脳神経系疾患


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脳神経系疾患

(のうしんけいけいしっかん)

英数

筋萎縮性側索硬化症。 運動神経細胞が変成、死滅することにより 全身の筋肉が少しずつやせて力がなくなっていく。 知覚神経、自律神経に影響は出ない。

H

Highly sensitive person. 様々な刺激に過剰に反応してしまう気質、およびそのような気質を先天的にもつ人のこと。 病気、障害ではない。5人に1人程度に見られる。

アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が1996年に自著で発表した。 他者と比べると日常生活に疲れやすさ、生きづらさを感じやすい。

軽度認知障害。 認知症ではないが、以前と比べ認知機能が低下している状態。

原因は複数あるが、最も多いと思われるのはアルツハイマー病

Post Traumatic Stress Disorder.心的外傷後ストレス障害。 災害、事件被害者の心に発生する障害。 災害、事件による大きなショックが心的障害(トラウマ)となり、 心身に障害を引き起こす。

(あるつはいまーびょう)

進行性の認知症を呈する疾患。遺伝性はない。 大皮質の神経細胞に神経原線維変化や老人斑がみられる。

脳にアミロイドβ、タウが異常に蓄積してアセチルコリンが減少することにより起こるとされる。 海馬から萎縮が始まり、脳全体に広がる。

症状はまず記憶力低下(最近の出来事を忘れる)があらわれ徐々に進行する(健忘期)。 ついで混乱期に至り、最終的には高度認知障害、失禁にいたる。 運動機能は保たれる。

根本的に治す治療法はない。

もの忘れにたいしてはコリンエステラーゼ阻害薬、NMDA受容体拮抗薬が用いられる。 夜間せん妄には抗精神病薬が用いられる。

(うつびょう)

気分が落ち込んで何もやる気が出なくなる病気。 睡眠障害、倦怠感、疲労感、性欲の低下などが起き、 あらゆる事がおっくうになる。最悪の場合は自殺に至る事がある。 軽い鬱病は適応障害と呼ばれる。

原因は強いストレスなど。几帳面でまじめな性格の人が罹患しやすい。 症状は朝から午前中がひどく、夕方から夜になると少しよくなる。

治療は休養、抗鬱剤の処方など。

(きゅうせいのうしょう)

インフルエンザウイルス等に感染した際に に急激なむくみが生じる症状。 乳幼児に多い。

けいれん、意識障害をおこすことが多い。

(きょうかいれい)

従来は精神病と神経症の境界上の病態という意味で使われていた。 現在は人格障害として扱われる傾向にある。

行動は普通だが心が不安定で、対人関係の不安定さが目立つ。 気分が変わりやすく、自己嫌悪に陥るとリストカット、大量服薬、飲酒、飲食等の 衝動行為を起こすことがある。

(くもまくかしゅっけつ)

SAH.

軟膜と、くも膜の間にあるくも膜下腔の出血。 激しい頭痛を生じる。 イチゴ状脳動脈瘤の破裂が80%を占める。

脳動脈が攣縮を起こすため広範囲の脳虚血が生じやすく、死亡や脳障害発生の頻度が高い。

50-60代に多い。男性より女性に多い。

激しい頭痛の後短時間意識を失う。

(ぐりおーま)

神経膠腫。悪性脳腫瘍の一種。 神経膠細胞から発生する。

(くろいつふぇるとやこぶびょう)

CJD. プリオン病の一種。

異常なプリオンがに沈着し、脳神経細胞の機能を傷害する。

8割が孤発性。日本では年間70-150名が発症する。

認知症症状、ふらつき、ミオクローヌス等が急速に進行する。 発症から3-4ヶ月で無動性無言となり、その後亡くなることが多い。

(げーむしょうがい)

ゲームへの過度な依存により日常生活に支障をきたす疾病。 2019年の国際疾病分類改訂版(ICD-11)で精神疾患に分類された。

(こうまくがいけっしゅ)

外傷により頭蓋骨と硬膜の間に血腫ができる病態。 外傷直後に急性発症し、放置すると血腫が大きくなり脳を圧迫する。 手術で血腫を除去すると回復する。

(こうまくないけっしゅ)

外傷により頭蓋骨と硬膜の間に血腫ができる病態。 外傷の既往がはっきりしない場合が多い。

(しつごしょう)

言語障害の一種。 の言語中枢の損傷により起こる。様々な症例がある。

ブローカ失語
運動性失語。 言われたことは理解できるが話すことが難しい。 文字を書く能力も失っていることが多く、かな文字に影響がでる。

ウェルニッケ失語
言われたことが理解できない。 話し方には問題がない場合が多い。 文字を書く能力も失っていることが多い。

健忘失語
物の名前が出てこない。

全失語

(じりつしんけいしっちょうしょう)

自律神経のバランスが崩れることにより起こる症状。 めまい、息切れ、肩こり、しびれ、痛み、不眠等の症状があらわれる。

ストレスが生活習慣の乱れが原因とされる。

(ずいまくえん)

髄膜に炎症が起こる病態。 脳炎を起こす場合もある。

最も多いのはウイルス性。

ウイルス
発熱と強い頭痛が起こる。予後は比較的良い。

細菌性
肺炎球菌、髄膜炎菌等による。髄液が白濁する。 失明、難聴になることがある。

結核性
ゆっくりと発症する。 死亡率が高い。失明、難聴、水頭症になることがある。

真菌性
ゆっくりと発症する。

(ずつう)

頭頚部の痛みのこと。

国際頭痛分類第2版では発症原因により14に分類される。

一次性頭痛
基礎疾患がないもの。

二次性頭痛
脳腫瘍、脳出血、外傷等が原因のもの。

(すとれす)

寒さ、暑さ、外傷、精神的ショック等の刺激により起こる生体反応。 刺激のことはストレッサーと呼ばれる。

長期的に刺激にさらされると生体は抵抗性を失い、病的疾患をひき起こす。 多くの心身症の原因とされる。

(せいしんびょう)

内因性の重症の精神障害のこと。

(せいしんぶんれつびょう)

統合失調症を参照。

(せきずいこうそく)

脊髄を栄養する動脈が閉塞し、脊髄が虚血に陥る病気。

血栓症が原因であることは少ない。また若年者の発症も多い。

(せんもう)

精神機能の障害。場所、時間の認識や覚醒レベルに異常が生じ、 幻覚、妄想により情緒、気分の異常が突然引き起こされる。

高齢者に多く、夕方から夜間に発生しやすい。 認知症とは異なるが、合併することもある。

薬物療法が主体。

(そうきょくせいしょうがい)

躁うつ病とも。躁状態とうつ状態を繰り返す疾患。

(そうびょう)

躁状態を主とする疾患。

双極性障害の躁状態のことをさすことが多いが、 躁状態だけがくりかえしあらわれる場合もある。

(だつよくせい)

薬物やアルコール等の外的刺激により抑制が効かなくなった状態。

原因は脳の外傷、前頭葉の損傷等。 せん妄、状態の人にも認められる。

主な症状

(ちょうかくかびん)

発達障害の一種。 通常のが大きく聴こえる、に響く等の症状。 音により苦痛、不快感を伴う。

聞こえてくる全ての音を取捨選択できずに拾うため音の聞き分けができず、 どの音も大きな音に聞こえる。

(てきおうしょうがい)

生活で生じる日常的ストレスに対応できなくなり、 抑うつ、不安感があらわれ、社会生活に支障をきたす疾患。

治療は原因となるストレス状態の軽減がもっとも重要。

(てんかん)

反復性けいれん発作(てんかん発作)を主微とする慢性脳疾患の総称。 3大精神病(統合失調症、躁鬱病、てんかん)の一つ。

(とうごうしっちょうしょう)

旧称は精神分裂病。2002年に改称。

急性期は妄想、幻覚、まとまりのない思考、特異な行動がみられる。 慢性期は感情、意欲が乏しくなり、孤立して社会的関係が結べなくなる。

抗精神病薬、リハビリテーションにより治療される。

(とぅれっとしょうこうぐん)

「チック」と呼ばれる特徴的な運動や音声が自分の意志とは関係なく突然現れ、繰り返す症状が1年以上みられる病気。

チックは18歳未満(主に4-6歳)で始まる。重症度は10-12歳でピークとなり、青年期に低下する。 ほとんどのチックは最終的には消失するが、成人期にもち越される場合もある。

原因は不明。チックは家族集積の傾向があり、一部では遺伝のパターンが認められる。

チックがみられる小児は下記の症状を合併していることがある。

青年期ではうつ病、双極性障害物質乱用がみられることがある。

(にんちしょう)

知的能力が何らかの原因によって障害され、 記憶障害、見当識障害、理解力低下等により仕事や家庭生活に支障をきたした状態のこと。 一つの病態ではなく、たくさんの病気の集合体。

レビー小体型認知症
認知症とパーキンソン病の症状が同時にあらわれる。 レビー小体が脳全体に出現する。幻視、レム睡眠行動異常がみられる。

血管性認知症
脳卒中の後遺症による認知症。

(のうこうそく)

の虚血状態により脳組織が壊死に至る病態。 脳血管に血栓が生じたり、心室細動等による血栓塞栓症が原因となる。

生活習慣病の一つで肥満高血圧患者に多い。

ラクナ梗塞 細い動脈が詰まる
アテローム血栓性梗塞アテロームができている太い動脈が詰まる
心原性脳塞栓 心室細動等で心臓内にできた血栓が脳で塞栓を起こす

(のうし)

全脳死
、小脳、脳幹全ての機能が失われた状態。

脳幹死
脳幹が機能を失った状態。放置すると全脳死に至る。

日本の脳死の基準

植物状態は大脳の一部または大部分が機能していないもので 意識はないが脳幹が機能しているため自発呼吸がある。

(のうそっちゅう)

脳梗塞脳出血等の病態の総称。 ほとんどは脳梗塞。

(のうないしゅっけつ)

高血圧性脳出血。 内の血管が破れて脳内に血腫を形成する状態。 ほとんどの場合高血圧による小さい血管の壊死、破裂が原因となる。

(ぱーきんそんびょう)

中高年に発症する。 中基質の脱色素により神経伝達経路が障害され 線条体のドパミンが減少する。 中脳にレビー小体と呼ばれる異常物質のシミができる。

筋肉が硬くなり動作がぎこちなくなる。突進歩行を示す。 顔の表情が乏しくなり、喜びや悲しみをあらわせなくなる。

不治の病とされてきたが現在は治療薬が有効。

(ひすてりー)

(0).神経症の一種。ギリシア語で子宮の意。

(1).感情を抑制できず、興奮、怒り、悲しみ等がむき出しの状態。

(へんずつう)

頭蓋内外の血管拡張時に知覚神経が刺激され、頭の片側または両側に頭痛が起きる症状。 痛みの起こる数時間前に予兆症状が出ることがある。

前兆発生時に血管収縮薬を服用すると予防できることがある。

原因はストレス、寝不足、寝すぎ等。 騒音、まぶしいが原因になることがある。

(らくなこうそく)

脳梗塞のひとつ。 細い血管が詰まるもの。

治療は基本的に内科的治療がおこなわれる。 抗血栓薬、脳保護薬が使われる。


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