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器官 運動器 >

(ほね)

身体の骨組みをつくる器官。約200個存在する。

臓器の保護の他、筋肉と協同して運動器としての働きをなす。 またカルシウムリン等の貯蔵をおこなう。 下等な動物ではカルシウムのかわりにマグネシウムが使われている。

骨髄は造血作用を持つ。 骨の正常な形成にはカルシウムとリン酸が十分に供給されることが必要。

骨の構造

表面は関節面を除いて骨膜で覆われ、その下層に皮質骨(緻密骨、緻密質)がある。 更に内部には海綿骨(海綿質)が占めている。 管腔(髄腔)部には骨髄がある。

骨膜には知覚神経が豊富。 ハバース管内を通る血管により栄養される。骨表面には血管が入る栄養孔がある。

65%がカルシウムマグネシウムリン等のミネラル、 25%が有機質、10%が水分。 有機質の約90%はコラーゲンで構成される。

種類

疾患

(かいけつびょう)

ビタミンCの欠乏が原因で類骨を構成する膠原繊維がつくられなくなる病態。 出血、の脱落等が起こる。16〜18世紀の船員に多発していた。

(かりえす)

慢性の炎症が原因となって、等が壊疽に陥った状態のこと。

(くるびょう)

ビタミンD欠乏による全身性骨軟化症のうち、小児に生じるもの。 骨の変形、低身長の原因となる。

(こっせつ)

外力により骨の連続性が絶たれた状態。

骨折後は肉芽組織が形成され、 2週間ほどで繊維性仮骨が出現、幼熟骨、成熟骨となる。 完全修復には約2ヶ月かかる。

(こつそしょうしょう)

骨質が減退して骨自体がもろくなった状態で骨折を起こしやすい。 原因は加齢、糖質コルチコイドの過剰等。 女性は閉経後になりやすい。

(こつなんかしょう)

カルシウムビタミンD欠乏により起こる。 石灰化骨が減少して類骨が増加する。 リウマチに似た骨や関節の痛みを生じる。

腎臓が悪いとビタミンDの活性化が不十分となり二次的に 骨軟化症になる場合がある。

(こつまく)

骨の表面を覆う結合組織の白い層。 関節にはない。

成長期では骨の表面に骨質をつくる。 成人期では栄養に関与する。

痛覚神経があるため損傷すると痛みが発生する。

(なんこつ)

軟骨組織。 軟骨細胞とその間を埋める軟骨基質で構成。血管は存在しない。

硝子軟骨骨端部関節、気道
弾性軟骨介、翼、喉頭蓋
線維軟骨恥骨結合、椎間板

(はんげつばん)

軟骨の一種。 膝の関節の中央、大腿骨と脛骨の間にあり、 関節を構成する。

(るいこつ)

石灰化されていないやわらかい骨のこと。 骨軟化症で増加する。


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