フェノール


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有機化合物 > フェノール

フェノール

(ふぇのーる)

(0).フェノール類。

ベンゼン環の水素原子が直接ヒドロキシ-OHに置換した化合物。 略号はArOH.

にわずかに溶ける。この際わずかに電離してH+を生じるため弱い酸性を示す。 塩基と反応するとをつくる。

殺菌作用があり、防腐剤、殺菌剤、消毒薬に使われる。 フェノールだけでは皮膚を侵すが水溶液にすると殺菌作用だけを利用できる。

ベンゼンより置換反応をおこしやすい。

(1).C6H5OH. 石炭酸。特有の臭気を持つ白色の結晶。

コールタールに含まれるため石炭酸とも呼ばれる。有毒で皮膚をおかす。

コールタールを分離するかベンゼンから合成してつくられる。 ベンゼンとプロピレンからクメン法によりつくられることが多い。

合成樹脂(フェノール樹脂)の原料として多量に使われる。

(あんとしあにん)

アントシアンのうち、配糖体となっている物質の総称。 アントシアニジンに糖が結合している。 フラボノイドの一種。

(あんとしあにじん)

アントシアニンを加水分解すると得られる化合物。 アントシアニンのアグリコン

(あんとしあん)

フラボノイドの一種。 アントシアニジンアントシアニンのこと。

2個のベンゼン環が3個の炭素で結ばれた構造。

植物の花、葉、果実等に存在する。

(いそふらぼん)

ポリフェノールフラボノイドの一種。

ダイズイソフラボン
ダイズの胚芽に含まれる。エストロゲンと化学構造が似ている。

12種がある。 それぞれに配糖体、配糖体のアセチル化体、マロニル化体がある。

ダイズ製品には配糖体が多い。 味噌、納豆等は非配糖体が多い。

摂取するとβグルコシダーゼ等によりアグリコンに変化する。

(かてきん)

ポリフェノールの一種。緑茶に含まれる。

抗酸化作用がある。

酸化しやすく特徴があるが、緑茶では製造工程で酸化酵素のはたらきが抑えられるためほとんど酸化しない。 烏龍茶、紅茶では酸化重合物のテアフラビンテアルビジンとなる。

茶葉中のエピカテキンは加熱処理によりカテキンに変化する。

(なふとーる)

ナフタレン水素原子1個をヒドロキシ-OHで置換した化合物。 2つの異性体がある。

どちらも臭気、昇華性がある。

ナフタレンスルホン酸からつくられる。

塗料、香料、医薬品に使用される。

(ふぇのきしど)

フェノラートとも。 フェノール類の金属塩のこと。

(ふらぼのいど)

植物に広く分布する色素化合物の総称。 紫外線をよく吸収する。

ベンゼン環2個が炭素3個で結ばれ、かつ中央のC3が酸素を含むヘテロ環をつくった構造。

(ぽりふぇのーる)

ベンゼン環に2個以上のフェノール性ヒドロキシ(-OH)をもつ化合物の総称。

食用油脂に対して抗酸化作用があり、活性酸素を除去するはたらきをもつ

含まれる食品
アントシアン赤ワイン、ブルーベリー、ブドウ
イソフラボン
カテキン 緑茶、紅茶
タンニン
テアフラビン
フラボノイド
ルチン そば、玉ねぎ
クルクミン ターメリック
クロロゲン酸コーヒー
カカオポリフェノールチョコレート、ココア
ショウガオール ショウガ

摂取量の基準は今のところない。


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