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感覚器 >

(みみ)

聴覚器官。の刺激を受け取る。 また平衡感覚を維持する。 ヒトの場合、耳は外耳中耳内耳に分かれる。

結核の薬であるストレプトマイシンは有毛細胞を傷害する副作用がある。

耳の疾患

(がいじ)

耳の最も外側の部分。耳介と外耳道で構成。 鼓膜を介して中耳に通じる。 外耳道の長さは約35mm。

(かぎゅう)

内耳にあるカタツムリに似た形の器官。 聴覚を受け持つ。

内部の蝸牛管には内リンパ液が満たされている。 また蝸牛管に仕切られるかたちで前庭階と鼓室階がある。 蝸牛頂上でつながっており、外リンパ液が満たされている。

蝸牛内部には有毛細胞があり、この上には蓋膜がおおいかぶさる。 有毛細胞が蓋膜に接触すると信号を発生、に伝わりの情報となる。

(こまく)

eardrum. 外耳道入口から約3cm奥にある膜。 外部の振動を中耳の耳小骨に伝える。

(さんはんきかん)

内耳にある弧を描いた形の3つの。回転覚を受容する。 管が3つ直角に交わっており、X軸/Y軸/Z軸に対応する。

中にリンパが入っている。身体が動くとリンパに慣性力がはたらき 感覚細胞の感覚毛を刺激する。この刺激が脳に伝わり回転感覚となる。

回転がとまってもリンパの流れはすぐにとまらないため 場合によっては視覚と感覚が食い違うことになる。

(じかん)

中耳と上咽頭を結ぶ管。中耳に溜まる粘液を排出する。 普段は閉じているが物を飲み込むとわずかに開き、 気圧の調整もおこなう。

(じかんかいほうしょう)

鼻と耳をつなぐ耳管が閉じ切らないまたは 長時間開く病気。

自分の声、呼吸音、心臓音等が大きな音として感じられる。 めまい、難聴を起こすこともある。

下を向くと緩和されることがある。

ストレス、減量等が原因となることがある。 また点鼻薬、漢方(加味帰脾湯)を投与する場合もある。

(じせきき)

内耳にある器官。 重力、身体の方向等を感知する。

感覚細胞(有毛細胞)の上にゼラチン質の耳石膜があり、その上に耳石がつく。 頭を動かすと耳石が動いて方向等を感知する。

(ぜんてい)

三半規管の下、内耳中央に位置する。 平衡覚をになう。中には平衡石(耳石)という炭酸カルシウムの粒が入っている。

感覚細胞があり、頭が傾くとその上にある耳石が移動して感覚細胞を刺激、傾き感を生じる。

(ぜんていしんけいえん)

前庭神経に炎症が生じる病気。 主にウイルス感染によって起こされるとされる。

発症すると激しいめまい、吐き気が生じる。 症状は通常数日で改善するが、平衡感覚の違和感は数ヶ月にわたって続くこともある。

眼振症状がみられる。

抗ウイルス薬は効果がない。 発症して時間が経過していない段階でステロイドを投与するとふらつき等が残りにくくなるという報告がある。

(ちゅうじ)

鼓膜の奥にあり、空気の入った中空の小部屋が集まっている。

鼓膜から3つの耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)が連結していて テコの原理で増幅した上で内耳の振動を伝える。

また耳管があり、上咽頭と連絡している。

(ちゅうじえん)

風邪等をひいたときに中耳に起こる炎症。小児に多い。 耳が詰まった感じ、痛み、発熱などが起こる。 細菌が原因となる。

中耳に膿がたまるが、鼓膜がやぶれたり、 切開により排出されると痛みがなくなり、症状も消失していく。

(ちょうしんけいしゅよう)

神経から発生する良性腫瘍。 通常片側に発生する。

初期症状は聴力低下。進行すると痛み、ふらつき、歩行障害等があらわれる。

診断は造影剤を使ったMRI。

治療は腫瘍摘出、ガンマナイフ等。

(とっぱつせいなんちょう)

突然片耳の聞こえが悪くなる症状。原因は不明。 症状は軽症から重症まで様々。 めまい、耳鳴り等が生じることもある。

原因は過度のストレス、血栓等。

発症後は早めに治療を開始すると予後がよいが、 時間が経つと後遺症が残る確率が上がる。 また聴力は1-2週間で固定されてしまう。

治療は安静にする、副腎皮質ホルモン剤の投与等。

(ないじ)

頭蓋骨の中に埋まった部位。 蝸牛(うずまき管)、三半規管前庭がある。 複雑なの中のトンネルで迷路とも呼ばれる。

骨迷路の中は外リンパ液で満たされており、 中に内リンパ液が入る膜迷路がある。

中耳から伝えられた振動はリンパを経由して うずまき管内の規底膜を振動させる。 この振動が聴神経の感覚毛経由でに伝えられて聴覚となる。

(なんちょう)

伝音性難聴(外耳、中耳の病気が由来)、感音性難聴(内耳、聴神経の病気が由来)にわかれる。 伝音性難聴は近くの会話は聞こえるが、遠くの音は全く聴こえない。 補聴器を使って矯正する。

加齢性難聴
老化により起こる難聴。感音性難聴の一種。 有毛細胞が折れたり曲がったりするのが原因の一つとされ、 高い音、小さい音が聞き取りにくくなる。

子供は20000Hzまでの音を聞けるが、成人は16000Hz、高齢者は5000Hzまで低下する。

うつ、認知症の原因になることもある。

(みそふぉにあ)

音嫌悪症。 量に関係なく「特定の音」を聴くと不快感、怒りを覚えてしまう症状。 不快感、怒りは聴覚過敏と比べると非常に大きいという違いがある。

(めにえーるびょう)

耳鳴り、難聴とともに発作的なめまい、嘔吐が起こる病気。 めまいは数分から数時間続く。

名前の由来は発見者であるフランスの耳鼻科医、P.メニエール(1799-1862)から。 元は内耳出血により起こる病気とされていたが、のちにそれ以外の原因でも発生することがわかっている。

(りょうせいほっさせいとういへんかんせいめまい)

内耳にある耳石器から耳石が剥がれて三半器官につまる病態。 頭を動かすとこの石が三半規管の中を動きまわるため、めまいが生じる。

閉経後の女性に多く見られる。

通常は数日で回復する。 浮遊耳石置換法が有効な場合もある。


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