循環器 > 血管
血液が通る通路。ヒトの血管は閉鎖血管系になっている。
内側は血管内皮細胞、外側は弾性線維、平滑筋でできており、 内圧に応じて拡張、収縮が可能。
血管は加齢と共に内膜下等に脂質成分や粥種(アテローム)が蓄積、沈着し なめらかさを失って線維状となる(アテローム斑)。 この症状が進むと動脈硬化症となる。
上肢
胸
腹
腰
下肢
血管の病気
大動脈輪。
後大脳動脈(椎骨動脈の枝)と 前大脳動脈(内頚動脈の枝)、中大脳動脈、 交通動脈により構成される環状の動脈。
肝臓に酸素を送る動脈。 肝臓の血液供給の約1/3を担う。約2/3は門脈が担う。
分岐
総頚動脈から外と内に分岐した4本の動脈。 喉頭隆起付近で分岐する。
終枝は浅側頭動脈と顎動脈。
血管に血の固まりが入り閉塞する病態。
脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の原因となる。
新型コロナウイルスは血管のACE2受容体を攻撃し、 それにより小さな血栓ができることがある。
膝窩動脈から分岐。 起支部付近で腓骨動脈が分岐。
足底で内側足底動脈、外側足底動脈に分かれる。
内腸骨動脈の枝。左右二対。 胎児の状態では臍から出て胎盤につながる。 静脈血(正確には混合血)が流れる。
出生後は閉鎖するが、一部は上膀胱動脈を出す。
臍静脈は1本、臍から入り肝臓の手前で分岐、片方は門脈、 もう片方は下大静脈につながる。 動脈血が流れる。
鎖骨付近を走る動脈。腋窩動脈に至る。 右は腕頭動脈から、左は大動脈弓から分岐する。
大腿動脈から続く動脈。膝窩付近で 前脛骨動脈、後脛骨動脈に分かれる。
上腕動脈の分岐。
腹大動脈の分岐。
鎖骨下動脈、腋窩動脈から続く動脈。 肘関節付近で尺骨動脈と橈骨動脈に分かれる。
橈骨動脈が手のひらで湾曲している部分。
腹部大動脈から枝分かれし腎臓に至る動脈。
体内の管状の部分を内側から広げるために使う器具。 身体に害のない金属でできており、網目状の筒のような形をしている。
薬剤溶解ステント(DES)
通常のステントと比べ再狭窄しにくいもの。
血栓ができやすい問題がある。
尺骨動脈が手のひらで湾曲している部分。
膝窩動脈から分岐。 下腿前面を下行し、足背動脈に至る。
主幹脳動脈から枝分かれする血管。直径は100から300μm程度。 脳の深い部分に酸素、栄養を送り届ける。
詰まるとラクナ梗塞が起こる。
大動脈弓付近から左右に分かれて上行する動脈。
右総頚動脈は腕頭動脈から分岐する。 左総頚動脈は大動脈弓から分岐する。
甲状軟骨上縁で外頚動脈、内頚動脈に分岐する。
腹大動脈から続く動脈。 内腸骨動脈、外腸骨動脈に分岐する。
外腸骨動脈から至る動脈。 大腿の内側を下行し、膝窩動脈となる。
鎖骨下動脈から分岐する動脈。 左右頚椎横突孔を上行し、脳底動脈に至る。
上腕動脈の分岐。
心臓から末梢に向かう血管。
動脈の壁の構成(内部から)
| 内膜 | 内皮細胞 |
| 中膜 | 平滑筋と弾性線維 |
| 外膜 | 疎性結合組織 |
大動脈と主要分枝は中膜に弾性繊維がとくに多く弾性動脈と呼ばれる。 細い動脈の中膜は筋肉が多く、筋性動脈と呼ばれる。
総腸骨動脈から分かれる動脈。
頭蓋腔内の動脈。 左右椎骨動脈が延髄と橋の境界付近で合流してできる。 橋の上部で左右後大脳動脈に分岐する。
心臓の右心室から肺に至る動脈。 静脈血が流れる。 途中で左右に分岐し、左右の肺に至る。
胸大動脈より至る。 左右総腸骨動脈を出したあと、正中仙骨動脈となる。
分岐
| 腹腔動脈 | |
| 上腸間膜動脈 | 膵臓、十二指腸、腸等 |
| 下腸間膜動脈 | 腸、直腸 |
腹大動脈から分岐する動脈。
分岐
| 左胃動脈 | 胃、食道下部 |
| 総肝動脈 | 肝臓、胆嚢、胃、十二指腸、膵臓(頭部) |
| 脾動脈 | 脾臓、胃、膵臓(体、尾部)、大網 |
血管やリンパ管が解剖学的につながっていること。 毛細血管でよくみられる。
動脈と静脈をつなぐ血管。 壁は1層の内皮細胞層でできており、赤血球がようやく通れる程度の径しかない。 閉鎖血管系にのみ存在する。
血管壁の細胞間隙を通して血液と組織間で栄養、酸素、二酸化炭素のやりとり、 老廃物の回収をおこなう。
ウィリス動脈輪閉塞症。 内頚動脈が頭蓋内で時間をかけ徐々に狭くなり、最終的に閉塞する病態。 指定難病。
初期症状は手足のしびれ、意識障害、麻痺、言語障害、けいれん等。 症状が進むと内頸動脈から細い血管が数多く発生、脳出血の原因となる。
特効薬はない。
胸大動脈から分岐する動脈。 第3から第11まである。
第1と第2は鎖骨下動脈の枝。 第12は肋間ではないので、肋下動脈と呼ばれる。
大動脈弓から分岐する動脈。