磁気


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磁気

(じき)

磁極間に作用する吸引力、反発力(斥力)のこと。 磁石がこの性質をもつ。 また導体に電流を流すとまわりに電界磁界が発生する。

磁束の向きはN極側。

磁気に関する単位

ウェーバ磁束固有の名称をもつSI組立単位
テスラ 磁束密度、磁気誘導固有の名称をもつSI組立単位
ガウス 磁束密度、磁気誘導固有の名称をもつCGS組立単位(推奨しない)
ヘンリー

英数

(KSこう)

1916年に本多光太郎が発明した磁石鋼。 組成は炭素0.9%、クロム3%、コバルト35%、タングステン5%。 非常に強い永久磁石性能をもち、 MK鋼があらわれるまでは世界最高だった。

(MKこう)

1931年に三島徳七が発明した磁石鋼。 KS鋼の倍の保持力を持つ。

Magnetic Resonance Imaging. 磁気共鳴画像診断装置。 脳や血管の疾患診断に使われる機器。 磁石でできた筒の中に入り、磁気で内臓や血管を撮影する。

特定の周波数の電磁波を身体に照射し、共鳴現象により 体内から放出された電磁波を受信、画像化する。

強い磁力を受けるため体内にペースメーカーや金属がある場合は撮影できないことがある。 妊娠時も撮影不可。 磁界コイルの振動により検査中はが生じる。

CTと比べるとあらゆる断面が撮影できる。

Nuclear Magnetic Resonance. 核磁気共鳴。 磁界の中に原子核をいれスピンの共鳴現象を観測し、 物質の構造を解析するための手法、装置のこと。

磁気モーメントを持った核を強い磁界の中に置くと 地球のように歳差運動を始める。 歳差運動の周期と同じ周波数の電波を試料に照射すると エネルギーの吸収がおきNMRスペクトルが得られる。

(うぇーば)

weber. 固有の名称を持つSI組立単位。磁束をあらわす単位。記号はWb。 1秒間で消滅する割合で減少するときに、これと鎖交する1回巻の閉回路に 1Vの起電力を生じさせる磁束。

ドイツの物理学者ウェーバ(1804-1891)にちなむ。

(えいきゅうじしゃく)

そのままの状態で磁気をもつ磁石のこと。

(がうす)

G. CGS単位系の磁束密度の単位。

1cm2の面積を通過する磁束が1マクスウェルのときの磁束密度。

真空中ではこのときの磁場の強さは1エルステッドになる。

(じかい)

磁場。磁極があると空間に磁界がつくられる。 磁界をあらわすのには磁束という仮想的な線を用いる。

(じきていこうこうか)

磁場により物質の電気抵抗が変化する現象。 1883年にケルビンが発見。

(じきもーめんと)

磁石両極間で負極から正極へ向かうベクトル量のこと。 大きさは磁極の強さの絶対値になる。

(じきょく)

磁石で最も磁気の強いところ。 N極とS極があり、一対で存在する。同極は反発し、異極はひきあう。

棒磁石を糸で吊るした場合、北を指す磁極がN(正)極、 南を指す磁極をS(負)極と呼ぶ。

(じしゃく)

磁力を持つ物質。

天然では磁鉄鉱(マグネタイト)が産出される。 磁石の原料にはコバルトニッケルが使われる。 希土類元素のサマリウム、ネオジムも使われる。単体では磁性は弱く、原料として使うと強い磁力を発生する。

磁石は温度が高くなるとその性質を失う。 この温度をキュリー温度と呼ぶ。

(じそく)

磁界をあらわすのに用いる仮想的な線。

m[Wb]の磁極からm[Wb]の磁束が出る。 磁束はN極から出てS極に入る。

(てすら)

tesla. 固有の名称を持つSI組立単位。磁束密度、磁気誘導をあらわす単位。記号はT。 1Tは磁束の方向に垂直な面の1m2につき1Wbの磁束密度をあらわす。

アメリカの電気工学者テスラ(1856-1943)にちなむ。

(でんじしゃく)

電流が流れているときのみ磁力を持つ磁石。 コイルと鉄心で構成。鉄心が磁力を持つ。 永久磁石よりも大きな磁力を得ることが可能。

磁化されると電流を止めても磁界が残るようになる。

直流用と交流用があり交流用が一般的。 交流用は下記の欠点がある。

直流用はコイルのリアクタンスの影響で通電から磁力発生まで若干の遅れがある。

(ねおじむじしゃく)

ネオジムホウ素を主成分とする磁石。 1983年に佐川眞人が発明。

磁力は非常に強力で手をはさむと負傷する。 錆びやすい欠点がある。加熱すると磁力が弱まる。

(ひすてりしす)

履歴現象。 物質の状態が現在の条件だけでなく、過去の経路の影響を受ける現象のこと。

(ぽぷきんそんのほうそく)

磁気回路におけるオームの法則のこと。

(みぎねじのほうそく)

アンペールが発見した法則。 右ねじの進む向きを電流とした場合、 回転方向(時計回り)が磁界の方向になる。

電線を円形に巻いてコイル状にすると磁界はコイルの中心で同じ方向になる。

長い直線電流がつくる磁界の強さ

(らしんばん)

羅針儀、コンパス。方位を知るのに用いられる。

磁気コンパスは11世紀頃の中国の船にはすでに装備されていた。 これがヨーロッパに伝わり改良された。

円盤に24方位を刻み、中央の円形のくぼみに水を入れ、そこに磁針を浮かべて使用していた。

(れいじ)

電磁石コイル電流を流し、磁束を発生させること。 または磁化していない強磁性体を磁化すること。

(ろーれんつりょく)

荷電粒子が磁界中を運動するときに磁界から受ける力のこと。 単位はN。


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