データ、プログラムなどを記憶する装置。
コンパクトフラッシュを参照。
CompactFlash Association(CFA)が策定した記録メディアの規格。 インターフェイスはSATA3を使用。シリアル方式。 転送レートは600MB/s。 サイズはCFカードと同じだが、コネクタが異なるため互換性はない。
CFはパラレル転送、CFastはシリアル転送。
カメラではキヤノンEOS-1D X MarkIIが採用。
CompactFlash Association(CFA)が策定した記録メディアの規格。 CFast 2.0、XQD 2.0の後継。2018/4に発表。
転送速度は16Gbps(2000M/s)。
民生用カメラはType Bが用いられる。 Type BはXQDと形状互換だがインターフェイスは異なる。
2.0では小形のTypeAと大型のTypeCが追加された。 従来のものはTypeBに分類。
内部メモリ方式はTLCまたはpSLCが使われる。
TLCは安価だが低容量モデルで性能が抑えられることがある。
embedded Multi Media Card. 機器組込用のストレージデバイス。MMCの規格を流用して作られた。 2007年規格化。 NAND型のフラッシュメモリを使用。
MMCと異なり機器からの取外しは不可能。
スマホ、デジタルカメラ、テレビ等に使われる。
Windows8からは起動デバイスとしてサポートされた。
GUIDパーティーションテーブル。 記憶装置の領域分割に関する規格の一つ。
BIOSタイプはUEFI。
パーティションは最大128。
Windowsの場合はVista以降かつ64bit環境で利用可能。
構造
Linear Tape Open. 1997年にヒューレットパッカード、IBM、Quantumが共同で策定した磁気テープの規格。 メディアはG1からG7までの規格があり、再生に関しては2世代前まで互換を持つ。 例えばG1メディアはG1,G2,G3ドライブで再生ができる。 記録、再生にはテープドライブを用いる。
Master Boot Record. ハードディスク等のストレージの先頭に存在する領域。 起動用プログラムや情報が記録される。
1983年のIBM PC DOS 2.0で採用。 BIOS制御方式のPC/AT互換機で用いられる。
サイズは512バイト。 ブートローダ、パーティーションテーブル、ブートシグネチャで構成。
パーティションテーブルには最大4つまでのパーティションの情報を記録することができる。
2TBを超える領域は扱えない。
ノートPC等に追加する拡張カードの形状、接続を定めた規格。 主にSSDの接続に用いられる。
インターフェイスに応じてA-M 12種類の識別子(Key ID)がある。 スロットとモジュールが同じKey IDに対応していれば使用可能。
Key ID | |
A | PCI Expressx2 USB2.0 I2C DisplayPortx4 |
B | PCI Expressx2 SATA USB2.0 USB3.0 HSIC PCM UIM UART |
E | PCI Expressx1 USB2.0 I2C SDIO UART PCM |
G | M.2規格外の独自仕様の通信 |
M | PCI Expressx4 SATA |
これ以外のIDは将来用。
ストレージの端子形状
SDカードを小型化したもの。小型機器に用いられる。 アダプタを使用することによりSDカードと同等に扱うこともできる。
Multi Media Card. メモリカード規格の一つ。フラッシュメモリを使用したカードタイプの記憶装置。 ノートPC、携帯機器のストレージに使われる。
1997年にドイツのジーメンスとアメリカのサンディスクが開発、 業界団体MMCAが標準化を行った。
取り外しは自由。
SDカードはMMCを参考にして開発された。
Network Attached Storage. ネットワークHD。LANに接続できるハードディスクのこと。 複数のPCから使用が可能。 インターネットを経由して外部から利用することもできる。
Non-Volatile Memory Express.
SSDの接続規格、プロトコル。 規格策定はNVM Express.
インターフェイスはPCI Express.
速度はPCIe Gen4 x4レーンで8GB/s。
レイド、Redundant Arrays of Inexpensive Disks. 複数のハードディスクを一つのドライブのように認識、表示させる技術。 いくつかのモードがある。
ハードウェア方式とソフトウェア方式がある。
RAIDコントローラ
PCに取り付ける基盤。
一部製品ではマザーボードにRAIDコントローラ機能がある場合がある。
ディスクアレイユニット
特別なドライバが不要。オートリカバリ機能を持つ。
コストは高い。
RAIDソフトウェア方式
OS自身が管理する方式。CPUへの負荷が高い。
パリティ演算が必要な場合はCPUの性能に左右される。
一般的に使われるのは0,1,5,6。
0
複数台のHDDにデータを分散して読み書きする(ストライピング)。
耐故障性がないため厳密にはRAIDに含まれない。
1
複数HDDに同一のデータを書き込む(ミラーリング)。
経済性に難がある。
5
複数HDD(通常3以上)に本来のデータとパリティを分散して記録する。
パリティを生成する必要があるため書き込みはやや遅い。
HDDが1台壊れても復元可能。
6
5の発展型。複数HDD(通常4以上)に本来のデータとパリティを分散して記録する。
書き込みは5より遅い。
HDDが2台壊れても復元可能。
フラッシュメモリの1種。 当初の容量は2GBまでだったが、現在はそれ以上のものも登場している。
最大容量 | ||
SD | FAT 12 16 | 2GB |
SDHC | FAT 32 | 2GB-32GB |
SDXC | exFAT | 32GB-2TB |
SDUC | exFAT | 2TB-128TB |
SDHC、SDXCカードは古い機器では使用できない場合がある。
小型のMicroSDカード、MicroSDHCカード、MicroSDXCカードも存在する。 MicroSDカードはSD変換アダプタを使えばSDカードとして取扱可能。
MiniSDカードというものも存在するが2017年現在はほとんど使われていない。
SDカードの規格。2018/6追加。 PCIe GEN 4バスインターフェイスを採用、 転送速度3940MB/sを実現。
solid state drive. NANDフラッシュメモリを利用したストレージ。 ハードディスクと比べると駆動部分がないため静音で動作も高速。 ただし容量は少なく、価格は高い。
フォームファクタ
いくつかのサイズがあり、インターフェイスもそれぞれ異なる
1.8インチ | Micro ATA |
2.5インチ | Serial ATA |
mSATA | mSATA (Mini SATA) |
M.2 |
M.2 SSDの種類
サイズ(mm) | ||
M.2 type2280 | 22x80 | デスクトップ |
M.2 type2260 | 22x60 | あまり使われない |
M.2 type2242 | 22x42 | ノートPC、産業用 |
接続種類はNVMeとSATAの2種類。
SeeQVault. SDメモリカード、ハードディスク等のコンテンツ保護技術のこと。 NSM Initiatives LLCが各社にライセンスを提供している。
番組を録画したハードディスクは通常は接続したテレビ、レコーダー以外で見ることはできないが、 SQV対応のテレビ、レコーダーに対応ハードディスクをつないだ場合は別の機器でも視聴可能になる。
ATAインターフェイスのコマンド、 またはSSD等のクリーンアップ機能。
あらかじめ消去しても良いセクターをSSDに命令すると、SSDはこれに基づきブロックを消去して空きブロックを作る。 Windowsでは7以降が対応。
SSDの寿命を延ばすことができるが、破損時のデータ復旧は逆に困難になる。
Ultra Direct Memory Access. ATA規格をもとにPIOを超える速度を引き出すためのプロトコル。 CPUを通さずにデータ転送する。
0-7のモードがある。
MODE | 転送速度(MB/s) |
0 | 16.7 |
1 | 25 |
2 | 33.3 |
3 | 44.4 |
4 | 66.6 |
5 | 100 |
6 | 133.3 |
7 | 167 |
デジタル一眼レフカメラの対応は2008年頃から。
Universal Flash Storage.
フラッシュメモリを利用した小型記憶装置。 JEDECが標準化。
eMMCよりもデータの転送速度が速い。
Ultra High Speed.
SDHC、SDXCに対応したSDカードデータ転送インターフェースの規格のこと。 SDアソシエーションが策定。
UHS-I、UHS-II、UHS-IIIがある。
最高書込速度 | |
UHS-I | 104MB/s |
UHS-II | 312MB/s |
UHS-III | 624MB/s |
UHSスピードクラス | 最低保証速度(MB/sec) |
UHS Speed Class1 | 10 |
UHS Speed Class3 | 30 |
UHS-IIとIIIは端子形状が拡張され、二列目の端子群が追加されている。 カードとリーダ両方が対応している場合に最高速度で通信できる。
2010 | UHS-I | 9ピン |
2011 | UHS-II | 9ピン+8ピン |
UHS-III | 9ピン+8ピン |
ソニー、レキサー等が販売するメモリーカード。 転送速度が速く、デジタルカメラ連写、動画撮影に適している。 データ転送インターフェイスはPCI Expressが使われている。
読込速度は400MB/s、書込速度は150-400MB/s程度(2016/10)。 容量は32/64/128GB等。
既存メディアとの互換性はなし。
2010/11にソニー、ニコン、SanDisk社が共同で仕様を提案、 2011/12にCompactFlash Associationが規格を策定。
XQDが採用されているカメラ
CF. 米サンディスクが開発した記憶媒体。 容量は256MB〜64GB。 パラレル転送。
コントローラを内蔵し、外部との入出力処理はカード側で行う。マイクロドライブも同じ規格。 駆動電圧は3.3V、5V。 ATA規格に準拠、アダプタの使用により、PCカード接続も可能。
厚さ(mm) | |
TypeI | 3.3 |
TypeII | 5 |
初期のコンパクトフラッシュはUDMAに対応していないことがある。
プラスチック製のテープ表面に磁性体を塗布したもの。 データの記録に使われる。容量は磁性体の粒の大きさにより変わる。
ハードディスクと比べるとコストが安いためバックアップ用途に使われる。 読み込みが遅いため常時使用には向かない。
2015年には富士フイルムがIBMと共同で容量200TBの磁気テープを開発した。
両端には開始を示すBOT、終了を示すEOTというマークがある。
1mmの中に32列のデータが存在し、1mmで32バイト記録できる。 1列はデータ用の8ビットと誤り検出用の1ビット(パリティビット)がある。
規格
SDカードの最低保証速度のクラス分けのこと。 スピードマークであらわされる。
スピードマークは3種類ある。
UHSバスIF製品に実装可能。
Hard disk. 固定ディスク。速度・容量・コストパフォーマンスが高い外部記憶装置。
ディスクは金属製の円盤を使用し、両面読み書き可能。 2〜10枚納められており磁気ヘッダにより読み書きを行う。ランダムアクセスが可能。 読み書き時はヘッドとディスクの間にはわずかな隙間があり、密着はしない。 アクセスは高速だがショックにより傷がつくと故障を招く。
回転数はrpmであらわす。 早いほど高速で読み書きできるが騒音の原因となったり、寿命が短くなったりする。 ヘッドが目的のデータがあるトラックに移動するまでの時間を「シークタイム」と呼ぶ。ms(ミリ秒)であらわす。
磁気ヘッドを移動せずに一度に読み書きできる単位をシリンダと呼ぶ。 シリンダにはトラックという複数の記録面がある。 トラックは外周になるほど長くなるが、記録密度はどのトラックも同じになるように調節されている。 1トラックあたりのバイト数×トラック数×シリンダ数でHDの記録量が算出できる。 トラックにはデータはブロック単位で記録され、ブロック間にはIBG(Inter Block Gap)という空き領域がある。
3.5インチ | PC用 |
2.5インチ | 主にノートPC用 |
1.8インチ | 小型機器用、接続コネクタは独自形状 |
製造業者は2015年現在で下記の3社のみ。
ソニーが開発したフラッシュメモリ。 他のメーカーでも使用される。 容量は128MBまでだが、メモリーセレクト型(128MB×2)もある。
一部は著作権保護技術「マジックゲート」に対応。 容量256MB以上のものは「メモリースティックPRO」と呼ばれる。
メモリースティックデュオ/マイクロは大きさが小型化されている。
容量 | ||
メモリースティック | 〜128MB | |
メモリースティックPRO | 〜2GB? | |
メモリースティックPRO デュオ | 〜32GB | 小型 |
メモリースティックPRO-HG デュオ | 〜32GB | 小型、高速転送に対応(50MB/s) |
メモリースティックマイクロ | 〜16GB | 更に小型 |