光ディスク


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光ディスク

(ひかりでぃすく)

レーザ光波長

波長(nm)種別 レンズNA焦点スポット径(μm)
CD 780赤外線 0.451.42
DVD 650赤色レーザー 0.6 0.89
HD DVD405青色レーザー 0.650.51
BD 405青色レーザー 0.850.39

トラックピッチ

トラックピッチ(μm)
DVD 0.74
HD DVD0.4
BD 0.32

画質

DVDSD 720×480
Blu-rayHD(2K) 1920×1080
Ulta HD Ble-rayUHD(4K)3840×2160

フォーマット

ISO9660
RockRidge
Joliet
Romeo
HFS
BDFS
UDF

C

Compact Disk.光ディスク。 ソニー、フィリップス社が共同開発。1982年に日本で発売開始。

PCM方式で74分または80分の音楽が記録できる。 工場等でプレス生産される。

光の反射層はアルミ製。平坦な部分のランド、突起部分のビットで構成。 読込は波長780nmの弱いレーザ光を円盤に照射し、その反射の有無で読み取る。

音の振動を44100回/s読み取り、16ビットで符号化されて記録。 信号は連続で記録されず、9通りの方法でばらけて記録される。

音声記録方式はリニアPCM。サンプリング周波数は44.1kHz。

信号面は1.2mmのプラスチックでコーティングされる。 信号もばらけて記録されているため、少々の傷、ゴミで読み取りエラーが出てもさほど影響は出ない。 ただし円周方向の傷には弱い。

Copy Control CD. PCでのリッピングを防ぐ機構を投入したCD

CDの規格には適合していないため、 多くのオーディオメーカーは再生や音質を保証しないと表明した。

一部のCDプレーヤーでは再生できないことがある。

2002年に発売。2006年付近から採用されなくなった。

日本で採用された方式はイスラエルのMidbar Tech社が開発した CDS-200。 CDSはCactus Data Shieldの略。

Compact Disc Digital Audio. 音楽CDのデータ形式のこと。レッドブックに準拠。

音楽CDをベースにPCデータ記録用に開発された規格。1985年開発。 イエローブックに準拠。 CD-ROMドライブの倍速は音楽CDの転送速度(150KB/s)を基準(1倍速)としたもの。 MODE1とMODE2がある。

1989年にはソニー、フィリップス、マイクロソフトにより CD-ROM XA(eXtended Architecture)が規格として追加された。 FORM1とFORM2がある。

一度だけ書き込み可能のCD。1990年に規格化。 音楽用とデータ用がある。容量は650MBまたは700MB。 大きさはCDと同じだが構造は異なる。

書き込み時は強いレーザ光を照射し高熱(約300度)により色素に化学変化を起こして記録する。 化学変化を起こした色素は光の反射率が低くなり、これを区別して読み取る。

書き込み方式(CD-RWも同様)

ディスクアットワンス1回のみ書き込み
追記方式追記できる
トラックアットワンス
セッションアットワンス
パケットライト

繰り返し書き込み可能のCD。音楽用とデータ用がある。容量は650MBまたは700MB。 大きさはCDと同じだが構造は異なる。

相変化記録材料が使われている。結晶状態と非結晶状態(アモルファス)がある。 結晶状態は光の反射率が高く、非結晶状態は低い。

書き込み時は強いレーザを当てて急冷させ非結晶状態にする。 非結晶状態の部分に弱いレーザを当ててゆっくり冷ますと結晶状態に戻る。

CD、CD-Rのレーザー反射率は約70%だがCD-RWは約20%と低いため ドライブによってはうまく読み込みしないことがある。

デジタル放送の著作権を保護する仕組み。 ハードディスクに録画した地上デジタル放送、BSデジタル放送は通常DVDにコピーできないが、 CPRM対応のDVDにはコピー可能。

DVD-R、DVD-RW、DVD-RAMが対応。DVD+R、DVD+RWは非対応。

D

digital versatile disc.

読み書きの原理はCDとほぼ同じ。厚さ0.6mmのディスクを2枚貼りあわせた構造。 CDよりもトラックやピットの密度が高く、レーザーの波長も短い。 記録層は2枚の中間にある。

映像解像度は2種類。

720×480
1920×1080(AVCHD)

1920×1080の場合は収録時間が短くなるほか、対応プレイヤーが限られる。

映像の記録にはNTSCまたはPALを用いている。 海外のDVDはPALで記録されていることが多く、 日本用のプレーヤーでは再生できないことがある。

フォーマットの構成

基本はPart1とPart2。Part3を付加するとビデオ、Part4だとオーディオとなる。

映像はMPEG2方式で圧縮される。

音声データ
日本、アメリカ等のNTSC地域の場合はリニアPCMドルビーデジタルのどちらかが収録される。 オプションとしてDTSSDDSを記録できる。 サンプリング周波数は48か96kHz。ビット数は16/20/24ビット。

ヨーロッパ等のPAL地域はMPEGオーディオ、ドルビーデジタル、リニアPCMのどれか1つが収録される。 日本のほとんどのプレーヤーではMPEGオーディオは再生できない。

画面フォーマットは3種類

16:94:3
スクィーズ ワイド表示のときは左右に引き伸ばす
レターボックスワイド表示のときは画面をズームして再生
スタンダード ×


録画用とPCデータ用がある。 録画用はCPRMに対応しており地上デジタル放送、BSデジタル放送のデータのコピーが可能。 PCデータ用としても使用できる。 PCデータ用は録画には使用できない。

プラスとマイナスは互換性がない。

DVD-R一度だけ書込できる、ファイナライズしておらず空き容量がある場合は追記可能
DVD-R DLDVD-Rの二層型
DVD-RW データの書込、書換、削除が可能
DVD+R一度だけ書込できる
DVD+R DLDVD+Rの二層型
DVD+RW データの書込、書換、削除が可能
DVD-RAM書換可能、カートリッジありとなしの2つがある

規格は2種類ある。+はDVD+RWアライアンス、-はDVDフォーラムにより規格化されたもの。 互換性はないが、再生は相互の機器で可能(一部機種では再生されない場合がある)。

片面1層 4.7GB記録層が1つあるディスクとダミーディスクで構成。
片面2層 8.5GB記録層が2つあるディスクとダミーディスクで構成。
両面1層 9.4GB記録層が1つあるディスクを2枚貼り合わせ。
両面2層 17GB記録層が2つあるディスクを2枚貼り合わせ。

DVDを使ったオーディオフォーマット。 1999にDVD Forumにより承認。

再生には対応プレイヤーが必要。

音声記録方式はリニアPCM(Scalable)、パケットPCM(Loss less coding)。

最大ビットレートは9.6Mbps。

サンプリング周波数(kHz)

ビット数は16/20/24ビット。

DVDフォーラムにより規格化されたもの。 CPRMに対応。

DVD+RWアライアンスにより規格化されたもの。 CPRMには非対応。

RAMのように使用できるDVD。DVDフォーラムが策定。 PDの技術を元に開発された。

相変化記録方式を使用。一般のDVDはCLV(線速度一定)方式を使用しているが、 DVD-RAMはZoned CLV方式を採用。 トラックへの記録方式も異なる。

約10万回の書換が可能。

当初の規格では容量2.6GBだったが、のちに片面一層で4.7GBに拡張。

カートリッジありとなしの2種類がある。 当初はカートリッジありだったが、のちになしに変更された。 Ver1はカートリッジ必須、Ver2は片面のみカートリッジなしのものが登場した。

基本は12cmだが、一部8cmのもの(片面1.46GB、両面2.92GB)もある。

速度はClass0(2〜5倍速)とClass1(6/8/12/16倍速)がある。 Class1のディスクはClass0対応のドライブでは書込不可となる。 読込はできる場合もあるが保障はされていない。

他のDVDとの互換性は低く、利用には専用ドライブが必要。

容量
Version1片面2.6GB 両面5.2GB
Version2片面4.7GB 両面9.4GB

DVD Video Recording. 追記型・書き換え型のDVDに動画データを記録するための技術仕様の一つ。 レコーダーでの録画等に用いられる。 基本的な仕様はDVD-Videoと共通しているが互換性はない。

H

DVDフォーラムが2003年に承認した次世代DVD規格。 東芝、ワーナー、Microsoftらが推進していた。

構造はDVDと同じ。

容量は約15GB(片面1層)、約30GB(片面2層)。

2層ディスクは2つの記録層の間に0.055mmの中間層がある。 レーザー焦点位置変更により選択する。 上側の記録層は半透明。

I

CD-ROMのフォーマット。1988年にISOが定めた。 MS-DOSWindowsMacUNIXLinuxなど多くのOSで読み込みできる。

ファイル名の長さなどによってLevel1からLevel3の種類がある。 ディレクトリは8階層まで。

Level1
1988年に登録。 ファイル名は8文字以下+拡張子3文字。使える文字は英大文字、数字、アンダースコアのみ。 ほとんどのOSで利用できる。 ファイルを複数のセッションに分割できない。

Level2
使える文字はLevel1と同じ。 ディレクトリ名は31文字まで、ファイル名は27文字以下+拡張子3文字以下。 ファイルを複数のセッションに分割できない。

Level3
Level2にマルチエクステンド形式が使用可能になったもの。 ファイルを複数のセッションに分割可能。

J

マイクロソフトが開発した規格。ISO9660を拡張。 ロングファイル名(スペースを含む64文字までの文字)をファイル名に使用できる。 (8+3)文字のDOSファイル名も記録されるため、ロングファイル名に対応しないOSでも読込可能。

L

レーザーディスク。1977年にフィリップス、MCAが開発。 日本では1980年にパイオニアが発売開始。 レーザーディスクという名称はパイオニアの商標名、

直径20cmか30cmのプラスチックの円盤にデータが記録されており、 レーザー光の反射で読み込みする。 最大記録時間は2時間。

片面と両面があるが厚さは同じ。

映像記録方式はテレビと同じNTSCでアナログ方式で記録されている。 音声もアナログだが、デジタル記録も可能。

CAV(標準ディスク)とCLV(長時間ディスク)の2種類がある。

CAVの回転は1800回転/分。 CLVは1800-600。

のちにドルビー5.1chに対応。

M

光磁気ディスク。書き込みはレーザー+磁気、読込はレーザー。 レーザーを磁化膜に照射し、温度を上げて磁化させて記録する。

読み込みは弱いレーザーを照射する。 磁化の方向により反射方向が変わるため、これを用いてデータを読む。 強いレーザーを照射すると全て一定の方向に磁化されデータが消去される。

大きさは3.5インチと5.25インチがあるが、後者は業務用途を除いて現在ほとんど見られない。 構造が複雑なため書き込みが遅い。書き込み時は

を行うが、データの消去・書込を同時におこなう「ダイレクトオーバライト」方式もある。

2016年現在はあまり用いられない。 MOが広く使われたのは日本のみで、外国ではZipディスクが主流だった。

容量

P

Phase change rewritable Disk. 松下電器産業が開発した光ディスク。 容量650MB。PDドライブはCD-ROMドライブとしても使えた。 2016年現在はほとんど使われていない。

R

ISO9660の拡張フォーマット。UNIXベンダーが策定。 UNIXのファイル属性が記録可能。 8.3形式のファイル名も有効で、既存のISO9660システムでもRockRidgeの読込が可能。

Jolietに対抗してつくられた規格。 ロングファイル名を扱うことができ、スペースを含む128文字までのファイル名を記録可能。 DOSファイル名は書き込まれないため、一部OSでは読み込みできない。

U

Universal Disk Format. DVDCD-RCD-RWなどの汎用フォーマット。 特定の機種、OSなどに依存しない形式。

1995年にOSTA(Optical Storage Technology Association)が策定。 現在はISO/IEC 13346(ISO/IEC)、ECMA-167(Ecma International)として標準化されている。

UDFレビジョンは6種類存在する。 1.02〜2.00はDVD、2.50〜2.60はBDで使われる。

レビジョン用途
1.02DVD-Videoモード
1.50DVD-RAM
2.00DVD-VRモード
2.01リアルタイムファイル
2.50BD-REBD-ROMHD DVD
2.60BD-R

1.02
ほとんどの機器で読み込み可能。

1.50
1.02を書換対応に拡張したもの。

2.00
1.50をリアルタイム動画向けに拡張したもの。

(みにでぃすく)

MDを参照。

(りーじょんこーど)

DVDBDに設定されている。

1北米カナダ
2日本ヨーロッパ南アフリカ中近東
3アジア
4オセアニア中央アフリカメキシコ南アメリカ、カリブ
5東ヨーロッパインド北朝鮮モンゴル
6中国
7予約
8国際交通機関

ブルーレイのリージョンコードは3つ。 設定されていない場合もある。

A南北アメリカ、日本、東南アジア、朝鮮半島、台湾
Bヨーロッパ、中東、アフリカ、オーストラリア
Cロシア、中国、インド、中東


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