元素 > 18族元素
2 | He | ヘリウム | helium |
10 | Ne | ネオン | neon |
18 | Ar | アルゴン | argon |
36 | Kr | クリプトン | krypton |
54 | Xe | キセノン | xenon |
86 | Rn | ラドン | radon |
118 | Og | オガネソン |
最外殻電子の数はHeが2個、それ以外は8個で安定な電子配置を持つ。 空気中にわずかしか含まれていないため希ガスと呼ばれる。 化学的に不活性なため、不活性ガスとも呼ばれる。
空気中では単原子の分子として存在する。 融点、沸点が非常に低く、常温で気体。 放電管に封入して放電させると特有の色を発するため、ネオンサイン等に利用されている。
1894年(?)にイギリス(スコットランド)のラムゼーが 空気中に存在する未知の4元素を特定した。 これにより周期表に18族が追加された。
ラムゼーは1904年にはノーベル化学賞を受賞。
無色無臭の単原子気体。 1894年にレイリーとラムゼーが空気中の窒素から分離して発見。
希ガスの中では量が多く空気体積の約1%を占める。 蛍光灯には水銀を含むアルゴンガスが充填される。
アーク溶接の保護用ガスとして使われる。
Og. 原子番号118の元素。
無色無臭の単原子気体。 スズに次いで安定同位体が多い元素。 キセノンランプに用いられる。
キセノンガスは照明、レーザー光源、 軌道制御用イオンエンジン燃料等に使われる。
ガスは空気から取り出される。 生産には大規模な空気分離プラントが必要。
無色無臭の単原子気体。 融点と沸点が非常に近く、液体である範囲が狭い。
地球大気中にはウラン、プルトニウムの核分裂により生成した放射性クリプトン85がわずかに存在する。
クリプトン86原子が発する光の波長は一時期メートルの定義に使われていた。
無色無臭の単原子気体。 大気に含まれており、生産も大気からの供給により行う。 気体、液体比率が高い。多くの液体は気化すると500〜800倍の気体となるが、ネオンは1400倍の気体になる。
放電管に入れて低電圧をかけると赤橙色に光る。ネオン放電管に使われる。
無色無臭の単原子の気体。 水素の核融合反応によりつくられるため宇宙には豊富に存在する。 太陽のエネルギーもこの反応によりつくられる。
地球上にはごくわずかしか存在しない。大気中1m3あたり5ml存在。 工業的には天然ガスから得られる。
全ての物質で最も沸点が低く、絶対零度でも液体のまま。 ヘリウム4は2.2K、ヘリウム3は0.002K以下の温度でコップの内壁を自然に登って外に流れる超流動現象が起こる。
4Heはボース粒子、5Heはフェルミ粒子に属する。
単原子の気体。 全て放射性同位体、希ガスのため活性は低い。 研究にはラドン222(半減期3.82日)が用いられる。
ウラン238の生成物であるラジウム226のα崩壊により発生する。 岩石中のウラン1tに120億ベクレルが含まれる。 ラドン含有量の多い温泉はラジウム泉と呼ばれる。
ラドン222が崩壊するとポロニウム218になり、 その後鉛214、ビスマス214、ポロニウム214を経て鉛210となる。
鉛210は放射性。半減期は22年。 このあとビスマス210、ポロニウム210を経て鉛206になって安定する。
岩石、土、コンクリートにはラドンが含まれる。 自然放射線の量の半分はラドンによる。
ネオン、クリプトン、キセノンのこと。 レアガス3種と呼ばれる。