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文字

(もじ)

表意文字
一字一字が意味を持つ文字。絵文字から発達したものが多い。

表音文字
一字だけでは意味をもたず、のみを表す文字。 文字の組み合わせで意味や概念をあらわす。 現在の世界で使われる文字のほとんどは表音文字。

(あらびあもじ)

アラビア語ペルシア語で使われる文字。 右から左へ読んでいく。

アルファベット数はアラビア語は28字、 ペルシア語は32字。

子音文字のみで構成。母音記号等の補助記号があるが、あまり使われない。

アラビア語の1文字は語尾、語中、語頭、独立形の4パターンが存在する。

(あらむもじ)

アラム人が使っていた文字。北セム系。 22文字で構成。 アラビア文字の母体となった。

前1000年紀後半には楔形文字に代わり西南アジアで広く使われた。

(ういぐるもじ)

ソグド文字をチュルク系の人々が変革した表音文字。 ウイグル族が使用していた。

もとは左から右の横書きだが、のちに縦書きに変わり、モンゴル文字となった。

のちにモンゴル人に採用され、現在も中国内モンゴル自治区で使われる。

(おんせつもじ)

表音文字のうち、1字が1音節を表すもの。 日本語のひらがな片仮名等。

(ぎりしあもじ)

ギリシア語の表記に用いられる表音文字。 ラテン文字キリル文字の起源。

前9世紀頃にフェニキア文字をもとにしてできあがった。 セム文字にはない母音文字がある。

通常24文字で大文字のみ。 小文字は中世以降にあらわれた。

初期

(きりるもじ)

ロシア語、それに関連の深い言語をあらわす表音文字。 グラゴル文字を改良してつくられた。

アルファベット
ウクライナ33
カザフ語 42
キルギス36
セルビア30
ブルガリア30
ベラルーシ32
マケドニア31
モンゴル
ロシア33

(ぐらごるもじ)

古代スラブ語のためにつくられた文字。 ギリシア文字をもとに860年代に考案したとされる。 中世まで用いられた。

キリル文字はこれを改良したもの。

(ぐるじあもじ)

グルジア語で使われる文字。

5つの母音と28の子音で構成。

(くるむきーもじ)

16世紀にシク教の2代目教祖、グル・アンガドが発明した文字。 ただしアンガドが発明したかについては異論がある。

パンジャブ語の文字の一つで、シク教の経典にも用いられている。

インド系の文字。 シッダマートリカー文字の西部派から成立した。

3つの母音基本文字、32の子音基本文字からなる。

(しないもじ)

1905年にイギリスのビートリがシナイ半島南部の遺跡で発見した初期アルファベット

(せでぃーゆ)

文字の下につける足のような記号。

フランス語ではCにのみ用いられる。 Cをsと読ませたい場合に使われる。

(せむもじ)

セム人が用いたアルファベット。

北セム文字は22、南セム文字は28。どちらも子音時のみ。

アラム文字からはヘブライ文字アラビア文字が生じた。 非セム語族のブラーフミー文字カローシュティー文字にも伝わった。

またアッカド語で使われる楔形文字は東セム文字と呼ばれる。

(たいもじ)

シャム文字。タイ語を表記する文字。 起源はインドの文字。13世紀頃につくられたとされる。

44個(うち2個は廃字)の子音文字がある。 これに9音の母音、5種の声調符号がある。

子音字の上下左右に母音記号がつけられる。上の母音記号の上に声調符号がつく。

口語文章では男性語尾と女性語尾がある。

(たがろぐもじ)

フィリピンタガログ語で用いられる文字。

(たみるもじ)

タミル語で用いられる文字。 ブラーフミー文字に由来する。

母音文字は12、子音文字は18。

(たーなもじ)

モルディブのディベヒ語で使われる文字。

アラビア文字を基礎としている。 右から左に書く。

(ちべっともじ)

チベット語の文字。表音文字。 グプタ文字を母体として7世紀頃作られた。

子音字30と母音記号4で構成。

(てぃふぃなぐもじ)

ベルベル語トゥアレグ語で使われる文字。

現行の文字は子音字29、母音字3で構成。 この他に3子音の連続回避のため挿入される文字がある。

(てるぐもじ)

テルグ語の文字ブラーフミー文字の系統に属する。

カンナダ文字と関係が深い。

サンスクリット語でも使われていた。

(でーばぁなーがりーもじ)

ブラーフミー文字系の文字。 下記の言語で用いられる。

(ぱすぱもじ)

方形文字とも。 元のフビライ・ハンがチベットの高僧パスパ(八思巴)に命じてつくらせた表音文字。 チベット文字モンゴル語表記に適するように修正したもの。

行は左から右に移す。

1260年に製作。

元の滅亡と共に滅びた。

(ぱふらびーもじ)

中期ペルシア語(パフラヴィー語)を書くのに用いられた文字。 右から左に書かれる。

アラム文字が変化してできたもの。行書体は6世紀頃にできた。

(はんぐる)

朝鮮語の表記に用いられる文字。表音文字。 現在は10の母音、14の子音を組み合わせて表記する。 1443年の李氏朝鮮時代に考案され、1428年に「訓民正音」の名で交付された。

北朝鮮で使われるハングルはチョソングル(朝鮮文字)と呼ばれ、 ハングルと内容が少し異なる。

(ひえろぐりふ)

紀元前3000年頃から4世紀末頃まで古代エジプトで使用された象形文字。 1822年にフランスのJ.シャンポリオンが解読した。

(ぶらーふみーもじ)

紀元前3世紀に古代インドマウリヤ朝で用いられた文字。 多くのインド系文字のもとになった。

14世紀頃に忘れられてしまったがイギリスのプリンセップにより解読が行われた。

インドでは代わってデーヴァナーガリー文字が用いられるようになった。

(ぼんじ)

ブラーフミー文字の漢訳名。悉曇文字とも。

日本で梵語(サンスクリット語)を書き表すのに用いられる。

(みんしゅうもじ)

エジプト語の文字 前7世紀に神官文字から発達した。 5世紀後半には使われなくなった。

(もじさんしょう)

キーボードで直接入力できない文字や記号の入力に使用する。 文字実体参照と数値文字参照がある。 OSや環境によっては表示されない場合がある。

実体名 文字
""
& &
&lt; <
&gt; >

(もんごるもじ)

モンゴル語の表記に使われる表音文字。 縦書き、左から右に移る。

モンゴル中国の内モンゴル自治区で使われる。

1990年代にモンゴルの公用文字となったが、1994年に準公用文字に後退した。

(らてんもじ)

ローマ字とも。 古代ローマ人がラテン語を表記するのに用いた表音文字のこと。 26文字を基本とする。

(るーんもじ)

ゲルマン民族が使用した最古のアルファベット。 3世紀以後にみられる。


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