コンクリート


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建築構造 > コンクリート

コンクリート

(こんくりーと)

concrete. セメント骨材混和材料などからなる材料。 単位容積重量は約2.3t/m3。鉄筋コンクリートは約2.4t/m3。

普通コンクリート 普通骨材を使ったコンクリート
軽量コンクリート 軽量骨材を使ったコンクリート
高流動コンクリートフレッシュコンクリートの状態で非常に流動性が高いもの
流動化コンクリート流動化剤を添加した流動性の高いコンクリート

打設時期による分類

古代ローマの時代から使われており、ローマ建築で多用された。

その後製法は長い間失われていたが、 1824年にポルトランドセメントが開発された。

英数

(PCぞう)

プレストレストコンクリート造。 PC鋼線によりあらかじめコンクリートに圧縮力を加える工法。 コンクリート荷重により生じる引張力を打ち消すことができる。 PC造の床は大スパンが可能で小梁を省略できる。

(RCぞう)

鉄筋コンクリート造。 鉄筋を中に入れたコンクリートによる構造。

構造の形式

施工の流れ

(かたわく)

鉄筋コンクリート造で打設するコンクリートの形状を維持するための仮設構造物。 せき板と支保工で構成される。

(かぶりあつさ)

RC造の建物で、鉄筋を覆うコンクリートの厚さのこと。

コンクリート表面と鉄筋表面間の距離。

日本建築学会の仕様

(こつざい)

コンクリートモルタルを作る場合に使用する砂利、砕石のこと。

粒の大きさによる分類

細骨材径5mm以下の砂
粗骨材径5mm以上25mm以下の砂利

材質による分類

(こんくりーとぶろっくぞう)

コンクリートブロックによる構造。 ブロックを積み上げ、空洞部分には鉄筋を差し込んだ上でモルタルを詰める。 床や屋根と取り合う部分は鉄筋コンクリート造の梁(がりょう)を要する。

(こんぱね)

コンクリートパネル。コンクリート打設に使用する型枠用の合板。 耐水性が高いが、仕上げは悪く反りが大きく内装材には向かない。

サイズは12mm×900mm×1800mmのものが多い。

(こんわざいりょう)

コンクリートを作るために混ぜる添加剤のこと。

表面活性剤 水の表面張力を低下する
AE剤(空気連行剤)微細な空気泡をコンクリートに混ぜて耐久性をあげる
減水剤 セメント粒子を分散させて水分を減らす
AE減水剤 AE剤と減水剤両方の効果を持つ
高性能AE減水材 高性能なAE減水材
流動化剤 高流動コンクリートに使用する

(しんだーこんくりーと)

本来は石炭殻(シンダー)、炭等を骨材にしたコンクリート。 通常のコンクリートより軽量。現在はほとんど作られていない。

一般的には人工骨材を使った軽量コンクリートのことを指す。

(すらんぷ)

スランプ値。 コンクリートの軟らかさを示す値。 値が大きいほど軟らかいコンクリートになる。

生コンをスランプコーン(高さ30cm)と呼ばれる容器に入れ、 コーンを引き抜いたときに下がった長さがスランプ値となる。

スランプ10cmの場合は、接地面から20cmとなる。

(せめんと)

粉状の鉱物質。 石灰石粘土、少量のけい石、鉄さいを高温で焼成し、少量の石膏を混合したもの。 コンクリートの材料となる。

通常セメントというとポルトランドセメントのことを指す。

と接触すると水和反応を起こし硬化する。 反応の結果生成される物質はセメント水和物と呼ぶ。

(ポルトランドセメント)
普通ポルトランドセメント
早強ポルトランドセメント
超早強ポルトランドセメント
耐硫酸塩ポルトランドセメント
中庸熱ポルトランドセメント
低熱ポルトランドセメント
低アルカリ形ポルトランドセメント

ポルトランドはイギリスにある島のこと。 この地で採れる石灰石が硬化したセメントに似ているためこう名づけられた。

セメント1tの製造には石灰石約1100kg、粘土約200kg、その他原料100-200kgが必要。

(ていちゃく)

RC造で一方の断面にある鉄筋を他方の断面に差し込むこと。

(てっきん)

RC造に用いる棒状の鋼材。 製で熱間圧延によりつくられる。 コンクリートに埋め込まれる。

鉄筋の固定は結束線と呼ばれるなまし鉄線が使われる。 かぶり厚さを確保するためにスペーサを用いる。 鉄筋末端はかぎ状に折り曲げられる(フック)。

鉄筋の継手

部位による分類

主筋
柱、梁、床等構造耐力上主要な部分に入る鉄筋。 曲げ応力、軸方向力を負担する。

帯筋(フープ)
柱主筋に対して直角層状に入る鉄筋。 せん断力を負担し、コンクリートひび割れを防止する。

あばら筋(スターラップ)
梁主筋に対して直角帯状に入る鉄筋。 せん断力を負担し、コンクリートひび割れを防止する。


炭素については基本的には軟鋼相当となる。

記号の後の数値は降伏点をあらわす。 D10等の値は公称直径(mm)をあらわす。

降伏点
SD295A295以上
SD295B295〜390
SD345
SD390
SD490

(ばいぶれーたー)

コンクリート打設時の締め固めに使用する機器。 振動により大きな気泡を取り除き、セメントと骨材を均等にする。

(はんち)

鉄筋コンクリート造の梁の両端部付近で梁断面を広げた部分。

(もるたる)

骨材に砂(細骨材)だけを用いているコンクリート。 左官、DIY等で使われる。コンクリートより強度は劣る。

コンクリートはこの他に砂利が用いられる。


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