血液が乳腺を通過してできる液体。または乳房のこと。 多くの栄養素を含み、子の養育に用いられる。
3億年前に皮膚から乳様物質を分泌したのが始まりとされる。
産後から5日目くらいまでに出る乳は「初乳」と呼ばれる。 黄色ががって粘性があり、栄養価が高い。 その後5〜15日目は移行乳、15日目以降は成乳が出る。
乳汁を分泌する細胞が房状になったもの。 乳房に存在。汗腺を起源とする。
細胞十数個の塊が乳管を介して乳頭に開口している。 大胸筋に付着しており、脂肪が豊富。 周囲には血管、リンパ管が多数分布している。
妊娠すると変化をはじめ、妊娠末期までに機能が完成される。 性ホルモン、下垂体ホルモンの刺激に反応し、 出産と同時に泌乳が可能になる。
プロラクチンは乳汁分泌細胞の分化を促し、 オキシトシンが射乳をつかさどる。
ヒトの発生初期には8対の乳腺が存在するが、上から4番目を除いて消えていく。 一部が残ると副乳となる。 副乳のある女性は多胎妊娠の確率が高い。
乳児に乳を供給する器官。 多くの哺乳類の雌に存在するが、ふくらんでいるのは人間のみ。 理由は定かではないが、人間は直立歩行のため尻や性器で雄を誘惑できなくなった。 そのかわりに乳房がふくらむようになったとされる。雄にもあるが、機能はしない。
人間の乳房は左右に一つづつ存在。 9割は脂肪、1割は乳腺で構成される。一つの乳房には乳腺が15〜25個ある。 オーガズムが近くなると、乳房全体が4/1ほど大きくなる。
人間の女性の場合、10〜14歳くらいにかけて卵胞ホルモン、黄体ホルモンの働きで膨らみ始め、 その後は脂肪により発達。10代では乳房に乳腺の占める割合が多いので固めで位置が高い。 年をとるにつれて脂肪がついて柔らかくなり、位置が下がる。
乳房の数