ケイ素 > ガラス
ある種の液体は冷却すると結晶化しないまま凝固する(ガラス状態)。 この状態にある無機物質のことをガラスと呼ぶ。
一般的にガラスというとソーダガラス(ソーダ石灰ガラス)のことをさす。
原料はケイ砂、ソーダ灰、石灰。
現代の工業ガラスはフロート法によりつくられる。
溶けたガラスを溶融金属(スズ)の上に流し入れる。 ガラスとスズの表面に浮き上がり広がる。これを徐々に冷やして作る。
フロート法以前はフルコール法またはコルバーン法が使われていた。
一部のガラスはロールアウト法が使われる。
ホウケイ酸クラウン光学ガラス。 Bはホウケイ酸塩ガラス、Kはクラウンガラスの意。 メーカーによっては BSC7、BSL7と呼ばれる場合もある。
7は7番目に開発されたことによる。
extra-low dispersion glass. 特殊低分散ガラス。
二次スペクトルの補正能力の高いガラス。 色収差を取り除く効果がある。
EDレンズに使われる。
Ultra Extra-Low Dispersion. 特殊超低分散。
望遠側の軸上色収差、倍率色収差を補正する。 EDより更に分散性が小さく、蛍石に近い性能をもつ。
透明な物質がもつ光の分散に関する量。 分散能の逆数。 この値が大きいほど波長による屈折率の変化が小さくなる。
ほうろうを参照。
波長分散が小さいガラスのこと。 アッベ数は55以上。
ケイ砂、ソーダ灰(炭酸ナトリウム)、石灰石等を加熱溶解してから冷やしたもの。 70%がケイ砂。ガラス生産量の約90%を占める。
EDを参照。
酸化鉛(II)を含むガラス。 屈折率が高い。やわらかく加工しやすい。
ガラスを加工したもの。特殊な効果をうみだす。 角度精度が高いため、角度の基準としても用いられる。
45度直角 | 光を反射 |
コーナーキューブ | 光を元に戻す |
リトロリフレクター | 光を元に戻す |
60度分散 | 波長を分離 |
ダブプリズム | 像を反転 |
ペンタプリズム | 2回反射により鏡対称の反射像を物体と同じ正立の像に変換 |
ペランブロッカプリズム | 入射方向に対し直角で出射 |
鉛ガラスのうち、光学ガラスとして使われるもの。 波長分散が大きい。 アッベ数は50以下。
ケイ酸塩ガラスの一種。 主成分はソーダ(Na2O)、無水ホウ酸(B2O3)、シリカ(SiO2)。
エナメル。 金属の上からガラス質の被膜をコーティングしたもの。 調理器具等に使われる。