血球


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血球

(けっきゅう)

血液のうちの細胞成分。骨髄でつくられる。

血球は全て多能性幹細胞から分化する。

リンパ球系細胞の造血はリンパ節、扁桃脾臓虫垂リンパ装置、パイエル板等のリンパ装置で行われる。

英数

エリスロポエチン腎臓から分泌される造血因子。タンパク。 貧血、低酸素状態になると血中に増加する。

赤血球の造血因子の一つ。腎臓でつくられる。 腎臓の機能が低下すると産生が減り、貧血状態が進行する。 この場合EPO製剤が投与される。

ドーピング効果があるため、禁止物質に指定されている。

(えりすろぽえちん)

EPOを参照。

(けっしょうばん)

血液凝固因子を含み、出血時に血栓をつくり血液凝固を行う。

大きさは1〜4μm。個数は血液1mm中で10〜40万。 骨髄中の巨大核細胞の破片に由来し、そのため形は一定していない。 は存在しない。寿命は約10日。

血小板は哺乳類にのみ存在する。 鳥や爬虫類には栓球という細胞があり、血小板と同じはたらきをする。

(こつずい)

bone marrow / medulla. の中心部に存在する組織。

多能性幹細胞があり全ての血球成分のもととなる。 多能性幹細胞はサイトカインの影響で分化して各成分となる。

赤色骨髄と黄色骨髄がある。 造血をおこなうのは赤色のみで黄色骨髄は脂肪が占める。 赤色骨髄は腸骨、胸骨、椎骨等に存在する。

子供の頃の骨髄は全て赤色だが、成長が進むと 長管骨では黄色骨髄に変わっていき、短骨や扁平骨にのみ赤色が残る。

赤血球白血球の生産比率は1:3。

(こつずいいしょく)

骨髄腫瘍等による免疫不全、貧血の治療法の一つ。 骨髄組織を骨髄内や静脈中に投与する。

骨髄移植前には腫瘍を消失させる必要があり、重い副作用が出る。

(こつずいえん)

骨髄に生じる炎症。 黄色ブドウ球菌等の病原体の侵入により起こる。

発熱、全身倦怠感、の痛み等を生じる。

好発部位は上腕骨や大腿骨、椎骨等。

治療は抗生物質等。

慢性化すると治りにくくなる。

(せっけっきゅう)

大きさは7〜8μmで円盤形、真ん中がくぼんでいる。

血液1mm3中での個数は成人男子で約500万、女子で約450万。 呼吸色素ヘモグロビンを含み、酸素を全身に運搬する。 また細胞内の炭酸脱水酵素(炭酸デヒドラターゼ)により二酸化炭素を炭酸水素イオン(HCO3-)に変換する。

は存在しない(核が存在しないのは哺乳類だけでその他の動物の赤血球には核がある)。 自分で動くことはできず心臓の拍動により移動する。

脊椎動物は呼吸色素にヘモグロビンが使われている。 軟体動物や甲殻類はヘモシアニン(Cuを含んでいて淡青色)が使われている。

できてから100〜120日で役目を終えて処理される。 処理された内容の一部は骨髄に戻って再利用されるが、大半は胆汁に混じって腸内に排出される。 血液型は赤血球の膜にある糖脂質分子の違いで決まる。

(ぞうけつかんさいぼう)

血液細胞を産生する細胞。 成人では骨髄に存在する。

(たのうせいかんさいぼう)

骨髄に存在する細胞。 サイトカインの影響で分化する。

産生の調節

赤血球エリスロポエチン
白血球コロニー刺激因子
血小板トロンボポエチン

(へもぐろびん)

赤血球に含まれるを含むタンパク質酸素を運搬する。

赤血球1つに約2億5000万個含まれる。 ヘモグロビン分子1つで酸素分子4つを運搬できる。

ヘムという色素(を含む)とグロビンというタンパク質で構成。 酸素はヘムの鉄分に付着する。 一酸化炭素と結びつく力は酸素の約250倍、一酸化炭素と結びつくと酸素と結合できなくなる。

心筋骨格筋にはヘモグロビンから酸素を奪う ミオグロビンが分布する。


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