機械 交通 > 自動車
(じどうしゃ)
道路上を移動する機械。
道路運送車両法による分類。
検査、登録、届出、保険についてはこちらで区分される。
- 普通自動車
- 小型自動車
- 軽自動車
- 大型特殊自動車
- 小型特殊自動車
道路交通法による分類。
自動車免許、取締はこちらで区分される。
- 大型自動車
- 車両総重量11t、または最大積載量6.5t以上
- または乗車定員30人以上の自動車
- 中型自動車
- 車両総重量5t以上11t未満、最大積載量3t以上6.5t未満の自動車
- または乗車定員11人以上30人未満の自動車
- 普通自動車
- 車体の大きさ等が大型自動車および中型自動車などのいずれにも該当しない自動車
- 大型特殊自動車
- 小型特殊自動車
- 長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m(安全装置などが架装されている場合は2.8m)以下
- 総排気量1500cc以下、最高速度が15km/h以下の自動車
- 原動機付自転車
- 総排気量が50cc以下の二輪のもの(三輪であって輪距が500mm以下のものを含む)
- または総排気量が20cc以下の三輪以上のもの
(れきし)
歴史
- 1873 イギリスで電気自動車(四輪トラック)が実用化される
- 1885 ドイツのダイムラーが4ストロークエンジンを開発
- 1886 ガソリンエンジンをのせた四輪車を開発
- 1886 ドイツのベンツがガソリンエンジンをのせた三輪車を開発
- 1891 フランスのパナール・エ・ルヴァソール社がFR方式を開発
- 1898 日本に海外から初めて自動車が持ち込まれる
- 1901 アメリカでオールズモビル・カーブドダッシュが登場
- 1904 岡山の山羽虎夫が国産車第1号とされる山羽式蒸気自動車を開発、実用化はならず
- 1906 イギリス ロールス・ロイス・シルバーゴースト登場
- 1907 国産初のガソリン自動車開発
- 1908 アメリカ フォード・モーターがT型フォードを開発
- 1932 ダットサン商会設立(日産自動車の前身)
- 1933 豊田自動織機製作所自動車部設立(トヨタ自動車の前身)
- 1938 ドイツ フェルディナント・ポルシェがフォルクスワーゲン・ビートルを開発、量産は戦後から
- 1941 アメリカ軍が軍用小型四輪駆動車(ジープ)を開発
- 1945(S20) 自動車の生産再開(トラックのみ、GHQによる制限あり)
- 1947 公共用乗用車の製造許可
- 1947 乗用車の生産制限撤廃
- 1949 GHQの自動車の生産制限解除
- 1949 軽自動車の規格が定められる
- 1955 トヨタがトヨペット・クラウン(初代クラウン)を発表
- 1958 スバル360登場
- 1959 日本発のディーゼル乗用車登場、トヨペット・クラウンの一部
- 1963 ポルシェ911が登場
- 1966 トヨタが初代カローラを発表
- 1968 東名高速道路開通
- 1968 大気汚染防止法成立
- 1970 マスキー法 (アメリカ)
- 1972 ホンダがCVCCエンジンを開発
- 1973 オイルショックによりガソリン価格高騰
- 1980 日本の自動車生産台数が世界一となる
- 1989 トヨタ・セルシオ、日産スカイラインGT-R、ユーノス・ロードスターが発表
- 1989 自動車税制改正、ディーゼル車の税金が排気量別になる
- 1990 日本初のスポーツカー、ホンダNSX発表
- 1991 バブル崩壊により新車販売台数が7年ぶりに前年を下回る
- 1996 特定石油製品輸入暫定措置法が廃止、ガソリン価格が低下
- 1997 日本初の量産ハイブリッド車プリウス発表
- 1998 ダイムラー・ベンツとクライスラーが合併
- 1999 日産がルノー傘下となる
- 1999 石原東京都知事がディーゼルNO作戦を開始
- 2000 東京都で環境確保条例制定、PM排出基準をクリアできないディーゼル車は新車登録から7年後に走行禁止になる
- 2000 尼崎公害訴訟、排ガス中のPMによる健康被害認定
- 2002 自動車NOx・PM法の車種規制対象が閣議決定
- 2014 ユーロ6
- 2015 VWのディーゼルエンジンの排ガスデータの不正が発覚
日本の自動車メーカー(乗用車)
- SUBARU(旧 富士重工業)
- スズキ
- ダイハツ工業
- トヨタ自動車
- 日産自動車
- 本田技研工業
- マツダ
- 三菱自動車工業
2016年の販売台数ランキング
- 1 フォルクスワーゲン(VW) ドイツ
- 2 トヨタ自動車 日本
- 3 ルノー・日産アライアンス フランス、日本
- 4 現代自動車 韓国
- 5 ゼネラルモーターズ アメリカ
- 6 フォード・モーター アメリカ
- 7 本田技研工業 日本
- 8 フィアット・クライスラー・オートモービルズ イギリス
- 9 PSA・プジョー・シトロエン フランス
- 10 スズキ 日本
ルノー・日産アライアンスは現在ルノー・日産・三菱アライアンスになっている。
- VWのグループ
- ポルシェ
- アウディ
- ベントレー (イギリス)
- ドゥカティ (イタリア)
- アストンマーティン イギリス
チャデモ。
電気自動車(EV)の充電方法の商標名。
2012年現在日本の電気自動車の充電規格の標準になっている。
最高電圧は500V。
2014/4にIECにおいて電気自動車用急速充電規格の国際基準に承認された。
2017年に改定。最大電流は125Aから400Aに変わった。
充電口は普通充電用と急速充電用の2つがある。
- コンボ CCS1(北米) CCS2(ヨーロッパ)
- GB/T(中国)
アメリカ交通省(Department of Transportation)が制定した企画。
自動車のブレーキフルードの性能、ヘルメットの規格等が存在する。
Economic Commission for Europe.
欧州経済委員会の安全規格。
Electric Vehicle.
電気自動車。モーターだけで動かす自動車。
エンジンやガソリンタンクは備えられていない。
回生ブレーキ機構をもつ。
充電は充電スタンド、家庭用専用コンセント等。
Fuel Cell Vehicle.
燃料電池で動作する自動車。
エンジンは備えていない。
燃料として水素の供給が必要。
水素を供給できる設備は現在のところ限られている。
Hybrid Vehicle.
モーターとエンジンを備える自動車。
外部からの充電はできない。
SAE J1772.
SAEが定めた電気自動車の充電規格。
North American Charging Standard.
北米充電規格。
テスラの充電コネクタ規格TPCを標準化のために公開したもの。
Plug-in Hybrid Vehicle.
PHEVとも。
外部電源から充電できるハイブリッド自動車。
モーターとエンジンを備える。
重量を抑えるためEVと比べるとバッテリー容量は小さい。
(WLTCもーど)
World wide-harmonized Light vehicles Test Cycle.
世界統一試験サイクル。
自動車の燃費を測る国際的な試験方法のこと。
(あすとんまーてぃん)
イギリスの自動車メーカー。
- 1913 バムフォード・アンド・マーティンを設立
- 1915 アストンマーティンのブランドができる
- 1924 倒産
- 1925 再倒産
- 1932 経営危機
- 1936 レーシングカー開発、モータースポーツ参戦を中止
- 1947 デイヴィッド・ブラウンの傘下になる
- 1948 DB1
- 1949 モータースポーツに復帰
- 1964 DB5が映画007で採用
- 1972 デイヴィッド・ブラウングループ経営不振により、カンパニー・ディベロップメントに経営が移る、モデル名からDBが消える
- 1974 法の影響でアメリカでの販売ができなくなる
- 1975 投資家グループ、救済ファンドに売却
- 1987 フォードの傘下になる
- 2007 フォードの経営悪化により投資家グループに売却
- 2013 ダイムラーと提携
- 2016 DB11
(じどうしゃNOx・PMほう)
2001年に自動車NOx法を改正して成立した法律。
- ディーゼル乗用車が追加、排出基準値も強化された
- 車種規制が導入され、大都市圏で使用できる車が制限された
- 事業者に対し自動車使用管理計画を策定
2007年に改正。
(じばいせき)
自動車損害賠償責任保険。
自動車、バイク(二輪自動車、原動機付自転車)を運行する場合に
加入が義務づけられている強制保険。自動車損害賠償保障法による。
未加入時は車検が受けられない。
対象は自動車事故の人身事故のみで物損事故には適用されない。
また保険金、損害賠償金には上限がある。
未加入走行時の処罰
- 1年以下の懲役または50万円以下の罰金
- 免許停止処分(違反点数6点)
車検を通す条件の一つに自賠責保険に加入している事がある。
車検は有効期間満了日の夜24時まで有効だが、
自賠責保険は有効期間満了日の正午12時までが有効。
この12時間のサポートのために37/25/13ヶ月が設定されている。
(とらっく)
貨物自動車。
物資輸送用の自動車の総称。
(はいしゅつがす)
自動車が大気中に排出するガス。
大部分は二酸化炭素。量が多いため地球温暖化の原因となっている。
約20%は一酸化炭素(CO)、炭化水素(HCまたはNMHC)、窒素酸化物(NOx)、
PM等。
ディーゼルエンジンでは軽油に含まれる硫黄により
二酸化硫黄(SO2)、サルフェート(SO4)が発生する。
ディーゼルのPMはディーゼル排気微粒子(Diesel Exhaust Particles:DEP)と呼ばれる。
これらの量は成分質量で規制されている。
(はいしゅつがすきせい)
自動車等の排気ガスに関する規制。
- 1962 アメリカカリフォルニア州でクランクケース・エミッション規制
- 1965 アメリカカリフォルニア州でCO、HCの規制開始
- 1968 全米排気規制
- 1970 アメリカ、マスキー法(大気清浄法)
日本
- 1966 ガソリン車のCO濃度規制
- 1973 HC、NOx規制
- 1978 排気ガス規制が施行
- 1998 二輪車の排出ガス規制が設けられる(平成10年規制)
二輪車の規制
- 1998 平成10年規制
- 2006 平成18年規制、NOx50%削減、HCおよびCOは75-85%削減
- 2012 排出ガスの測定方法にWMTCモード追加
- 2016 平成28年規制
(ますきーほう)
1970年にアメリカで改正された大気汚染防止の法律の通称。
正式名称は大気浄化法改正案第2章。
排出される炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物を90%低減することを目標とした。
1995年に規制基準に到達した。
(ゆーろ6)
EU圏共通の排出ガス規制。
- 1992 EURO1
- 1996 EURO2
- 2000 EURO3
- 2005 EURO4
- 2009 EURO5
- 2014 EURO6
- 2022 EURO7(ユーロ7)
(ゆーろ7)
EUの排ガス規制。2022/11策定。
適用開始は乗用車・バンが2025/7、貨物車・バスが2027/7から。
- 乗用車・バンのユーロ6と貨物車・バスのユーロVIの規制を一本化
- ブレーキとタイヤから出る微粒子とマイクロプラスチックを規制の対象にする
- 車両の寿命が尽きるまでセンサーで排出ガスを管理する
Generated by ldiary3.00beta t2h3_method 2008/09/28