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動物の分類 新口動物 >

(とり)

恐竜から派生した動物、陸上で生活し飛行が可能。 最古の鳥類は1億5千年前の始祖鳥。現存種は1万種程度。

初めて出現した恒温動物、保温のため身体は羽毛で覆われている。 体温は約40度。 羽毛は鱗が進化したものとされる。

は支柱がある空洞桁構造で軽量かつ強靭。 この構造は歩く鳥には見られない。

鳥類は飛行にエネルギーを使うため(歩行の約10倍) 代謝率が高く多量のを発する。 熱排出のコントロールは羽毛をたたせるか寝かせるかしておこなう。

哺乳類と比べると頚椎が多く、首の稼動範囲が大きい。

ヒトのの入口は一つだが、鳥の肺の空気の流れは一方向になっており、 肺管と呼ばれる多数の管の中を空気が通る。 ガス交換の効率が良く、高い代謝に対応が可能。 肺の前後には気嚢があり、伸縮させて呼吸する。横隔膜はない。

汗腺はなく、体温を下げるのには呼吸器と気嚢からの放熱に頼る。

は持たず、クチバシを持つ。食べ物は噛まずにまる飲みする。 食道に蠕動機能がないため、水を飲む場合は首を上げる必要がある。 は砂嚢となっており消化を手助けする。 食べ物は消化が早く栄養価が高いものを食べる。

は重いため飲水量は少なく、食べ物に含まれる栄養素から生じる水分でまかなう。 排出器官は後腎、尿酸を排出する。 膀胱はなく、総排出腔で排出。

卵生。卵は親が温めて孵化させ、巣立つまで親が雛に餌を与える。

鳥の目には瞬膜があり、角膜を瞬間的に覆って保護を行う。 鳥の覚は四色型で紫外線(UV-A)の識別が可能。

は目の後ろ側にあることが多く、穴が開いている。 外耳はない。 フクロウの一部は左右の耳の位置が非対称になっており、 音を立体的に認識できる。

ほとんどの鳥には生殖器がなく、交尾は総排出腔でおこなう。

オスがメスの身体の上に乗り、総排出腔をこすり合わせて交尾する。 オスは総排出腔から精子を出し、メスの総排泄口に送る。 時間は非常に短く数秒から1分。

精子は輪卵管にある貯精嚢に入り、受精までの間一時的に貯蔵される。

水鳥の多くはファルスと呼ばれる生殖器をもつ。 ファルスは通常総排泄口の中に格納されており、交尾の際に外に出す。

(あひる)

カモ科。マガモからつくりだされた家禽。空は飛べない。 肉用、採卵、羽毛(ダウン)用に飼育される。

(うかく)

ミミズクにみられる左右一対の羽毛の束。 何のためについているかはまだ解明されていない。

(うぐいす)

留鳥または春鳥。

全国に分布。 北海道、本州北部の個体は冬季に南に移動する。

全長14-16cm。 身体の上面は茶褐色、下面は灰色。

繁殖期のオスのみホーホケキョと鳴く。

ホトトギスに托卵されることがある。

(うみねこ)

カモメ科の海鳥。全長約45cm。

鳴き声はネコに似ている。 背面と翼は灰青色、他は白色。くちばしは黄緑色、先端に赤と黒の斑紋がある。

日本では北海道、本州沿岸で繁殖。

(えなが)

エナガ科。 名前の由来は長い尾をひしゃくの柄にたとえたところから。 留鳥。 全長14cm。尾は全長の約半分を占める。

日本では九州以北に生息。低山、平地の樹林に多い

(おおじしぎ)

シギ科。 日本では夏鳥。北部では平原、南部では高原に生息。 冬はオーストラリア、ニューギニア等で越冬する。

全長30cm。

繁殖期には大きな鳴き声をあげながら 営巣地の上をディスプレイフライトする。 北海道RDMで希少種に指定されている。

(おおわし)

タカ科の鳥。天然記念物。 全長85-94cm。

ロシア極東で生息。 冬は北海道、北日本に飛来。日本では繁殖はしない。

オジロワシより大きい。色は白と黒。くちばしは黄色。 メスの方が大きい。

幼鳥は黒褐色で白っぽい斑がある。

(おじろわし)

タカ科の鳥。天然記念物。 全長はオス80cm、メス94cm。

生息地はロシア極東、北海道。

尾が白いのが名前の由来だが、白い部分はオオワシの方が多い。

頭部は淡い褐色、体の下方になるほど黒褐色になる。

(がちょう)

カモ科。 ガンを家禽化したもの。空は飛べない。 肉、羽毛、愛玩用に飼育される。

(かっこう)

カッコウ科の鳥。全長約35cm。 閑古鳥とも。

身体は灰色。

日本には夏鳥として飛来する。

自らは巣をつくらず、モズホオジロ等の巣に托卵する。

(かも)

鴨。カモ科の鳥のうち小型のものの総称。

(かもめ)

カモメ科の海鳥。全長約45cm。

背中は灰色、他は白。

日本には冬鳥として海辺に渡来する。 日本で繁殖するカモメはウミネコオオセグロカモメのみ。

(がん)

雁。 カモ科の鳥のうち大型で首が長く、雌雄同色のものの総称。

(きじ)

(0). 日本の国鳥。 翼が短く飛翔能力は弱い。地上を歩きながら食物を摂取する。

日本では4種が生息。北海道にはいない。

(1).キジ科の鳥の総称。

(きつつき)

キツツキ目キツツキ科。-ゲラと呼ばれる鳥の総称。 天然記念物、絶滅危惧種。

アカゲラ
全長20-24cm。 北海道に分布。低地、低山帯、亜高山帯の明るい樹林に生息。 腹の下と下尾筒が赤い。雄のみ後頭部が赤色。

コアカゲラ
全長16p。北海道のオホーツク、十勝で多く見られる。 雄のみ頭頂部が赤い。

とがった嘴で木を繰り返し突いて穴を開ける習性がある。 舌が長く先端に鉤があるため、樹木中のを取り出しやすい。

(くじゃく)

キジ科のうち、-クジャクという和名をもつ鳥の総称。 コクジャクは除かれる。

野生のクジャクは日本にはいない。 飼育されていた種が逃げ出して野生化している場合がある。

(くちばし)

のかわりになる器官。歯と比べると軽量。 食べ物は咀嚼せず、丸呑みする。

(さえずり)

鳥が繁殖期に出す長めの鳴き声。

スズメ目の小鳥がよく出す。

気管支の基部にある鳴管から出される。

(さぎ)

サギ科の鳥の総称。 水辺にすむ。

(じなき)

鳥のさえずり以外の鳴き声のこと。 地味で単純な場合が多い。

(すずめ)

スズメ目スズメ科スズメ属。 小型の留鳥。

日本のほぼ全土に生息。近年は生息数が激減している。

雑食性、イネ科の植物を好む。

春から夏が繁殖期で、つがいになり営巣する。 人の住む地域に営巣することが多い。

(せきれい)

スズメ目セキレイ科の鳥の一部の総称。

セグロセキレイ
スズメ目セキレイ科。留鳥または夏鳥。 全長21cm。 河川に生息し、川から離れることはない。 背中側は黒く、腹側は白い。

(たか)

タカ目。旧称はワシタカ。

肉食の鳥類。分類上はワシと同じ。 オオタカは古来鷹狩りに利用された。

(だちょう)

ダチョウ科。 アフリカオーストラリアに生息。 オーストラリア産はアフリカから持ち込まれたもの。

全長1.8m、体重150kg。 翼はあるが退化しているため飛べない。時速60km/hで走ることができる。 草食性。

(たんちょう)

ツル科。

大陸のものは渡り鳥で冬に朝鮮、中国東部に渡る。 日本のものは留鳥で北海道東部で生息。

明治時代の乱獲により絶滅寸前になったが、その後保護活動により増加。 2013年現在での生息数は1000羽以上。

全長は約150cm、体重は約13kg。 寿命は20-30年。

夏は北海道東部で分散して生息、繁殖する。 卵は1-2個産み、31-36日で孵化。 雛は約100日で親鳥と同じ大きさになり、飛べるようになる。

冬は給飼場に移る。

幼鳥は4年で成鳥になる。

(つる)

ツル目ツル科の鳥の総称。 大型の水鳥。 繁殖地と越冬地の間で渡りを行う。

(どーどー)

ハト目ハト科。絶滅種。 インド洋南西部マスカレン諸島モーリシャス島に生息していた。 17世紀末までに乱獲により絶滅したとされる。

全長1m程度、翼は小さいため飛ぶことはできない。

(とさか)

ニワトリ等の頭にある器官。毛細血管が多く、の冷却の役目を持つ。 飛ぶことに対しては特に必要のない器官のため、空をよく飛ぶ鳥は鶏冠が退化している。 男性ホルモンが多いほど鶏冠が大きくなり、雄鶏としての強さを示す性質もある。

(なつどり)

渡り鳥の一種。 春に日本にきて繁殖、繁殖後は南に去る。

(にわとり)

キジ目の家禽。 セキショクヤケイが南アジアで家禽化されたとされる。

排卵後、管内を24-25時間かけて通過する際に卵白、卵殻膜、卵殻が形成される。 産む卵は1日最大1個。1個産んだあとは数日産むのを休む。

年間産む個数は280個程度。

卵は総排泄腔から出てくる。

(はくせきれい)

スズメ目セキレイ科。留鳥。 全長21cm。 本来は川の下流域に生息するが、現在は住宅地での生息も多い。

頭上面、のどから胸が黒く、他の部分は白い。

(はくちょう)

カモ科ハクチョウ属の鳥の総称。

夏季に繁殖し、冬季は暖地に渡って越冬する。 オオハクチョウ、コハクチョウは冬鳥として日本に飛来する。 幼鳥のときは灰白色。成長すると白色になる。 通年みられる白鳥はコブハクショウを飼育しているもの。

(はと)

ハト目ハト科。

草食性。胸筋が発達しており飛翔力が強い。 ドバトは伝書鳩として広く用いられた。

(はね)

鳥が飛ぶための器官。羽毛がはえている。 ヒトでは手が相同器官となるが、手と比べるとが少ない。

(はやぶさ)

ハヤブサ科の鳥の総称。

ほぼ全世界に分布。日本では7種が分布。 身体の大きさは様々。

大型種は鳥類を、小型種は昆虫類を捕食する。

(ひよどり)

ヒヨドリ科。留鳥。全国でみられる。

身体は細く、尾は長め。 身体は灰色で、翼はやや茶色い。

(ふくろう)

フクロウ目。

おおむね夜行性。森林にすみ夜間に小動物を捕食する。

顔面が平らで左右のが同一線上にあるため立体視力が高い。 顎がほぼ180度回転するため周囲全体を見渡せる。 左右の耳の位置が少し段違いになっており、音源の方向を認識しやすい。

目の色は黄色、オレンジ色、黒。 色により活動時間帯が異なる。

網膜の奥に照膜(タペタム)があり、少ない光を集めるため 暗くても周囲を見渡すことができる。

まぶたは3つある。 3つめのまぶたは瞬膜と呼ばれ、水平に開閉する。

眼球は動かすことができないため、首を動かして対応する。 種によるが270度回ることができる。

シマフクロウ
北海道の知床、根室、日高で生息。国外ではロシア、中国、北朝鮮でみられる。 フクロウの中で最も大きい。全長60-72cm。 絶滅危惧種。

シロフクロウ
北極に生息する。冬は南下し、北海道でみられる。 オスの身体は白、メスは白黒のまだら模様。

フクロウのうち羽角をもつ種はミミズクと呼ばれる。 ただし羽角がなくてもミミズクと呼ばれる場合もある。

(ふらみんご)

ベニヅル。 フラミンゴ科の鳥。熱帯に多く分布。

羽色は通常淡赤色。 藻や小動物を食する。

(ふゆどり)

日本より北で繁殖、冬に日本に渡来する鳥。

北海道の主な冬鳥

(ぺんぎん)

ペンギン目ペンギン科の。18種。

南半球のみに分布。南極、亜南極圏でおおくみられる。 生息の北限は熱帯のガラパゴス諸島でガラパゴスペンギンが生息する。

直立して歩く。翼はひれ状で空は飛べない。 足には水かきがあり、水中で生活できる。 集団で繁殖する。

(みずなぎどり)

ミズナギドリ科の鳥の総称。海鳥。 全長は30-50cm。 体の上面は灰黒色、下面が白色のものが多い。 海上で暮らす。

(みみずく)

フクロウ科の鳥のうち、羽角をもつもの。 名前にズクがつくことが多い。

ただしフクロウの一部にも羽角をもつ種がいる。

(むくどり)

スズメ目ムクドリ科。留鳥または夏鳥。 全長24cm。

繁殖期は平地の林で営巣する。 繁殖が終わると群れをなす。秋から冬は大きな群れとなる。

身体は灰褐色から茶褐色。 頭が黒く、額と顔はまだら状に白い。

(めいかん)

鳥の発声器官。気管気管支の間にある。 気管の薄い膜がひだ状になっており、この振動と気管の共鳴により発声する。 ひだの発達しない種は気管の伸縮と共鳴で発声する。

(りゅうちょう)

一年中ほぼ同じ地域にすむ鳥。

(わし)

タカ目、ハヤブサ目のうち比較的大型の種の総称。

(わたりどり)

渡りを行う鳥。 同じ国でも地域により扱いは変わる。


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