有機化合物


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有機化合物

(ゆうきかごうぶつ)

organic compound. 炭素化合物の総称。

(あじかぶつ)

アジドN3をもつ有機化合物のこと。

(あじりじん)

C2H5N. エチレンイミン、アザシクロプロパンとも。

アンモニア臭がある無色透明の液体。

毒性が非常に強い。引火性、爆発性がある。

第二級アミンの性質をもつ。

開環しやすくチオール、フェノール、アミン等と反応し、2-アミノエチル誘導体を生じる。 酸触媒で重合するとポリアミンを生成する。

(あせとん)

CH3COCH3. ジメチルメトン。ケトンの一種。 エーテルに似た臭気がある液体。揮発性、引火性がある。

最も簡単な構造のケトン。 多くの有機化合物を溶かすことができる。

除光液、溶剤として使われる。 生体内にも血液尿に微量含まれる。

ヘキスト-ワッカー法
プロピレンを部分酸化して得られる。

クメン法
プロピレンベンゼンを原料に アセトンとフェノールを同時に得られる。

(あぞかごうぶつ)

アゾ -N=N- をもつ有機化合物。R-N=N-R'. RおよびR'は炭化水素基。

アゾは窒素の意。

トランス形とシス形がある。シス形は不安定。

ほとんどは固体。

脂肪族
ほとんどは不安定。

芳香族
色を持っておりアゾ色素とも呼ばれる。安定性が高い。

(あるどーるはんのう)

カルボニル化合物同士が塩基性または酸性の条件下で起こす求核付加反応。

(いせいたい)

分子式は同じだが分子の構造が異なる化合物どうしのこと。 有機化合物に多い。

構造異性体
分子式は同じだが原子の並び方が異なる異性体。 ブタンとイソブタン等。

幾何異性体(シス-トランス異性体)
二重結合をもつ化合物に生じる異性体。 二重結合をしている炭素原子は結合を軸に回転できないため異性体となる。

(いみにうむ)

イミン窒素が陽イオン化して、新たに原子団(または水素)が結合した有機化合物の総称。

R2C=NR2+ の化学式であらわされる。

(いみん)

アンモニアの水素2原子を2価の炭化水素で置換した化合物の総称。

(0).イミノC=NHをもつ化合物の総称。 アルデヒドまたはケトンアミンの脱水縮合によって合成される。

(1).(CH2)nNH. 環状第2級アミン。 塩基性をもつ無色の液体。

(えなみん)

炭素-炭素二重結合に第三アミノ基が直接結合した部分構造(エナミン構造)をもつ有機化合物の総称。 エノール窒素類似体。

エノラートイオン等価体として重要。

(えーてる)

R-O-R', 酸素原子に2個のアルキルが結合した構造を持つ化合物。 アルコールとは異性体の関係にある。

エーテル結合(-O-)をもつ。

通常エーテルというとジエチルエーテルをさす。

揮発しやすい。に溶けにくく化学反応を起こしにくい。

中性で香りがある。反応性に乏しい。 にはあまり溶けない。

OHを持っていないため水素結合せず分子間力は弱い。 このため同じ分子量のアルコールと比べると沸点が低い。

環状

芳香族 R,R'の一方またはどちらかがアリールのもの。

脂肪族
R,R'がともにアルキル基のもの。

天然では存在しない。

(えちれんおきしど)

C2H4O. 酸化エチレンとも。 環内に酸素原子1つを含む3員環複素環式化合物エポキシド、環状エーテルの一種。

他のエーテルと比べると反応性が高い。

無色の液体または気体。可燃性で揮発性が非常に高い。

ポリエステル、ポリエチレングリコール、エチレングリコール、接着剤の材料として使われる。

水と反応させるとエチレングリコールになる。

(えぴまー)

複数の不斉炭素原子のある化合物。 ある一つの炭素についてだけの一対の光学異性体で、他についてはまったく同じである化合物同士。

エピマー化
分子中に複数個の不斉炭素原子がある場合、そのうちの一つだけの立体配置が反転し、 ほかのジアステレオマーになる反応のこと。

(えぽきしど)

オキシラン、オキシドとも。 3員環の環状エーテル。 2つの炭素、1つの酸素を含む。

他のエーテルと比べると反応性が高い。

(おきしど)

エポキシドを参照。

(おきしむ)

アルデヒドあるいはケトンが、ヒドロキシルアミンと脱水縮合することによって生成する化合物の総称。

2つの幾何異性体をもつ。

加水分解するカルボニル化合物とヒドロキシルアミンとなる。 還元すると一級アミンとなる。

(かるぼにるかごうぶつ)

(0).オキソ化合物とも。 カルボニル=Oをもつ化合物の総称。

狭義にはアルデヒドとケトンのこと。

(1).配位子としてのCOをもつ錯体。 金属カルボニルとも。

(きのん)

カルボニル化合物の一種。

芳香族炭化水素ベンゼン環水素2原子が酸素2原子と置換した形の化合物。 狭義にはパラベンゾキノンのことをさす。

p-ベンゾキノン、o-ベンゾキノンを基本骨格とする。

パラとオルトの異性体がある。

キノン誘導体は動植物色素として分布する。

(きのんいみん)

キノンのカルボニルのO原子1個または2個をイミノ基で置き換えた形のもの。 狭義ではp-キノンモノイミンのことをさす。

淡黄色の個体。不安定で重合しやすい。熱水で加水分解されるとキノンとアンモニアになる。

(くりぷたんど)

大環状ポリエーテル類のうち、複環式構造をもつ化合物の総称。

(けとん)

R-CO-R'であらわされる化合物。

組織名では炭化水素の語尾にオン(one)をつける。 カルボニル(ケトン基)>C=Oをもつため付加反応、縮合反応を起こす。 還元すると第二級アルコール、更に炭化水素になる。

(こうがくいせいたい)

エナンチオマー。 異性体の一種。

鏡像異性体

2つの物質が互いに鏡に映ったような構造になっているもの。 L体、D体がある。

炭素鎖を上下にし、酸化数の大きな炭素を上にする。 右側にアミノ基や水酸基がきた場合、D体となる。

成体タンパク質のアミノ酸はL体のみが使われる。

(じあすてれおまー)

不斉中心が2個以上ある光学異性体で、互いに対掌体の関係にならないもののこと。 鏡に映しても立体構造は一致しない。

(じあぞかごうぶつ)

ジアゾをもつ化合物の総称。反応性が高い。 有機合成において重要な中間体。

N-ニトロソ化合物をアルカリで分解すると合成できる。

非常に不安定。

ジアゾニウム塩を含む場合もある。

(じあぞにうむえん)

ジアゾ=N2をもつArN2+X-のこと。

染料合成等の有機合成反応に重要な物質。

(しくろへきさのん)

脂環式ケトンの一つ。

ハッカの香りがある無色の液体。

シクロヘキサンの酸化により製造される。

アジピン酸カプロラクタムの原料、各種溶剤として使われる。

(じけとん)

同じ分子内に二つのケトンのカルボニルをもつ化合物。

(しぼうぞくかごうぶつ)

鎖式化合物とも。鎖状の炭素化合物のこと。 名前は脂肪酸に由来。

(じえちるえーてる)

C2H5OC2H5.

エチルエーテルとも。脂肪族飽和エーテル類。

無色で特異臭のある液体。 揮発性と引火性が強い。有毒。 空気中では徐々に酸化され、過酸化物を生成する。

通常エーテルというとジエチルエーテルをさす。

エチルアルコールに濃硫酸を作用させると得られる。 工業的にはエチレンからエチルアルコールを製造する際の副産物として得られる。

医薬品(吸入麻酔剤)、溶剤等に使われる。

(じするふぃど)

R-S-S-R'のように硫黄原子2つが結合する結合を含む有機化合物の総称。 ジスルフィド(-S-S-)をもつ。

(じめちるえーてる)

DME. CH3OCH3. エーテルの一種。

無色の気体。沸点-25.1度。圧力をかけると容易に液化する。 LPGと似た性質をもつ。 燃料として使われる。

メチルアルコール硫酸と熱すると得られる。

(するふぃど)

チオエーテルとも。 R-S-R'のように硫黄原子に2つの有機基が結合した構造。

(するふぃんさん)

RSOOH(Rはアリールもしくはアルキル基)で表わされる酸。

弱酸性。あまり安定しておらず酸化されるとスルホン酸になる。

(するほんさん)

スルホンをもつ化合物の総称。 RSO3H. 炭化水素の水素原子がスルホン基で置換されて生じる。

Rがアルキル基の場合は脂肪族スルホン酸、 アリール基の場合は芳香族スルホン酸になる。

に溶けると強い酸性を示す。

(だっすいしゅくごう)

エステル化。 -OHを持ったアルコールから水がとれてつながる反応のこと。 水がとれた分だけ分子が縮んで結合するため脱水縮合と呼ばれる。

(ちおーる)

R-SH. メルカプタン、チオアルコールとも。 ヒドロキシ酸素原子を硫黄原子に置換した化合物の総称。

弱酸性。強い特有のにおいをもつ。

脂肪族と比べると芳香族は性が強い。

重金属塩とは安定なメルカプチドを形成する。

低級チオールは都市ガス等の臭気付与剤として使われる。

(にとろそかごうぶつ)

ニトロソ(-NO)をもつ有機化合物。 無機化合物の場合はニトロシル化合物と呼ばれる。 内細菌が亜硫酸塩とアミノ酸をもとにアミンの反応によりつくる。

がん性が強い。

(びおぷてりん)

プテリン骨格をもつ補酵素の一つ。

(ひどろぺるおきしど)

過酸化水素誘導体とも。 ヒドロペルオキシ-OOHを有する化合物の総称。 Rがアルキル基のものだけが知られている。

低級化合物は爆発性の液体。 工業的にはケトン生成の中間体として使われる。

(ふせいごうせい)

光学活性の化合物を人工的に合成する方法。

光学活性の反応試剤や触媒を用いて 右旋性または左旋性の化合物の一方を多く生成させることができる。

(ぷてりじん)

4つの窒素原子を含む二環性ヘテロ環化合物の総称。

(ぷてりん)

C6H5N50. プテリジン(C6H4N4)の2-アミノ-4-ヒドロキシ誘導体の総称。 葉酸ビオプテリンの分解物。

淡黄色の小さな結晶。 水溶液は特有の強い蛍光を発する。

2,4,5-トリアミノピリミジンとグリオキサールから合成される。

チョウの翅やカイコの幼虫等が紫外線で青紫色に光るのはこの物質による。

プリン代謝、メタン合成、タンパク質生合成等に関与する。

(ぷろとぽるふぃりん)

ポルフィリンの誘導体。 ポルフィリン環の各ピロール環に3種類の側鎖が結合している。

15個の異性体が存在する。重要なのはプロトポルフィリンIX。

二価鉄錯塩はプロトヘムと呼ばれる。

プロトポルフィリンに鉄が配位するとヘム合成、 マグネシウムが配位するとクロロフィル合成に進む。

生体内ではグリシンとコハク酸から作られる。

(ぽるふぃりん)

ポルフィンにメチル等の側鎖のついた化合物の総称。

窒素を1つ含んだ五員環化合物(ピロール)4個が炭素原子4個と交互に結合する。

分子平面全体に共役が広がっており可視領域の光を強く吸収する性質がある。 また内側を向いた窒素原子が金属イオンを取り込み、安定な錯体をつくる。

(ぽるふぃん)

C20H14N4. ヘモグロビンシトクロムクロロフィル等に共通の基本骨格物質。

環上の水素が他ので置換されたものはポルフィリンと呼ばれる。

(ぽるほびりのーげん)

C10H14N2O4.

PBC. ポルフィリン生合成の代謝中間体。5-アミノレブリン酸から作られる

(めちるえちるけとん)

CH3COC2H5. アセトン臭のある無色の液体。 ケトンの一種。

硝酸セルロース、合成樹脂、有機溶媒に使われる。

(めちるめるかぷたん)

CH3SH. チオールの一種。 メルカプト-SHをもつ。

腐ったタマネギのような臭いを放つ物質。 特定悪臭物質のひとつ。

石油工場、し尿処理場、下水処理場等で発生する。

(めるかぷたん)

チオールを参照。

(めるかぷちど)

チオラートとも。 チオールの水素原子を金属原子で置換した化合物の総称。

(ゆうきさん)

性を示す有機化合物の総称。

(ゆうどうたい)

有機化合物で、一つの化合物の小部分の構造変化によりできる化合物。 一部が他の原子団と置き換わっている。

ベンゼンの場合、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン、フェノール等が誘導体となる。

(らせみか)

光学異性体が対掌体あるいはメソ形に変化して光学活性を失うか低下する現象のこと。 分子の半分が鏡像異性体に変換されるために起こる。


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