酵素


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化学 生物 タンパク質 > 酵素

酵素

(こうそ)

enzyme / ferment. タンパク質を主体とした物質。 生体内で起こる化学反応の触媒としてはたらく。 1種類の酵素は特定の分子(基質)の特定の反応にしか関与しない(基質特異性)。

細胞内ではたらくものと細胞外ではたらくものに分かれる。 大部分は細胞内。

EC番号
酸化還元酵素1オキシドレダクターゼ
転移酵素 2トランスフェラーゼ
加水分解酵素3ヒドロラーゼ消化酵素
脱離酵素 4リアーゼ
異性化酵素 5イソメラーゼ
合成酵素 6リガーゼ
7トランスロカーゼ

英数

サイクリックGMP、環状GMP。 セカンドメッセンジャーの一つ。 グアニル酸シクラーゼによりGTPから生成される。

cGMP依存性プロテインキナーゼやイオンチャネルに作用して細胞応答を引き起こす。

補酵素AコエンザイムAを参照。

シトクロムP450。酸化酵素の一つ。 ほとんどの薬物代謝にかかわる酵素。 多くの亜型がある。

体内に取り込んだ薬物を酸化反応により分解する。

ヒトの場合主に肝臓に存在する。

(ECばんごう)

酵素に与えられる固有の番号。 4つの数字が並べられている。

F

フラビンアデニンジヌクレオチドの略称。 ビタミンB2(リホフラビン)の補酵素型のひとつ。ヌクレオチドの一種。

リホフラビンにオルトリン酸2分子、アデノシン1分子が結合している。 酸化還元酵素の補酵素として重要。

フラビンモノヌクレオチド。 補欠分子族の一つ。

生体酸化還元系で電子伝達を行う。

リボフラビンをリン酸化すると得られる。

ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド。 生体中のほとんどの組織に存在する補酵素。 生体内で有機物が酸化される際の水素受容体。

NADH等が解離して生じた水素と酸素が反応し、になる反応を 電子伝達系と呼ぶ。 ミトコンドリア中に存在する。

NADの酸化形。

NADの還元形。

Nicotinamide MonoNucleotide. ニコチンアミドモノヌクレオチド。 ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)の生合成中間代謝産物。

母乳、野菜に含まれる。 体内ではビタミンB3から合成される。

摂取すると体内でNAD+に変換され、酵素サーチュインを活性化する。 摂取量は250-350mg/日。

(あいそざいむ)

1つの反応を触媒する酵素に タンパク質構造が異なるいくつかのバリエーションが存在する酵素どうしのこと。

疾患部位の診断や予後の判定に用いられる。

(あこにたーぜ)

EC4.2.1.3. アコニット酸ヒドラターゼとも。 cis-アコニット酸に水を付加し、クエン酸またはイソクエン酸を生成する反応を触媒する酵素。

クエン酸回路にかかわる。

(あしるかっせいかこうそ)

EC6.2.1. 脂肪酸チオキナーゼとも。

脂肪酸とCoAを基質にアシルCoAを合成する酵素。

(あるどらーぜ)

EC4.1.2.13. 可逆的なアルドール縮合反応を触媒する酵素。

フルクトース-1,6-二リン酸を開裂し、グリセルアルデヒド-3-リン酸とジヒドロキシアセトンリン酸を生成する。 解糖またはアルコール発酵経路上の重要な酵素。

(あんとらにるさんしんたーぜ)

EC 4.1.3.27.

コリスミ酸とグルタミンからアントラニル酸を合成する酵素。

(いそらーぜ)

EC 5. 異性化反応を触媒する酵素。 1つの分子の中で反応が完結する。

(えぴめらーぜ)

EC5.1.

イソメラーゼの一種。 エピマーの相互変換を触媒する酵素。

(おるにちんでかるぼきしらーぜ)

EC 4.1.1.17. ポリアミン生合成経路の起点となる。 プトレシンの生成反応を担う。

(ぎゃくてんしゃこうそ)

リバーストランスクリプターゼ。 RNA遺伝子を鋳型にし、遺伝情報をDNAに写しかえる反応を触媒する酵素DNAポリメラーゼの一種。

レトロウイルスがこの酵素をもつ。 また遺伝子工学でも重要。

旧称はRNA依存DNA合成酵素。

(ぐるたみんしんてたーぜ)

EC 6.3.1.2. グルタミン酸+NH3+ATP→グルタミン+ADP+Piの反応を触媒する酵素。

GS/GOGAT回路を構成する。

(こえんざいむ)

補酵素を参照。

(しょくばい)

自分自身は変化せずにある化学反応の進行を速める物質のこと。 室温では進行しない反応も触媒を使うと反応するようになる。

触媒を添加すると活性化エネルギーが低くなるため反応が速くなる。

(しんたーぜ)

リアーゼに属する。

ATPを使わない合成酵素。

(しんたーぜ)

リガーゼに属する。

ATPを使用し、2分子を結びつける酵素。

(ちまーぜ)

アルコール発酵に関連する酵素の総称。 グルコースエタノール二酸化炭素に分解する。

(ちもーげん)

酵素の前駆体。通常は酵素活性を示さない。

(ちろしなーぜ)

チロシン酸化し、ドーパを経てメラニンをつくる酵素を含む。 白髪の原因となる。

ビタミンCはチロシナーゼの阻害効果がある。

(でひどらたーぜ)

デヒドラーゼとも。 化合物からを抜く酵素。

(とぽいそめらーぜ)

DNAを一時的に切断、立体構造のひずみを解消して再結合する酵素

抗がん剤はトポイソメラーゼを阻害する。

(とらんすろかーぜ)

生体膜を介し水素イオン、アミノ酸、炭水化物等を輸送する反応を触媒する酵素。

(ふらびんものぬくれおちど)

FMNを参照。

(ぷろぴおにるCoA)

C24H40N7O17P3S.

CoAプロピオン酸のチオエステル

体内では 奇数鎖脂肪酸のβ酸化、一部のアミノ酸の代謝産物、 細菌のプロピオン酸発酵の際に生成される。

メチルマロニルCoA、スクシニルCoAを経てクエン酸回路に入り分解される。

(ほけつぶんしぞく)

タンパク質と結合し、酵素活性を発現する化合物。 タンパク質部分とは強く結合している。

(ほこうそ)

タンパク質部分だけでは活性を示さず、 他の酵素活性のない非たんぱく質が結合してはじめて活性を示す酵素。 狭義には結合が可逆的で比較的弱いもの。

(ほこうそA)

CoAとも。 補酵素の一つ。主成分はパントテン酸

末端のチオールが、様々な化合物のアシル基とチオエステル結合をつくるため、 代謝で重要な役割をもつ。

Aはアセチル化の意。

(ぽりけみどごうせいこうそ)

β-ケトメチレン鎖から導かれる化合物(ポリケチド)を合成する酵素。 3つのタイプに分類される。

(むたーぜ)

EC 5.4. ジスムターゼ、分子内トランスフェラーゼとも。 イソメラーゼの一種。

同一分子内である種の基の転移を触媒する酵素の総称。

(らせまーぜ)

イソメラーゼの一種。 光学活性化合物のラセミ化を触媒する酵素の総称。

(りあーぜ)

EC 4. 脱離酵素。 ある化合物の一部()を脱離し二重結合を生ずる反応、 または二重結合にある基を付加する反応を触媒する酵素。

補酵素を必要とするものが多い。

(りがーぜ)

EC6. 合成酵素。 ATPのエネルギーを利用し2つの分子を結合する反応を触媒する酵素。


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