電流


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電流

(でんりゅう)

導体中を流れる電気の流れ。

単位はアンペア(A)。 電流の流れる方向は正→負と決められているが、実際の電子は負→正へ流れる。 導体に電流が流れるとジュール熱が発生する。

電流の強さ


過負荷電流
機械に対してはその定格電流、電線に対してはその許容電流をある程度超過し、 その継続時間を合わせ考えたとき、機器又は電線の損傷防止上自動遮断を必要とする電流。

短絡電流
電線の線間がインピーダンスの少ない状態で接触を生じたことにより、 その部分を通じて流れる大電流。

地絡電流
地絡によって電路の外部へ流出し、火災又は人や家畜の感電もしくは電線、機器の損傷等の 事故を引き起こすおそれのある電流。

(きやくでんりゅう)

誘導電動機の保護計算を行う場合に使用する全負荷電流値。

内線規定に記載がある。

(きょようでんりゅう)

電線ケーブルに流すことのできる電流の最大値。 電線、ケーブルの種類、芯数、配線方法、温度により変わる。 許容電流を超えた電流値を流すと被覆が劣化、溶融することがあり、 事故の原因となる。

単相3線式の場合は2芯の値を参照する。

VVF
気中暗渠敷設 周囲温度40度

2心1条3心1条
1.61815
2.02320
2.63227

VV
気中暗渠敷設 周囲温度40度

(単心3条平積 s=2d)

単心3条平積2心1条3心1条
2.0sq2018 15
3.5 28 25 21
5.5 37 33 28
8 47 42 36
14 66 59 50
22 88 78 66
38 120110 93
60 165145120
100
150
200
250
325

(くらんぷめーたー)

通電したまま交流回路の電流を測定できる測定器。

負荷電流測定用と漏れ電流測定用がある。

(ていかくでんりゅう)

全負荷電流とも。 電動機100%出力時の入力電流のこと。

(とつにゅうでんりゅう)

電気機器に電源を投入した際に定格電流を 大幅に超えた大きな電流が流れる現象。

変圧器の場合は励磁突入電流と呼ばれる。

コンデンサやフィラメントが原因となる。

(もれでんりゅう)

漏洩電流。 絶縁体を通じ、線間や大地間に流出する電流のこと。電路以外に流れる。

絶縁体の内部及び表面並びに空間を通じて線間又は大地との間に流れる。 絶縁体の抵抗は無限大ではないため、また電路各部相互間及び電路と大地の間に静電容量が 存在するために発生する。

原因

電気設備技術基準では1mA以内におさえるよう規定されている。 1mA超過は絶縁不良の可能性がある。 測定はクランプメータ等でおこなう。

半導体、通信回路ではノイズフィルタを通じてノイズを大地に流す場合がある。 これにより大きな漏れ電流が発生し、漏電ブレーカが誤動作したり、地絡を誤検出することがある。

(ろうえいでんりゅう)

漏れ電流を参照。

(ろうでん)

ケーブルや電子回路の電流が外部に流れ出ること。 感電、火災の原因になる。 電気配線や機器の絶縁劣化により発生することが多い。

接地線は漏電時に電気を地中に逃がして感電を防止する役割をもつ。 接地していても身体に電流は流れるが、その量はごくわずかとなる。 ただし漏電状態は持続する。

漏電ブレーカは漏電を感知して自動的に回路を遮断する機能をもつ。


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