分類 > 藻
Algae. 藻類。
陸生植物以外で光合成ができる生物。 かつては植物の一種として分類されていた。 五界説では原生生物界に分類される。
シアノバクテリアは原核生物だが、藻類として扱われることが多い。
海藻。 緑藻アオサ目アオサ科アオサ属の総称。
オオアオサとアナアオサが食用とされ、 たこ焼きやお好み焼きに使われる。
養殖はされておらずほぼ天然のものが採取される。
アオノリよりも安価。 かつてはアオノリの一種として扱われていたが、現在はアオサ粉として区別される。
海藻。 緑藻アオサ目アオサ科アオノリ属の総称。
主に養殖で生産される。 アオサと同じ用途で食用にされるが、アオノリの方が高価。
食品での「青のり」表示は スジアオノリ、ウスバアオノリのみで可能。
一次植物、藻の一種。全て単細胞。 淡水に生息。不動または遊泳性。
色は青緑色から碧色。
葉緑体はシアノバクテリアに似た外見のためシアネレと呼ばれる。
海にはえる藻のこと。 多くは食用になる。
胞子によって繁殖する。根があるが栄養吸収はせず、岩に固着するために存在する。
藻の一種。
色素はクロロフィルaとc、その他補助色素を含む。 ほとんどが海産。
オニアマノリ等を使った食品。
緑藻の一種の総称。単細胞。大きさは3-8μm。 光合成により成長、分裂する。
藻の一種、黄色植物の一群。 多くは単細胞性。 大きさはほとんどが0.1mm以下。
中生代白亜紀以降にあらわれた。
細胞のまわりにケイ酸質の殻をもつ。 殻の表面には小さな穴が規則的に開いており、分類はこの模様によりおこなわれる。
葉緑体をもち光合成可能。 クロロフィルaとc1、c2を含む。 地球全体の光合成量の約20%をになうとされる。
殻の中で新しい殻をつくって増殖する。分裂が続くと殻は小さくなる。 ある時期になると減数分裂で配偶子をつくり、有性生殖をおこない大きさを回復させる。 増大胞子と呼ばれる大きな細胞を作り、元の大きさに戻る。
生殖方法は中心類と羽状類で異なる。 前者は卵と精子、被殻を持たない同型配偶子が移動し接合する。
紅藻とも。一次植物の一種。
単細胞または多細胞。大半が海産で沿岸に生息。
フィコビリンタンパク質の影響で赤に近い色をもつ。
秋に胞子(遊走子)を出し、これが岩等に付着すると根を張る。 コンブの根は付着するだけで栄養の吸い上げはおこなわない。 栄養は葉の部分から吸収される。
通常食される部分は胞子体。
胞子は鞭毛をもち、海中を遊泳できる。 岩や貝殻に付着すると成長して配偶体となる。配偶体にはオスとメスがある。
精子と卵をつくり、受精すると受精卵が生じる。 受精卵が発芽して成長したものは幼胞子体となる。
市販のコンブは2年目のもの。 1年目のコンブは水コンブと呼ばれる。商品価値が低く採取はされない。
| マコンブ | 函館沿岸 |
| ラウスコンブ | 羅臼近辺 |
| リシリコンブ | 利尻、礼文、稚内 やや硬め |
| ヒダカコンブ(ミツイシコンブ) | 日高沿岸 |
| ナガコンブ | 釧路、根室 全長が長い、最も生産量が多い、佃煮、おでん、昆布煮等 |
| アツバコンブ | 釧路、根室 |
| ホソメコンブ | 北海道日本海側 |
| ガゴメコンブ | 函館近辺 |
日本のコンブの90%は北海道で獲れる。
藍藻。27-30億年前にあらわれた原核生物。 真正細菌、グラム陰性菌。 単細胞のものが多いが、一部は群体を形成している。
地球上で初めて酸素発生型光合成の能力を得て酸素をうみだした生物。 酸素の発生により地球環境を変えていった。
クロロフィルa等をもち光合成をおこなう。
また多くの種は窒素固定が可能。
シアノバクテリアの一部は葉緑体として取り込まれ、 植物と共生している。
車軸藻類シャジクモ科の淡水藻の総称。 陸上植物はシャジクモ類の祖先が陸上に進出して誕生したとされる。
生活の主体は単相で、複相の体(胞子体)はもたない。 受精卵は複相だが減数分裂をおこない単相となる。
緑色植物の一種。 陸上植物と広義のシャジクモ藻類を合わせた分類名称。
藻を参照。
寒天質を抽出できる海藻の総称。 海中では紅色だが、洗浄と天日乾燥の段階で黄色、白色に変わる。
テングサから抽出した寒天質を こして冷ますことによりつくられる食品。
凍らせて陽に当てると寒天になる。
ミリン科。紅藻の一種。 日本南部の海のやや深いところに生息。
通常は赤色だが、緑、白に脱色したものもある。
海藻サラダ、刺身のツマに用いられる。
アサクサノリ等の海藻をすいて乾燥させた食品。 日本、韓国、中国、イギリスで食べられる。 最も消費量が多い国は韓国。 収穫は11-3月。
大きさの基準は縦21cm×横19cm。
原料
江戸時代中期に東京湾で養殖されたのが始まり。
支柱式
水深の浅い海でおこなわれる。有明海等。
干潮時は海苔網が水面から出る。
色は赤みがあり、やわらかめになる。
浮き渡し式
水深の深い海でおこなわれる。千葉、瀬戸内海、伊勢等。
海苔網は常に海中にある。
波の影響で固めになる。色は黒みがある。
種類
東日本では焼き海苔、西日本では味付け海苔が好まれる。
寿司はね
業務用の焼海苔のうち、選別によりはねられたもの。
緑藻アオサ目ヒトエグサ科の総称。 主に佃煮の原料となる。
黄藻植物とも。
運動性細胞は2不等毛をもつ。まれに単毛のものもある。 色は黄緑色か緑色。
モ、モクとも。 褐藻類ホンダワラ科の海藻。本州から九州の沿岸の干潮線付近に生える。 高さは1-4m。
群生するところは海中林を形成する。
緑藻類シオグサ科の淡水藻。
世界各地の寒冷地の湖に生息する。日本では北海道の阿寒湖にみられる。 球状だが、石に生育するものもあり、これは芝生状となる。
大きさは最大25cm。
鞭毛虫類ミドリムシ科ミドリムシ属の総称。ユーグレナとも。 単細胞。
葉緑体をもち光合成をおこなう。細胞壁はなく、鞭毛で遊泳する。
ワカメの根元の部分のこと。 葉の部分より栄養が豊富とされる。
ナガマツモ目モズク科の褐藻。 沖縄ではスヌイと呼ばれる。産地は沖縄県。
ミドリムシを参照。
シアノバクテリアを参照。
一次植物の一種。
緑色の藻、コケ植物、シダ植物、種子植物で構成。 海水、淡水、陸上に生息。
クロロフィルa、クロロフィルbをもつ。
陸上植物を含む系統、水中で進化した系統の二つに分かれる。
緑色植物の一種。
北方系と南方系に分かれる。 南部のものは1年で枯れる。 収穫期は冬から春。この時期のみ生のワカメも出回る。