ヒドロラーゼ


index skip allword source recent(rd) (no rd)
dicfile-mtime:2024/04/16(Tue) 17:55:10
dicfile-size:10182byte


酵素 > ヒドロラーゼ

ヒドロラーゼ

(ひどろらーぜ)

EC3. 加水分解酵素。加水分解反応を触媒する酵素。

多くの消化酵素が属する。

酵素 分解対象
アミラーゼ デンプン
ペプシン タンパク質
胆汁
胆汁酸 脂質の乳化
トリプシン タンパク質
キモトリプシンタンパク質
アミラーゼ デンプン
ホスホリパーゼリン脂質
マルターゼ マルトース
ラクターゼ ラクトース

英数

(ATPあーぜ)

EC 3.6.1.3. アデノシントリホスファターゼ。

ATPADPと無機リン酸に加水分解する酵素の総称。

Histone deacetylase. ヒストン脱アセチル化酵素。 EC 3.5.1.98.

タンパク質のリジン残基のアセチル基を取り除く酵素 細胞の核内に存在し、ヒストンの末端からアセチルを除去する反応を触媒する。

いくつかのがんとの関わりがあり、 HDAC阻害剤は抗がん剤として使われる。

(あせちるこりんえすてらーぜ)

EC 3.1.1.7.

acetylcholinesterase. AChE。 神経筋肉に含まれる酵素エステラーゼの一種。

副交感神経興奮時、末梢に遊離されるアセチルコリンを加水分解し、 コリン酢酸にする。

サリン等の有機リン剤で阻害される。 この酵素が阻害されると縮眼、痙攣、呼吸困難等が起こる。

アセチルコリンを伝達物質とする場所は 自律神経節、神経-筋の接合部、副交感神経節後線維-効果器接合部。

ニコチン受容体
NM受容体神経-筋接合部
NN受容体自律神経節
ムスカリン受容体副交感神経節後線維-効果器接合部。
M1神経節
M2心臓
M3平滑筋臓器、分泌腺

(あみらーぜ)

ジアスターゼとも。 デンプングリコーゲン等のグルコース鎖を分解する酵素の総称。

αは動物の唾液、膵液に含まれるほか、植物、微生物にも分布。

アミラーゼは食品製造にも広く利用される。

(えすてらーぜ)

EC3.1. EST. 加水分解酵素の一種。 エステル結合を加水分解し、アルコールを生成する反応を触媒する酵素の総称。

(がらくとしだーぜ)

ガラクトース同士、またはガラクトースと他の糖とのグリコシド結合を加水分解する酵素。

(かるぼきしるえすてらーぜ)

CES. エステラーゼの一種。 カルボン酸エステルを加水分解し、カルボン酸とアルコールを生成する。

(ぐるこしだーぜ)

EC3.2. グリコシドを加水分解し、グルコースアグリコンにする酵素の総称。

(ぐるくろにだーぜ)

β
EC3.2.1.31. グルクロニドを加水分解してグルクロン酸を生成する反応を触媒する酵素。

動物ではリソソームに含まれる。 腸内細菌では大腸菌のみが有する。

欠損するとIV型ムコポリサッカリドーシスになる。

(ぐるこしだーぜ)

グリコシダーゼの一種。 グルコースとのグリコシド結合を加水分解する。

(くろろふぃらーぜ)

EC3.1.1.14. クロロフィルのフィチル鎖を切断するエステラーゼ。 クロロフィリド類とフィトールを生じる反応を触媒する。

(こりんえすてらーぜ)

I型
真正とも。 アセチルコリンエステラーゼを参照。

狭義のコリンエステラーゼ
EC 3.1.1.8.。 偽性(II型)コリンエステラーゼとも。 様々なコリンエステルをコリン酢酸に分解する酵素。

肝臓でつくられ、血清、肝臓膵臓に存在。

進行性肝硬変、肝臓がんでは値が著しく低下する。 ネフローゼでは排泄されなくなるため値は高くなる。

(じあすたーぜ)

デンプン、グリコーゲンを麦芽デキストリンに加水分解する酵素。 1833年にフランスのパヤンとペルソが麦芽より分離した。 酵素名の語尾にアーゼ(-aze)をつける慣習はジアスターゼより始まった。

のちに主成分がアミラーゼであることが明らかになった。

アミラーゼの日本薬局法名はジアスターゼになっている。

(すくらーぜ)

EC3.2.1.48. スクロースを加水分解し、グルコースフルクトースにする酵素。

小腸じゅう毛のものは2つの活性があり、 EC3.2.1.10 スクラーゼ-イソマルターゼと呼ばれる。

(ずぶちりしん)

EC 3.4.21.62. スブチロペプチダーゼA、サブチリシンとも。 枯草菌が生産する菌体外プロテアーゼ。セリンプロテアーゼの一種。

基質となるタンパク質のペプチド結合の加水分解を触媒する。

(するふぁたーぜ)

エステラーゼの一種。硫酸エステル結合を加水分解する酵素。

(せるらーぜ)

EC3.2.1.4.

セルロースのβ-1,4-グリコシド結合を加水分解する酵素。 主にセロビオースを生成する。

カビ、土壌細菌、酵母、軟体動物消化管に存在する。 草食動物のセルロースの消化は消化管に寄生する微生物のセルラーゼによりおこなわれる。

(でおきしりぼぬくれあーぜ)

DNA分子鎖中のホスホジエステル結合の加水分解反応を触媒する酵素の総称。

(ぬくれあーぜ)

核酸分解酵素核酸を分解する酵素の総称。

(ぬくれおしだーぜ)

EC3.2.2. ヌクレオシド塩基に加水分解する酵素。

(ぬくれおちだーぜ)

ヌクレオチドからリン酸を切り離し、ヌクレオシドを残す酵素。 ホスファターゼの一種。

(ひあるろにだーぜ)

ヒアルロン酸を低分子化する酵素の総称。

ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸を分解する。

(へりかーぜ)

EC 3.6.

二本鎖DNAをほどいて一本鎖の状態にする反応を触媒する酵素の総称。。 DNAの複製点で作用し、複製、修復、再構成に関与する。

ATPのエネルギーを利用する。

RecQファミリーは下記の病気に関連する。

(ほすふぁたーぜ)

フォスファターゼとも。エステラーゼの一つ。 リン酸エステル結合の加水分解反応を触媒する酵素の総称。

狭義ではリン酸モノエステル加水分解酵素をさす。

(ほすほじえすてらーぜ)

EC3.1.4.1.

PDE. リン酸ジエステル結合の加水分解を触媒する酵素の総称。 cAMPcGMPのシグナル伝達を調節する。

ホスホジエステラーゼ阻害薬は細胞内で cAMP、cGMPの分解を抑制して濃度を高める。

(ほすほりぱーぜ)

レシチナーゼ、フォスフォリパーゼとも。 リン脂質を加水分解する酵素の総称。

A1
生理的役割は不明。

A2
生体膜の脂質の再構成に重要。

D
フォスファチジルコリンを加水分解し、フォスファチジン酸とコリンを生成する。

(まるたーぜ)

EC 3.2.1.20. α-グルコシダーゼのうちマルトースに作用するもの。

マルトース(麦芽糖)を2分子のグルコースに加水分解する酵素。 麦芽、酵母、唾液、膵液、軟体動物の中腸等に含まれる。

(みろしなーぜ)

EC3.2.3.1. チオグルコシダーゼ、シニグラーゼ、チオグルコシドグルコヒドロラーゼとも。 アブラナ科植物に含まれる加水分解酵素。

カラシ油配糖体に作用し、カラシ油、グルコース等を遊離させる反応を触媒する。

(らくたーぜ)

EC3.2.1.23. ラクトース(乳糖)を加水分解し、 グルコースガラクトースにする酵素。 βガラクトシダーゼの一種。

ヒトは5歳頃になるとラクターゼの活性が低下する。

(りぱーぜ)

EC3.1.1.3. トリアシルグリセリンエステルヒドロラーゼ。

トリグリセリドエステル結合を加水分解する酵素脂肪酸グリセリンに分解する。 胃液、膵液、腸液、血液に含まれる。

でコリパーゼと胆汁酸塩に助けられてはたらく。

(りぼぬくれあーぜ)

ヌクレアーゼの一種。 RNAの分子内リン酸ジエステル結合を切断する酵素。

(れしちなーぜ)

ホスホリパーゼを参照。


Generated by ldiary3.00beta t2h3_method 2008/09/28
Powerd by Ruby Ver 1.8.1