元素 > 17族元素
9 | F | フッ素 | fluorine |
17 | Cl | 塩素 | chlorine |
35 | Br | 臭素 | bromine |
53 | I | ヨウ素 | iodine |
85 | At | アスタチン | astatine |
117 | Ts | テネシン |
ハロゲンとも呼ばれる。 価電子数は7で7価の陰イオンとなって他の原子とイオン結合しやすい。
反応性、酸化力は原子番号が小さいほど大きくなる。
1940年にコールソン、マッケンジー、セグレにより サイクロトロンによりつくられた元素。 このとき見つかったアスタチンはアスタチン211で半減期は約7.2時間と不安定だった。 ギリシャ語の不安定(astatos)にちなんで名づけられた。
30種類近くの同位体が存在する。全ての同位体は加速器でつくられる。 半減期は最も長いアスタチン210で8.1時間。
化学的性質はヨウ素に似ている。
研究や医療への応用にはアスタチン211が使われる。 アスタチン211は高エネルギーアルファ線を放射する。
非金属元素、赤褐色で水より重い液体。 室温で液体である唯一の非金属元素。 1826年にフランスの化学者バラールがにがりの中から発見。
海水1L中に65mg含まれ、単体の製造には海水が用いられる。
蒸気は赤褐色で刺激臭があり有毒。 水、多くの有機溶媒に溶ける。 希ガスを除くほとんどの元素と化合物をつくる。
臭化物の製造や酸化剤、難燃剤に使われる。
臭化銀は写真フィルムの感光剤として使われる。 芸能人を写した印画紙をブロマイドと呼ぶのはこの臭化物の意味。
主な生産国はアメリカ、イスラエル。 死海、等の塩分濃度の高いかん水から製造している。 日本でも製造しており、こちらは海水が使われる。
Ts. 原子番号117の元素。
周期表17族に属する元素の総称。
ハロゲンと水素が化合した物質のこと。 ハロゲンは水素と化合しやすい性質をもつ。
フッ化水素 | HF |
塩化水素 | HCl |
臭化水素 | HBr |
ヨウ化水素 | HI |
黒紫色の非金属元素。ヨードとも。
昇華性があり、熱すると直接気体になり、冷やすと結晶に戻る。 水には溶けにくいが有機溶媒にはよく溶ける。 かつては海藻から得ていた。 現在は地下水に含まれるヨウ素イオンを塩素で酸化、昇華させてつくる。生産量は日本が一番多い。
ハロゲンランプ、メタルハライドランプに封入される。 殺菌、抗ウイルス作用があり、消毒剤に使われる。
コンブ等の海藻に多く含まれる。
海外では不足しがちな元素で塩に添加されている場合がある。
体重70kgの成人の身体には12-20mg存在する。 必須元素で欠乏すると甲状腺機能が低下し、甲状腺ホルモンの分泌が減る。
体内のヨウ素のほとんどは甲状腺に存在する。
長期間過剰摂取すると甲状腺機能亢進症となる。
水溶液とデンプンを混ぜると青紫色となる(ヨウ素デンプン反応)。 原発事故では放射性ヨウ素が多量に放出される。
ヨウ素を参照。