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動物の分類 新口動物 >

(さかな)

fish. 魚類。脊椎動物。水中で生活する動物。

呼吸エラで行う。 一部を除いてすべて顎のある口を持つ。 は内耳だけで聴覚器として側線が発達している。

海水魚の場合、細胞より海水の方が塩分濃度が高くなる。 このためエラで塩分を排出し、塩分が減った水を飲む。 尿の塩分も濃い。 軟骨魚類、シーラカンス類は体内に尿素を蓄積して浸透圧を上げることにより 水の流出を防ぐ。

淡水魚は水を少量だけ飲み、大量の尿を排出する。

がある種とない種がある。 胃がない魚のエサは小型のプランクトンを食べる。 また常にエサを食べ続ける必要がある。

主な無胃魚

※無顎類は魚類に含めない場合がある。

無顎類

顎口類

(あじ)

スズキ目アジ科の魚の総称。 マアジをさすことが多い。暖流の回遊魚。

北海道南部以南の太平洋、日本海全域に分布。 水揚げが多いのは九州、島根、鳥取、愛媛。

ゼイゴと呼ばれるトゲトゲの鱗がある。

(あめます)

サケ科。降海型。陸封型のものはエゾイワナと呼ばれる。 日本では山形県、千葉県より北部に生息する。北海道に多い。

孵化後河川で過ごし、数年で海に下る。 降海型は大型になる。釣りシーズンは冬から春。

北海道では河川でのサケの釣りが禁止されているが、 アメマスは対象外になっている。

(あゆ)

キュウリウオ目。

淡水魚。 主食は岩に付着した珪。 春に川を上り夏から秋に縄張りをつくる。 秋に下って産卵、放精後死ぬ。 孵化した稚魚は海で越年する。 稚魚はプランクトンを食べるが、成魚はを食べる。

独特の香りがあり香魚と呼ばれる。 縄張りをつくる習性を利用し友釣りがおこなわれる。 鵜飼い、養殖もされている。

北海道(日本海側)、本州以南の河川に生息。

(いとう)

サケ科の魚。

日本では北海道の河川、湖沼で生息。

寿命は15-20年。寿命は長いが成長は遅い。

産卵期は春。 産卵しても死ぬことはなく一生のうちに何度も産卵できる。

全長は1m以上。

(いわし)

ニシン目のうちの一部の総称。 暖流にのり回遊する。

(いわな)

サケ科の淡水魚。

関東、中部、関西の河川の最上流に生息。 日本の淡水魚の中で最も冷水を好む。 渓流釣りの対象。

(うなぎ)

ウナギ目ウナギ科。

ニホンウナギの産卵場は長らく不明だったが、 2006年にマリアナ海嶺のスルガ海山周辺と判明した。

幼生は変態するとシラスウナギになる。 春に川を上り5-8年で成熟する。

身体はムチン、ムコプロテインで包まれており皮膚呼吸の補助、 淡水・海水での浸透圧の調整に役立っている。

粘液、血液には毒が含まれるが60-65度以上で加熱すると失活する。

幼生はレプトケファルスと呼ばれる。

(うろこ)

爬虫類(一部)、哺乳類(一部)の体表を覆う皮膚の変形物。 表皮が変化したもの、真皮が変化したものに分かれる。

魚は真皮性。数は種類によって一定。

爬虫類、鳥、哺乳類は表皮性。

(えい)

軟骨魚類エイ目の魚。 サメとは近縁。一部は尾棘(毒針)をもつ。

エラは身体の下面にある。

北海道南部から東南アジアに分布。 浅い海の泥や砂地に生息する。

普段は砂や泥の中にもぐり目、噴水孔、尻尾を上に出している。

肉食性。貝、カニ、魚等を食べる。

ガンギエイ亜目は卵生、他は胎生。

(えら)

水中にすむ動物の呼吸器官。 水中の酸素を体内にとりいれる。 また類細胞があり、海水から塩分を排出する。

(えんこうるい)

無顎類の一つ。 ヤツメウナギ類とヌタウナギ類に分かれる。 丸い吸盤状の口をもち、魚やその死骸に吸い付いて養分を得る。

(かじき)

マカジキ科とメカジキ科の海水魚の総称。

(かつお)

スズキサバ科の海水魚、回遊魚。温帯から熱帯に生息。

日本近辺では太平洋側に多く、日本海側は少ない。 春に黒潮にのって九州南部から北上、秋に宮城県沖に達し、親潮とぶつかったところで南下する。

エラブタを動かすことができず、泳ぐことによりエラに水を流し込んで酸素を得る。 このため止まると窒息死する。

体長
カツオ 50cm前後
スマガツオ 1m前後
マルソウダガツオ40cm前後
ヒラソウダガツオ60cm前後

(かれい)

カレイ科の海水魚。 海底の砂地に生息。

平たい体形。目は二つとも身体の右側にある。 ヌマガレイのみ左側にある。

(かんぱち)

スズキアジ科の海水魚。ブリに似ているが、ブリよりも大きい。 前額部に八の字形の斑紋があるのが名前の由来。 日本では東北以南に分布。

(きんぎょ)

コイ目コイ科の淡水魚。観賞用。 形態はフナに近い。

(ぎんざけ)

サケ科の魚。北太平洋に分布。日本に遡上する数は非常に少ない。

体長70cm。

養殖が盛ん。日本で食されるギンザケはほとんどがチリ産。

卵は銀子と呼ばれる。

(こい)

コイ科の淡水魚。 2対の口ひげがある。 移殖が多くおこなわれたため本来の分布地は不明。

雑食性。臼状の歯をもち、貝や甲殻類を食べることもできる。

魚。 食べたものが食道まで満たされないかぎり満腹にならず、 常にエサを食べ続ける。

肝臓、膵臓はなく、代わりに肝膵臓をもつ。

大食のため、大量に放流すると生態系を破壊する危険性がある。

(こうこつぎょ)

硬骨魚類。内骨格は少なくとも一部が性、頭蓋は薄い骨で覆われる。 淡水生と海水生がいる。 肉鰭類(にくき)と条鰭類(じょうき)に分かれる。ほとんどが条鰭類。

うきぶくろまたはをもつ。 交尾器はもたない。

(こまい)

タラ科の海水魚。 全長約40cm。

低温に強く、水温0度以下でも生存可能。

北海道ではオホーツク海、根室海峡でみられる。

(さくらます)

降海型のヤマメ。 名前の由来は産卵期が近づくと身体が桜色になることによる。 ヤマメよりも大型。

孵化後1年間は河川、その後1年間海洋で暮らす。その後産まれた川に戻る。 8-10月に産卵。

(さけ)

硬骨魚類サケ目サケ科サケ属の魚の総称。 サケとマスは学問上は区別されない。 多くの種がいる。

日本のを遡上するのはシロサケ、カラフトマス、サクラマス。 通常サケというとシロザケをさす。 マスはカラフトマスをさす。

海に下る降海型、一生を川や湖沼で過ごす残留型(陸封型)がいる。

イトウ属

イトウ

イワナ属
川で棲息するがアメマス、オショロコマは降海する場合もある。

アメマス
イワナ
オショロコマ

タイセイヨウサケ属
タイセイヨウサケは北大西洋にのみ分布。

タイセイヨウサケ
ブラウントラウト

サケ属

アマゴ
カラフトマス(マス)
キングサーモン(マスノスケ)
ギンザケ
サクラマス(マス、ホンマス)
シロザケ(サケ、アキアジ、トキシラズ)
ニジマス(サーモントラウト、トラウトサーモン)
ヒメマス ※ベニザケの陸封型
ベニザケ
ヤマメ ※サクラマスの陸封型

(さば)

赤身魚。通常サバというとマサバをさす。 酵素活性が強く自己消化が速い。

マサバは温帯から亜熱帯に分布。 ゴマサバは温帯から熱帯に分布。

マサバの旬は秋。ゴマサバは夏。

マサバ(ホンサバ)
ゴマサバ(マルサバ)
タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)

(さめ)

フカとも。軟骨魚綱サメ目の総称。 エイとは近縁。 鰓孔は体部にある。

胎生と卵生に分かれる。6-7割が胎生。

生殖は体内受精による。 オスには2本の交接器がある。

頭部にはロレンチーニ器官という感覚器官があり、電気、磁気を感知する。

歯は頻繁に抜け落ち、内部から補充される。

ツノザメの一部は発光器官をもつ。

肉には1-2%の尿素を含む。 死後は酵素ウレアーゼによりアンモニアに分解されるためアンモニア臭が出る。

背びれは1対と2対の種がある。

(さんま)

ダツ目サンマ科。

北太平洋、日本海に分布。 大集団で回遊する。夏はオホーツク海方面で過ごし、夏の終わりから南下する。 旬は秋。

(すずき)

スズキ目。 海水と淡水を行き来する。白身魚。旬は夏。

北海道南部以南の内湾、河口に生息。 タイと並ぶ高級魚とされる。

出世魚で成長により名前が変わる。

(そくせん)

円口類、両生類(幼生)にみられる器官。 身体の両部に存在し、流れの速度と方向を感知する。

聴覚器とあわせて聴側線系と呼ばれる。

(たい)

スズキ目タイ科の総称。

が美しいため慶事の贈答に使われることも多い。

(ちあい)

の肉の一部。 血流量が多いため赤黒い色をしている。 背身と腹身の間に位置する。

生臭く小骨が多いため食べる際には除去されることが多い。

(ちか)

キュウリウオ科の海水魚。 北海道、東北の沿岸に生息。

産卵期は春。

(ちょうざめ)

チョウザメ科の魚の総称。 サメの名称がついているが硬骨魚

ユーラシア大陸、北アメリカの寒帯と温帯に分布。 かつては日本でも北海道で生息していたが、現在は絶滅。 卵はキャビアにされる。

キャビア生産国はロシアイラン。 養殖もおこなわれている。

(とびうお)

トビウオ科の海水魚。 アゴ、タチウオとも。

北海道南部から九州に生息。低温の水域を好む。 外洋の表層を群遊し、時には海面上を滑空する。

卵はとびこと呼ばれる。

(なまず)

ナマズ科の淡水魚。

北海道南部から九州にすむ。 泥の中にすみ、魚、甲殻類、カエル、ヘビ等を食べる。

鱗はなく身体は粘液で覆われている。

通常はメスの方が大きい。

は2日ほどで孵化する。

(なんこつぎょ)

軟骨魚類。内骨格が軟骨性で頭蓋も軟骨頭蓋。 サメ、ガンギエイ、エイ等。ほとんどが海生。

うきぶくろ、類似の器官はもたない。 雄の交尾器により体内受精する。

(にじます)

サケ目サケ科タイヘイヨウサケ属。 北アメリカ西側からカムチャツカの原産の淡水魚。 日本へは1877年にアメリカから移入した。

淡水魚。成長すると身体側に赤紫色の縦帯があらわれる。

(にしん)

ニシン目ニシン科ニシン属。 北太平洋の回遊魚。 日本付近では3-4月に北海道西方で産卵、 9-10月にオホーツク海に渡りその後南下、 1-2月頃に金華山沖にあらわれる。 北大西洋には同種別族のタイセイヨウニシンが分布する。

はカズノコとして食用にされる。

(はぜ)

スズキ目ハゼ科の魚の総称。 魚類の中で最も種類が多い。

またマハゼをハゼと呼ぶことが多い。

世界の広範囲に分布。 河川上流域から水深100m以上の沿岸域までに幅広く分布。 定住型。

(ひめます)

ベニザケの陸封型。 淡水魚。自然種は北海道の阿寒湖、チミケップ湖に生息する。

(ぴらにあ)

カラシン科の淡水魚。 アマゾン等の南米の河川に生息。鋭い歯をもち、群れで動物や人間を襲う。

(ひらめ)

ヒラメ科の海水魚。 目は身体の左側に寄っている。

日本沿岸各地でみられる。 昼は近海の砂泥底に生息、夜間に活動する。

幼魚は比較的浅い場所で生息、成長すると外海の水深の深いところに移動する。

肉食で小魚、貝、ゴカイ等を食べる。

寿命は数年。成長が早く、1年で20-30cmになる。 大きさは最大1m、10kg程度。

(ひれ)

魚の器官の一つ。水中での位置の安定、推進に寄与する。

(ふぐ)

フグ目フグ亜科。

多くは海産。 食道の一部に袋があり、水や空気が入ると膨らむ。

フグ(テトロドトキシン)をもつ。

日本では北海道以南の沿岸に分布。

日本近海では約60種が存在、うち22種は漁業の対象となっている。

板状の大きな歯が上下2枚ずつある。 噛む力は強力で細い針金を切断することもできる。 養殖施設では傷を防ぐため歯板の一部が切断される。

有毒部位は種類により異なるが、卵巣、肝臓が多い。

(ぶり)

スズキ目アジ科の回遊魚。 日本の各地で獲れる。

春に東シナ海、九州近海で生まれる。 温帯の海域に生息、 春から夏にかけて北上、冬から春にかけて南下する。

旬は冬で「寒ブリ」と呼ばれる。

養殖も盛ん。

出世魚で成長により名前が変わる。

(ほっけ)

アイナメ科の海水魚。 北海道近海に多いが、本州沿岸でもみられる。

産卵は北海道では9-12月。 アニサキスが寄生していることがあるため刺身は危険。

(まぐろ)

硬骨魚綱スズキ目サバ科に属するマグロ属の魚の総称。 赤身魚。大きいものは体長3m、体重500kgにもなる。

泳ぐ速度が速く最高で90km/h。 泳ぐことにより呼吸するため止まることができない。

通常マグロという場合はクロマグロをさす。

大西洋のみに分布

(まさば)

サバの一種。北海道南部以南でみられる。 寿命は6-7年。 産卵期は2-8月。

沿岸の表層で大群をつくって遊泳する。 春から夏に北上、秋から冬に南下。

動物性プランクトン、小魚等を食べる。

(ます)

サケを参照。

(むがくるい)

類の一群。あごはなく、餌は吸引して得る。 古生代のカンブリア紀後期に出現。

大半の無顎類は絶滅しており、現存するのは円口類のみ。

脊椎動物に分類されるが、背骨の構造ははっきりしない。 軟骨魚類の一歩手前の生物と考えられている。

(やつめうなぎ)

ヤツメウナギ科の円口類。 身体はウナギに似ている。

日本海側に流入する河川で多く生息。 食用にされる。

目は一つだが、目の後方に7つのエナ穴があり、目が8つあるようにみえる。 口は吸盤状。

(やなぎのまい)

フサカサゴ科。

東北、北海道の日本海側、北太平洋、オホーツク海に分布。

卵胎生魚で交尾後はメスの体内で受精、卵が発生し、子魚が生まれる。

(やまめ)

サケ科。ヤマベとも。サクラマスの陸封型。 北海道、本州、九州の冷水域のある河川に分布する。

(わかさぎ)

キュウリウオ科。 河口付近の汽水、淡水域にすむ。冬から春にかけて産卵のために遡上。 海に下らない陸封型もある。

もともとは北海道、茨城県以北の太平洋側、島根県以北の日本海側に分布。 現在は放流により各地でみられる。


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