爬虫類


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爬虫類

(はちゅうるい)

両生類よりも陸上に適応したグループ。 古生代石炭期に両生類から分岐した。

分岐分類学では側系統群とされる。

羊膜類を起源とする。卵は陸上で産む。 は硬い殻と卵白で包まれている。

身体は丈夫な皮膚、ウロコ、甲羅等で覆われており乾燥に強く、 水辺で暮らす必要がなくなった。

により空気呼吸を行う。

心臓は2心房1心室または2心室。

変温動物で低温が続くと冬眠する。

排出物のアンモニア尿酸に変えて排出する。

哺乳類のいくつかの遺伝子はオスまたはメス由来のものしか発現しないものがあるため、 両方からの遺伝子がないと機能不全となる。 爬虫類は片方だけ存在すれば問題ないため、未受精卵を使用して単為生殖ができる。

(うみがめ)

カメの一種。日本では8種類が生息。

よくみられるのはアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ。

甲羅は平べったい。また四肢はヒレ状になっている。 足は甲羅の中にしまえない。

呼吸は肺呼吸、息を止めていられる時間は3-5時間。

産卵は多くは初夏から夏で、砂浜で産卵する。上陸は夜間。 2週間おきに2-4回ほど産卵する。1回の産卵数は約100個。 産卵間隔は2-4年。

卵は約2ヶ月でふ化する。ふ化温度は24-32度で、この温度帯から外れるとほとんど死ぬ。 最適温度は27度とされる。29度を境に上だとオス、下だとメスになる。

(かめ)

爬虫類カメ目。 胴体は甲に包まれ、の一部は甲に癒着している。

四肢はウミガメ類はひれ状、リクガメ類は歩脚。先端にをもつ。 リクガメ類は頭、尾、四肢を甲の内部におさめることができる。 祖先の化石は中生代三畳紀に出る。このあとリクガメとウミガメに分かれた。

北海道では生息していないが、捨てられた種が生息している場合がある。

寿命は種により異なるが、40-150年以上。

エサは種により異なる。 水棲は雑食、肉食が多い。 陸棲は草食が多い。

全て卵生。

オスメスは卵が育った温度で決まり、低温だとオス、高温だとメスになる。 ワニはこの逆になる。

(きょうりゅう)

2億1500万年前に隆盛し、1億5000万年の間地上を支配した巨大生物。 白亜紀末期に絶滅。 類の祖先種一種のみ絶滅を逃れている。

変温動物だが一部は半恒温性を備えていた。

(そくとうそう)

頭蓋骨の横にある下顎を動かすための筋肉が通る穴のこと。 爬虫類の分類に活用される。

(たんきゅうるい)

古生代に出現した生物。哺乳類型爬虫類とも。 石炭紀からペルム紀に繁栄。 ペルム紀末に大半が絶滅、生き残ったグループの1つは哺乳類になったとされる。

(とかげ)

有鱗トカゲ亜目。 爬虫類でもっとも種類が多い。 熱帯温帯に分布。 大部分は陸生。

四肢が短めで多くは身体を地面につけて蛇行する。 ムカシトカゲはニュージーランド固有の別種。

北海道では3種生息。

(へび)

有鱗ヘビ亜目。 熱帯温帯に分布。 四肢は退化し消失している。 トカゲから進化したと考えられている。 最古のヘビは白亜紀にあらわれた。

眼にまぶたはない。口まわりのはゆるい関節になっており、 大きい獲物を飲み込むことができる。 上顎に牙をもつ種も多い。

北海道には5種類が生息。 マムシのみ毒をもつ。

卵生または卵胎生、温帯地方の種は冬眠する。

日本ヘビは出血毒をもつ。 ヤマカガシの場合は溶血毒として扱われることもある。

ハブ
沖縄と奄美諸島に生息。体長は最大2m。 毒性は弱いが毒液が多い。

ヤマカガシ
無毒とされていたが現在は毒ヘビとして扱われている。 後牙と首筋から毒液を分泌する。毒性はこの中では最も強い。

かまれた場合は創部をで洗浄、冷却後、病院へ行く。 毒の吸引、しぼり出しはおこなってはいけない。

(まむし)

クサリヘビ科のヘビの総称。

南西諸島以外の日本全域に分布。全長は45-80cm。 をもつ種がある。治療には血清が必要。

(やもり)

ヤモリ科の爬虫類。変温動物。夜行性。

日本では東北以南で生息。

(わに)

爬虫類の一種。熱帯と亜熱帯に生息。 身体は鱗板で覆われている。

陸地、淡水中で暮らす。

指は前肢に五指、後肢に四指。

気温が19度以下になると冬眠する。

ワニ革に使われるワニは大部分が養殖されている。


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