクサスという細胞結合装置がそなわっている。

(しんきんえん)

心筋に発生する炎症。 ウイルス感染症に関連して発症することが多い。

進行すると心不全や不整脈があらわれることがある。

(しんきんこうそく)

虚血性心疾患のうち心筋の壊死をともなうもの。 冠状動脈の閉塞により発生する。 原因の多くは冠状動脈の動脈硬化症(粥状)による。

(しんぞうべん)

心房と心室の間、心室と動脈の間にある弁。 血液の逆流を防ぐ。

房室弁(心房と心室の間にある)

僧帽弁2枚左心房と左心室の間
三尖弁3枚右心房と右心室の間

動脈弁(心室と動脈の間にある)

大動脈弁3枚左心室と大動脈の間
肺動脈弁3枚右心室と肺動脈の間

(しんたんぽなーで)

心嚢液が貯留し心臓がじゅうぶんに拡張できなくなった状態。 進行すると死亡するため、対応は緊急を要する。

(しんでんず)

ECG. 心筋の活動電位を記録した曲線。 虚血性心疾患の診断に用いられる。

P波 心房の興奮時に発生
qRs波心室の興奮時に発生
T波 心室の興奮が回復していく過程

(しんのう)

心膜腔とも。 心臓を包む2枚の薄い膜(心膜)の間にあるスペースのこと。 心嚢液が満たされている。

心嚢液は潤滑、ショック吸収の役割を果たす。

(しんぱく)

心臓の拍動のこと。成人で約70回/分拍動する。

成人男子62〜72
成人女子70〜80
胎児、新生児130〜145
乳幼児 110〜130
小児 80〜 90

(しんひだい)

心臓が肥大した状態。 高血圧になると血液を送り出すのに大きな力が必要になるため心筋が厚くなる。 これにより心臓の機能が低下する。

心臓弁膜症、心筋梗塞でも起こりやすくなる。

(しんまく)

心臓を包む2層の膜。内層は更に2層からなる。 2層の間は腔所(心膜腔)となっている。

(とうぼうけっせつ)

右心房にある結節。心筋の自動性の興奮はここから始まる。 右冠状動脈の分枝で栄養される。

(とるさーどどぽあんつしんしつひんぱく)

特殊な心室頻拍。 QT間隔延長を背景にQRS波の極性が上下にねじれるように変わる特徴がある。 心室細動に至る場合がある。

対応はマグネシウム投与、人工ペースメーカー挿入等。 徐細動は効果がない。

(ふせいみゃく)

正常洞調律以外の調律のこと。心電図で判断される。

頻脈性と徐脈性がある。 頻脈性は抗不整脈を用いる。 徐脈性は人工ペースメーカを使用。

※はペースメーカが必要。

(ぺーすめーか)

重度の不整脈がある患者の身体に埋め込まれる機器。 リード(導線)を鎖骨下静脈から右心房、右心室に挿入する。 リードを通して信号を送り、心臓の活動を感知する。

(ぼたろーかん)

胎児動脈管。 胎児はが機能していないため肺動脈への血液の大部分は この動脈管を通って大動脈に流れ込む。 出生後は閉鎖されるが、残ったままの状態が続くと動脈管開存症となる。

(ほもぐらふと)

亡くなった人の身体から提供された血管のこと。

血栓ができにくく、細菌等の感染に強い。 また免疫抑制剤は不要。


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