電気理論


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電気理論

(でんきりろん)

英数

ボルトアンペア。皮相電力をあらわす単位電圧電流の積。 トランス、発電機等の容量をあらわすのに使われる。

VAに力率をかけると、有効電力となる。

VVFケーブルのことをあらわす場合もある。

(あんぺあ)

A. amp. SI基本単位。 真空中に1mの間隔で平行に配置された、無限に小さい円形断面積を有する 無限に近い2本の直線状導体のそれぞれを流れ、これらの導体の長さ1mにつき 2×10-7Nの力を及ぼしあう一定の電流。

(おーむ)

電気抵抗をあらわす単位。固有の名称をもつSI組立単位。

(おーむのほうそく)

電圧、抵抗、電流に関する法則。

(きるひほっふのほうそく)

1845年にドイツのグスタフ・キルヒホッフが発見した電気回路、熱放射の法則。

電気回路
直流、交流に応用可能。

第一法則
一つの接続点に流れ込む電流の総和はゼロである。

第二法則
一つの接続点から出発して再び初めの接続点に戻る閉回路について、 各部分の抵抗とそれを流れる電流の積は、 その閉回路に含まれる起電力の和に等しい。

(じゅーるねつ)

導体電流が流れたときに発生する。 電気ストーブ、電球等はジュール熱を利用している。

(じゅーるのほうそく)
(せんかんでんあつ)

2本の線の間の電圧のこと。

(たいちでんあつ)

接地式電路では電線と大地の間の電圧のこと。 非接地式電路では電線とその電路中の任意の他の電線との間の電圧のこと。

方式 対地電圧
単相2線100V100V
単相2線200V200V
単相3線 100V
三相3線
三相3線(V結線)183V 105V
三相4線415/240V240V

単相3線式
赤-100V、白0V、黒+100Vとして扱われる。 住宅屋内での対地電圧は150V以下になるように電気設備技術基準で決められている。

三相3線
Δ結線、動力専用V結線の場合は210V 0V(通常S相) 210Vとなる。

三相がV結線で供給されている場合、 対地電圧は183 105 105Vとなる。

Y結線の中性点接地では200 / √3 = 115.5Vとなる。

三相4線の灯動共用V結線の場合、N相に接地するため、対地電圧は100V、173Vになる。

(でんあつ)

電位差。2点間の電位の差。単位はボルト(V)。 1ボルトは+1Cの電荷を運ぶのに1Jの仕事が必要な2点間の電位差。

通常は線間電圧のことをさす。

電圧の区分(電気設備技術基準)

低圧 直流750V以下、交流600V以下
高圧 低圧を超え、7000V以下のもの
特別高圧7000Vを超えるもの

電圧の維持(電気事業法)

標準電圧維持すべき電圧値
100V101±6 [V]
200V202±20[V]

接触電圧
地絡を生じている電気機械器具の金属製外箱等に人又は家畜が触れたとき、 生体に加わる電圧。

日本の家庭では交流100V、200Vが使われている。 100Vを使用している国は世界では少ない。

(でんあつこうか)

電位降下。 電流の向きに進むにつれて電位が落ちていく現象。

(でんりょく)

消費電力。単位時間に消費される電気エネルギー。

記号はP、単位はワットまたはJ/s。 単位時間に発生するジュール熱に等しい。

交流電力の場合


(ひそうでんりょく)

交流有効電力無効電力を合わせたもの。単位はVA

(ぼると)

volt. 電位電圧、起電力をあらわす単位。 固有の名称を持つSI組立単位。

(むこうでんりょく)

交流リアクタンスにより消費される電力のこと。単位はvar(バール)。

無効電力は少ないのが理想だが、少なすぎると送電系統の周波数や電圧が不安定になるため、 送電系統に調整装置が設置される場合がある。

(ゆうこうでんりょく)

交流で実際に抵抗で消費される電力のこと。単位はワット。

下記の式でも求められる。

(りきりつ)

皮相電力に対する有効電力の割合のことで範囲は0〜1。 cosθであらわす。θは電圧と電流の位相差。

交流のみに存在する概念。 直流では全電力が有効電力となるため力率の概念はない。

回路にリアクタンスが多いと位相が遅れるため力率が落ちる。 無効電力が増え効率が悪くなる。

改善には進相コンデンサが用いられる。 位相を進ませることにより力率を改善して無効電力を減らす。

力率は一般的には0.85以上になるように取り決められている。


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