ビタミン


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ビタミン

(びたみん)

ヒトの生体内で合成できない有機物。微量で生理的な作用を発揮する。

脂溶性と水溶性がある。 脂溶性はに溶けず肝臓脂肪組織に蓄積するため過剰摂取するとビタミン中毒等を起こす。 水溶性は水に溶けやすく過剰摂取しても排出されやすいため継続的な経口摂取が必要。

ビタミンAとDは過剰症がある。

脂溶性ビタミンA(レチノール)
ビタミンD(カルシフェノール)
ビタミンE(α-トコフェノール)
ビタミンK K1(フィロキノン)
K2(メナキノン)
水溶性ビタミンB1 (チアミン)
ビタミンB2 (リボフラビン)
ビタミンB3 (ナイアシン)
ビタミンB6 (ピリドキシン)
ビタミンB12 (シアノコバラミン)
葉酸
ビオチン
パントテン酸
ビタミンC (アスコルビン酸)

(あすこるびんさん)

ビタミンCを参照。

(ちあみん)

ビタミンB1を参照。

(ないあしん)

ビタミンB3とも。 ニコチン酸、ニコチンアミドの総称。

ニコチン酸アミドのかたちで生体に広く分布する。 補酵素NADおよびNADPの構成要素として必須。 トリプトファンから合成される。

食品にはピリジンヌクレオチドのかたちで存在、 調理、加工時に動物性食品ではニコチンアミド、植物性食品ではニコチン酸になる。 ピリジンヌクレオチドをそのまま食した場合は消化管内で分解されてニコチンアミドになる。

消化管から吸収されるとピリジンヌクレオチドに生合成され、 脱水素酵素の補酵素としてはたらく。

1867年に単離された。

欠乏するとペラグラになる。

(にこちんさん)

ナイアシンを参照。

(にこちんさんあみど)

ニコチン酸のアミド誘導体。 ビタミンB複合体の一つ。

トリプトファンから生合成される。 生体内ではNAD、NADPとして存在する。

ビタミン欠乏症の薬として使われる。

(ぱんとてんさん)

ビタミンB複合体の一つ。ビタミンB5と呼ばれていたこともある。 補酵素Aの構成成分。

生体内ではコエンザイムAとして存在する。 内細菌により合成される。

欠乏すると感染の抵抗性が弱くなる。

(びおちん)

糖新生、脂肪酸合成、エネルギー代謝に関連する酵素の補酵素。 腸内細菌により合成される。

(びたみんA)

視覚、免疫、上皮細胞の機能維持に必要。脂溶性。 緑黄色野菜に多く含まれる。

プロビタミンAはビタミンAの前駆体であり体内でビタミンAに変換される。

化粧品に配合されることもある。 角質の代謝促進、コラーゲン生成促進の効果がある。

肌にビタミンAが不足している場合、ビタミンAを含む製品を塗布すると レチノイド反応(A反応)が起こることがある。 肌の乾燥や赤み、痒み等が起こる。

また光の感受性が高くなるため紫外線の影響を受けやすくなる。

推奨摂取量は男性900μgRAE、女性650μgRAE(レチノール活性当量)。

プロビタミンAは体内で過剰になると変換が減少するため過剰症はないと考えられている。 ただし過剰摂取すると皮膚が黄色になる。 ただしプロビタミンAのサプリメント摂取は一部の国で超過しないよう勧告されている。

(びたみんB)

番号が飛んでいるのは一応報告されたものの 後日ビタミンではないことがわかった物質が存在するため。

ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシンパントテン酸葉酸ビオチンは当初単一の成分としてビタミンBと呼ばれたが、 のちに8つの成分を含むことがわかり、別々に命名された。

トウモロコシトリプトファンが少ないため アメリカでこれを主食としていた先住民の間でペラグラと呼ばれる症状がみられた。

(びたみんB1)

チアミン。 糖質代謝の酵素の補酵素となり、エネルギー代謝に関与。 神経機能の維持に必要。

酵素チアミンジリン酸に生合成された後にはたらく。

高カロリー輸液中にはビタミンB1の補充が必要。 B1がないと乳酸が蓄積して乳酸アシドーシスになるおそれが高くなる。

脚気は白米が主食だった江戸から明治に多発した国民病だった。

(びたみんB2)

リボフラビン。 黄褐色の結晶。 牛乳、肝臓、卵黄、酵母、米糠に多く含まれる。

酵素FMNとFADの構成成分として重要。

ヒトは合成できない。

水溶液は黄緑色の蛍光を発する。

(びたみんB3)

ナイアシンを参照。

ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンとも。 ピリジンアルカロイドに属する。

酵素ピリドキサールリン酸に変換されたあとにはたらく。 神経伝達物質の合成にも関与する。

青魚や肉、レバー等に多く含まれる。

(びたみんB12)

シアノコバラミン。 赤血球の生成に関与する。1948年に発見された。 コバルトを中心原子に持つ。

他の水溶性ビタミンとは異なり、動物由来の食品にのみ含まれる。

吸収されるためにはの内因子が必要。 肝臓に十分な量が蓄えられており、月、年単位に摂取が不足しても耐えられる。

(びたみんC)

アスコルビン酸コラーゲンの生成と保持、 カテコールアミンの生成、脂質代謝に関与する。 抗酸化作用を有する。

ヒト、サル、モルモット以外の哺乳類グルコースからビタミンCを合成できる。

大量に継続投与するとシュウ酸結石、痛風に似た症状を起こすことがある。

(びたみんD)

カルシフェノール。

D2からD7の6種類がある。 一般的にはD2とD3をさす。これ以外は食品にはほとんど含まれていない。

ヒトの皮膚にはプロビタミンD3が存在し、紫外線に当たるとプレビタミンD3が生成、 これからビタミンD3が産生される。

哺乳類ではD2とD3はほぼ同じ効力をもつ。 体内の機能性タンパク質のはたらきを活性化する。

カルシウム及びリンの代謝に関与する。 腸管のカルシウム吸収を通じてのカルシウム沈着を促進する。 紫外線に当たると皮膚で生成される。

推奨摂取量は男性9μg、女性8.5μg。

(びたみんE)

トコフェノール。

4種のトコフェロールと4種のトコトリエノールの化合物の総称。 体内で最も多いのはα-トコフェノール。生理活性も最も高い。

抗酸化作用を有し、不飽和脂肪酸の過酸化を抑制する。 食品の酸化防止目的で添加されることもある。

摂取目安量は6.0-6.5mg(2015年版食事摂取基準による)。 体内には蓄積しにくい。

過剰摂取した場合、破骨細胞が増加し量を減らすとされる説がある。

(びたみんK)

肝臓における血液凝固因子の合成に必要。

(びたみんU)

正式名称はメチルメチオニンスルホニウムクロリド。 ビタミン様物質で、正確にはビタミンではない。

商品名はキャベジン。キャベツに含まれる。

ヘキソースアミンの生成作用があり、胃粘膜を保護するはたらきがある。

の薬に使われる。

(めこばらみん)

補酵素型ビタミンB12の一種。 医薬品として手足のしびれや神経痛に用いられる。

(ようさん)

プテロイルモノグルタミン酸およびその派生物の総称。 ビタミンBに属する。

DNA合成や細胞分裂に関与する。 正常な造血作用に重要で、成長、妊娠の維持に必要。

黄色結晶。植物のに多く含まれる。

食品中ではほとんどがポリグルタミン酸型として存在する。 調理や消化の過程でモノグルタミン酸型に変換され小腸から吸収される。

オレンジジュース、バナナにはポリグルタミン酸型をモノグルタミン酸型に変える酵素を阻害する化合物が含まれている。

ビタミンB12とともに赤血球の生産を助ける。 また代謝に関与する。

妊婦は葉酸をじゅうぶんに摂取すると胎児の先天異常、神経管閉鎖障害、無脳症のリスクを減らすことができる。

また血清中のホモシステインの量が増加する。

(りぼふらびん)

ビタミンB2を参照。

(れちのーる)

ビタミンAのこと。


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