免疫


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免疫

(めんえき)

immunity.

体液性免疫
免疫グロブリンを中心とした免疫。

細胞性免疫
キラーT細胞(細胞傷害性T細胞)そのものが直接抗原を攻撃する免疫。 移植拒絶反応、ツベルクリン反応などがこれにあたる。

リンパ器官(リンパ装置)

英数

リンパ球の一種で15%を占める。 細胞表面に免疫グロブリン分子をもつ(液性免疫)。

骨髄でつくられ、胸腺を通過せず直接脾臓リンパ節に行く。 自分と特異的に結合する抗原と出会うと活性化して増殖、形質細胞に分化する。 形質細胞に分化するとさらに多くの免疫グロブリンを産生する。 血中に分泌された免疫グロブリンは抗体としてはたらく。

リンパ球の一種。 骨髄でつくられた細胞が胸腺で成熟してできる。 3つの細胞が連携して抗原に対処する(細胞性免疫)。

表面にT細胞受容体(TCR)、表面マーカー(CD)を備える。 自分と合う抗原がみつかると活性化して増殖する。 抗原提示はマクロファージから受ける。

エイズHIVがT細胞に侵入して増殖、T細胞を破壊する。

Human Leukocyte Antigen. ヒト白血球抗原。 組織適合性抗原としてはたらく。 白血球の血液型として発見されたが、 のちにほぼ全ての細胞、体液に分布していることがわかった。

両親から受け継いだ2つの型が一対となっている。

造血肝細胞移植ではHLAの一致(A座、B座、C座、DR座の4座8抗原)が重要となる。

主要組織適合性複合体。 自分の組織と他人の組織を区別するためのタンパク質

皮膚臓器移植時はMHCが一致していないと移植された組織が異物とみなされ 免疫により破壊される。

(あいそたいぷ)

分類されたクラス、サブクラスの抗体

IgG
IgM
IgA
IgD
IgE

(あなふぃらきしーしょっく)

I型アレルギー反応による全身性蕁麻疹、呼吸困難、血圧低下等の反応のうち生死に関わるもの。 造影剤(ヨード剤)、スズメバチ刺傷等により起こる。

(あれるぎー)

生体にとって不利に作用する免疫機構による反応のこと。 アレルギーを起こす抗原アレルゲンと呼ぶ。

クームス分類

疾患

(あれるげん)

アレルギーを起こす物質のこと。

特定原材料
重い症状を引き起こしやすい、または症例が多い。

特定原材料に準ずるもの(21)

(いむのぐろぶりん)

免疫グロブリンを参照。

(えんしょう)

傷害に対する毛細血管を中心とする反応。生体防御機構の一部。 組織を傷害する因子を排除し、傷害された組織を修復・再生して生体の機能を維持する反応。

傷害が持続したり繰り返したりする場合に生じる。

リンパ球と形質細胞が主体となる炎症。

炎症の原因となる物質を肉芽腫内に閉じ込めようとする反応。

炎症に関与する細胞

好中球 炎症初期
単球マクロファージ2-3日に及ぶ炎症
リンパ球 ウイルス感染
形質細胞(プラズマ細胞)終末分化したBリンパ
好酸球 アレルギー反応寄生虫
肥満細胞好塩基球初期にヒスタミンを放出

(きょうせん)

胸骨のすぐ後ろの縦隔内に存在する器官。 リンパ球がT細胞に分化するための器官とされる。

(けいしつさいぼう)

抗体産生細胞、プラズマ細胞。 ヘルパーT細胞抗原情報をうけとることにより活性化して分化する。 形質細胞は抗原に対応した抗体を生産して血液中に分泌する。 増殖性はない。

(こうえんききゅう)

白血球の一つ。青い顆粒を持つ。 顆粒は塩基性色素で染まる。 顆粒にはヒスタミンを含む。

(こうげん)

Antigen:Ag. 免疫系に異物として認識される物質。 分子量5000以上の比較的大きな分子

(こうげんこうたいはんのう)

体内に抗原が侵入すると抗体がつくられ抗原と結合し、のはたらきをおさえる反応。 このときつくられた抗体は血液中に残るため再び同じ抗原が侵入すると すぐにその抗原と結合する(体液性免疫)。

(こうたい)

免疫系でつくられる免疫グロブリンとよばれるタンパク質B細胞によりつくられる。 本態は免疫グロブリン抗原と特異的に反応して、抗原のはたらきをおさえる。

抗体には特異性があり、一つの抗体は一つの病原体にしか反応できない。 またひとつのB細胞は一種類の抗体しかつくれない。

病原体に一度感染すると、その病原体に対する抗体産生細胞が増え、 2度目以降は病気にならなくなる(例外あり)。

抗体は5種類あり、アイソタイプとよばれる。

(こうりんししつこうたい)

リン脂質またはリン脂質とタンパク質の複合体に結合する自己抗体の総称。

(つべるくりんはんのう)

純化した結核菌成分に対するアレルギー反応(IV型)のこと。

(にくげしゅ)

にくがしゅとも。 慢性炎症で発生する結節状病変。 類上皮細胞で構成。

(ひぞう)

食細胞が多く集まる器官。貪食、処理の機能をになう。

身体の左上、肋骨のすぐ下に位置する。 元々はの所属リンパ節だった。

組織は白脾髄と赤脾髄で構成。

白脾髄は免疫系の一部でリンパ球をつくる。

赤脾髄は血液をろ過し、不要な物質を取り除く。 食細胞が含まれている。 老化した赤血球は脾臓で処理される。

脾臓がなくても生存は可能だが、抗体産生機能、 不要な物質を血液から除去する機能がある程度失われ、感染症に弱くなる。 肺炎球菌、髄膜炎菌、インフルエンザ菌等は感染リスクが特に高くなる。

(ひまんさいぼう)

粘膜、気管支等全身の結合組織に存在する細胞。 造血幹細胞由来の細胞マスト細胞とも。

丸みを帯びているためこの名があるが肥満とは関連はない。

炎症初期にヒスタミン等を放出する。 表面にIgE抗体を保持でき、アレルゲンが結合すると脱顆粒し、 ヒスタミン等を放出する。

花粉に曝されるとこの細胞の表面にIgEというタンパク質ができる。 次に花粉がやってくるとIgEと結合し、細胞内の分泌顆粒が放出される。 顆粒にはヒスタミンが含まれ、これが目や鼻の粘膜を刺激する。

また細胞膜酵素活性化によりアラキドン酸の生成と代謝を亢進させる。

(ふぁぶりきうすのう)

の総排出腔のすぐ内側の背側にみられるリンパ組織。 性的成熟に伴い消滅する。

(ほたい)

免疫に関与した一連のタンパク質。20種類以上存在する。

補体機能
C4a 炎症反応促進
C3b オプソニン作用(食作用を亢進)
C3a 炎症反応促進
C5a 走化性(炎症部位に食細胞を遊走させる)
C5b6789細胞膜破壊

古典的経路
C1からC9に順次活性化。

第二経路(別経路)
C3から反応。

(ますとさいぼう)

肥満細胞を参照。

(めんえきぐろぶりん)

イムノグロブリンとも。 抗体の本態。4本の鎖からなるタンパク質

種類

IgG二次免疫応答の所要抗体
IgA粘膜免疫の抗体
IgM一時免疫応答の主要抗体
IgDB細胞の表面で発現する、機能は不明
IgEレアギン抗体として肥満細胞に結合、アレルギーを起こす

(ものくろーなるこうたい)

ただ1種類のB細胞が作る抗体のコピー。 特定の細胞だけを攻撃する性質があるため、医薬品としての効果が期待されている。


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