器官 > 循環器
イギリスの医師ハーヴェイの著作(1628年)により 血液が体内を循環していることが明らかになった。
酸血症。 体液が異常に酸性になった状態。
アルカリ血症。 体液が異常にアルカリ性になった状態。
血液の凝固因子が欠如しているため、先天的に出血しやすい病気。 原因は遺伝で、女子により遺伝され、大半は男子に発症する。
二種類あり、血液凝固因子のうち第VIII因子が欠如しているものを「血友病A」、 第IX因子が欠如しているものを「血友病B」と呼ぶ。 割合はA:B=85:15程度。
治療は欠如した血液凝固因子を注入で、血液凝固因子濃縮製剤をうつ。 かつての製剤にはエイズ、肝炎ウイルスが混入しており、 多くの血友病患者が罹患、社会問題となった(薬害エイズ問題)。
通常より血圧が高い状態。 高血圧が続くと脳、心臓、腎臓疾患、動脈硬化が増加する。
脂質異常症を参照。
血液中の尿酸値が通常よりも高い状態。 痛風、尿管結石、腎臓結石の原因となる。
原因は腎臓からの排泄低下、尿酸の産生増加、両者の排出低下産生増加混合型等がある。
腎臓からの排泄低下
日本人の原因として最も多い。
内臓脂肪型肥満では腎臓の尿酸排出が低下するほか、尿酸の産生も高まる。
尿酸の産生増加
血液系の病気や炎症性疾患が原因となる。
リポタンパク質の代謝異常により血液中の トリグリセリド、コレステロールが多すぎるまたは少なすぎる状態。 I型からV型まである。
高脂血症はこれの一部だが2007年に改定された。
大半は食生活が原因だが、まれに遺伝によることもある(脂質代謝異常症)。
放置すると動脈硬化が進む。 中性脂肪が高いと冠動脈疾患、脳梗塞、脂肪肝、急性膵炎のリスクが高くなる。
薬物治療はコレステロール値を下げるもの、中性脂肪値を下げるものが使われる。
I型 |
IIa型 |
IIb型 |
III型 |
IV型 |
V型 |
静脈が異常に拡張、蛇行した状態。下肢の浅い部分の静脈に多い。
血液中の液体成分が毛細血管から血圧によってろ過され 組織間へ出たもの。
血液、リンパ等のこと。 体重の約60%を占める。大部分は水。 pHは7.35〜7.45の範囲に保たれる。
加齢と共に血管が劣化して壁の硬化、肥厚が起こる症状。 血流現象、血栓形成をともなう。血管がもろくなると拡張をはじめ動脈瘤に移行する。
粥状硬化症
血管の内側にアテローマ(粥腫)が形成されコレステロールを主体とする脂質が沈着する。
多くは高血圧を伴う。
冠状動脈にできると心筋梗塞の原因となる。
閉塞性動脈硬化症(ASO)
細小動脈硬化症
細動脈、小動脈に生じる。生活習慣病と深く関わる。
動脈の壁が弱くなり内圧に負けて膨らんだ状態のこと。
解離性大動脈瘤
動脈壁に亀裂が生じ血液が入り込んで血管壁が連続的に解離する病変。
破裂を引き起こしやすく、死亡率が高い。
全身の赤血球量が減少した状態。
鉄欠乏性
月経、出血により鉄が不足して起こる。
巨赤芽球性貧血
骨髄に大型で異常な形状の赤血球前駆細胞(巨赤芽球)が出現する。
原因はビタミンB12、葉酸の欠乏
再生不良性
骨髄の造血能力が著しく衰えることにより生じる。
多くは原因不明。
溶血性
赤血球の寿命が通常よりも短いために起こる。
軽度の黄疸がみられる。
リンパ管の回収容量を超えた組織液が 皮下に貯留した状態のこと。