ディスプレイとも。 光により画面を発光させて情報を表示する装置。 画面サイズはインチであらわされる。画面の対角線の長さを示す。
横:縦比率は数種類あり、それぞれ縦横の長さが異なる。 同じインチでもワイドは標準より縦幅が小さくなる。
4:3 | 標準画面 |
5:4 | 標準画面 |
16:9 | ワイド画面 |
16:10 | ワイド画面 |
寸法(メーカーにより若干異なる)
標準(4:3) | (mm) | ワイド(16:9) | (mm) |
17インチ | 345×259 | - | |
19インチ | 386×290 | 19インチ | 420×236 |
20インチ | 406×305 | 20インチ | 442×249 |
22インチ | 447×335 | 22インチ | 486×274 |
24インチ | 488×366 | 24インチ | 530×299 |
解像度は規格名で呼ばれることが多い。 頭に「W」がつくのはワイド画面用。 「W」のピクセル数はメーカーにより多少異なる場合がある
画素数(ピクセル) | アスペクト比 | |
VGA | 640× 480 | 4:3 |
SVGA | 800× 600 | 4:3 |
XGA | 1024× 768 | 4:3 |
SXGA | 1280×1024 | 5:4 |
WXGA | ||
UXGA | 1600×1200 | 4:3 |
QXGA | 2048×1536 | 4:3 |
WXGA+ | 1400× 900 | 16:10 |
WSXGA+ | 1680×1050 | 16:10 |
WUXGA | 1920×1200 | 16:10 |
720p | 1280× 720 | 16:9 |
1080i | 1920×1080 | 16:9 |
1080p | 1920×1080 | 16:9 |
WQHD | 2560×1440 |
ノングレア液晶/光沢液晶
ノングレア液晶は光沢がない。外光の映り込みが少なく長時間の使用でも目の負担が軽い。 光沢と比べると発色、コントラストが悪く、画質が悪い。
光沢液晶は光沢がある。発色は鮮やかでコントラストが高く画質が良い。 外光の映り込みが多く、目が疲れやすい。また掃除の際に傷がつきやすい。
4K解像度に対応したプロジェクター。
方式
リアル4Kと擬似4Kがある。
擬似4Kは2K解像度のパネルを光学的に時分割シフトで動かし、 画素をずらすことにより見かけ上4Kを表示する。 JVCではe-Shift、エプソンでは4Kエンハンスメントと呼ばれる。
半画素ずらしの場合は斜めにずらすためは解像度はパネルの縦横√2倍となる。
全画素ずらしは4K同等の解像度となる。
VESA DisplayHDR.
VESAが策定したモニタ用のHDR規格。 信号の規格ではなく、PCモニタの輝度やコントラスト比等の性能を明示化したもの。
ピーク輝度(cd/m2) | コントラスト比 | 色域 | 色深度 | |
400 | 400 | 1000:1 | sRGB95%以上 | 8bit |
500 | 500 | 5000:1 | sRGB99%以上、DCI P3 90%以上 | 10bit(または8bit+FRC) |
600 | 600 | 6000:1 | sRGB99%以上、DCI P3 90%以上 | 10bit(または8bit+FRC) |
1000 | 1000 | 20000:1 | sRGB99%以上、DCI P3 90%以上 | 10bit(または8bit+FRC) |
1400 | 1400 | 70000:1 | sRGB99%以上、DCI P3 95%以上 | 10bit(または8bit+FRC) |
Extended Display Indentification Data.
ディスプレイが映像を送信するデバイスに対して映像に関する情報を伝えるためのデータ。 VESAにより定義されている。
HPDをきっかけにディスプレイからソースデバイスにEDIDが送信され、 ソースデバイスは最適なフォーマットで映像を送信する。
AMDのディスプレイ同期技術(?)。 VESA規格のDisplayPort 1.2aの拡張仕様「Adaptive-Sync」をもとにしている。
液晶モニタのリフレッシュレートをグラフィックボードのフレームレートに合わせることにより ティアリングやカクつきのない描画を実現する。
モニタ側に専用回路を必要としないため安価で、 DisplayPort、HDMI入力で動作する。
fps下限は40fps程度。
2015/4にLGから初の対応ディスプレイが発売された。
対応モニタはAMDのGPUと組み合わせた場合に可変リフレッシュシート同期機能が 正常動作することが確認されており、ロゴが付与されている。
GPU以外にも一部のゲーム機、ビデオプレーヤー等で利用可能。
可変リフレッシュレート同期が可能なフレームレート範囲はモニタにより異なる。
2017年にはFreeSync 2が発表された。 HDRとLFCに対応した。
FreeSync Premium Pro
FreeSync 2 HDRを改称したもの。
FreeSync Premium
FreeSync 2からHDR対応を抜いたもの。
フレームレートを参照。
NVIDIA G-Sync. GeForce系専用のVRR規格。
モニタ側に専用基板を必要とするため、通常のモニタより高価。 対応範囲は30-144Hzとされる。
入力はDisplayPortのみ。
G-Sync Compatibleを用いれば、FreeSync対応モニタで G-Syncの使用が可能。
In-Plane-Switching. 液晶ディスプレイの表示方式の一つ。
視野角による輝度や色の変化が少ない。 色を重視する分野での評価が高い。
コントラスト比と輝度、応答速度を高くしにくい欠点がある。 動画性能(高速応答)はTNよりやや劣る。
1画素あたり2個のトランジスタが必要になるため、他の方式より高価。
また1画素あたりの回路が大きいため他の方式より明るいバックライトを必要とする。 このため消費電力は大きめになる。
派生
(0).液晶モニタのこと。 液晶の素子を並べ、電圧により光の屈折率を変えて表示する。バックライトを有する。 CRTと比べると消費電力が少ないが発色が悪く、反応が遅い。
(1).プロジェクターの方式の一つ。 透過型液晶を用いたもの。
3LCDはLCDを赤緑青の3枚用いたもの。
光源を一旦赤、緑、青に分解、 LCDで各色の映像をつくったあとでプロジェクター内で合成、 1組のレンズで投影する。 色彩表現に優れる。
各画素駆動用の配線が画素間にあり、 これが映像に格子のような影として映る。 このため画像の粒が目立ちやすい。
Low Framerate Compensation. フレームレートが極端に低くなった場合に行なわれる調整機能のこと。
モニタ側に使用条件があり、リフレッシュレート最大値が最低値の2.5倍以上必要。
Thin Film Transistor. アクティブマトリクス方式とも呼ばれる。
薄膜でつくられたトランジスタ。 液晶方式の一つでもあり、表示速度が早い。
液晶にかける電圧を変化させると透過率が変わり、 バックライトから表面に透過する光の量が変化する。
Twisted Nematic. 液晶パネルの方式の一つ。
安価で駆動電圧が低い。 視野角による色変化、輝度変化が大きい。
色を重視する用途には向かないとされる。
Ultra-Wide Quad-HD. 3440×1440(21:9)。
WQHDの解像度を横に約1.3倍広げたもの。
製品は34インチのものが多い。 曲面ディスプレイの製品もみられる。
UWQHD+
3840×1600。
Vertical Alignment. 液晶パネルの方式の一つ。
黒の表現に優れ、コントラスト比を高くしやすい。
欠点はTN方式と同様。
Video Electronics Standards Association. PCのディスプレイ、テレビ等の規格策定団体。 1989年設立。本部はアメリカ、カリフォルニア州。
穴間隔(mm) | 穴の数 | ネジ | |
VESA75 | 75 | 4 | M4-10 |
VESA100 | 100 | 4 | M4-10 |
VESA200 | 200 | - | M6-10またはM8-15 |
VESAのネジ穴サイズはディスプレイにより異なる
Variable Refresh Rate. 可変リフレッシュレート。
モニタがリフレッシュレートを調整することにより安定した表示を行う機能。 HDMI 2.1で対応。
Wide Quad-HD. 2560x1440ピクセルのこと。アスペクト比は16:9。 縦横はHDの2倍、画素数・面積は4倍。
解像度をあらわす記号。 XGAを横長にしたもの。いくつか種類がある。
アスペクト比 | |
1280×768 | 5:3 |
1280×800 | 16:10 |
1366×768 | 16:9 |
分子がある方向に規則的に配列しながら流動性をもつ状態。 液体と結晶の中間の性質をもつ。
温度や電界等の条件変化によって分子が向きを変える性質がある。 方向によって光を通す性質が異なるため、表示パネル、モニタ等によく使われる。
モニタに映る色が変化する時間のこと。 単位はms(ミリ秒)。
GTGはMPRTと比べると時間がかかる傾向にある。
1インチ(2.54cm)あたりの点の密度を示す値。 単位はdpi(dot per inch)。
画像の入出力機器の特性を表す値の一つ。
画像、映像の色の明暗が出力機器で正しく表示されるよう 対象機器のガンマ値を調整することをガンマ補正と呼ぶ。
液晶ディスプレイのガンマ値は約2.2。
モニタやテレビの明るさを示す値。単位はcd/m2。 高い場合は暗い室内でも遠くから画面の視認が容易になる。
テレビは明るい場所での視認性が求められるため輝度が高め。
不快感や物の見えにくさを生じさせるまぶしさのこと。
夜間の対向車線の車のヘッドライト、 テレビやモニタへの室内照明のうつりこみ等がグレアに相当する。
モニタ表面の光沢処理のことを示すこともある。
ゲーム用のモニタ。 通常のモニタと比べると表示遅延が少なく、動きは滑らかに描画される。
リフレッシュレートは高め。
画面内の白と黒の輝度比をあらわす値。 500:1等と表記される。この場合白が500、1が黒。
モニタを参照。
1画素が表示できる色の数のこと。
グラフィックボード等が1秒間に何枚の画を表示するかを示す値。 単位はfps(frames per second)。
ゲーム等の場合は可変。
1920x1080 | 29.97 25.00 23.98 |
1440x1080 | 29.97 25.00 23.98 |
1280x 720 | 23.98 |
720x 480 | 29.97 25.00 |
DVDは29.97、25.00。
PS5は最大120fpsに対応。
スクリーンに映像を投影する装置。
発光方式
CRT |
LCD(透過型液晶) |
LCoS(反射型液晶) |
DLP |
LCoS
反射型液晶を用いたもの。
高級機に採用される。
DLP
デジタルライティングプロセッシング。
テキサス・インスツルメンツ社のDLPチップを用いた方式。
ミラー(デジタルミラーデバイス、DMD)とレンズで映像をつくる。
マイクロミラーを光源にむかって傾けることにより映像を投影する。
1チップDLP方式
光源とDMDの間に高速で回転するカラーホイールを配置し、
時分割でDMDに当てる。
3チップDLP方式
3つのDMDを用いる。
白色光源をフィルターで3色に分離し、3つの光源を用意する。
光源
超高圧水銀ランプ(UHE)
最も普及している方式。低価格。
電源を入れてから使用できるようになるまで時間がかかる。
電源OFF時も冷却する必要がある。
消費電力は大きめ。ランプ寿命は2000-5000時間。
LED
LEDを使用する。小型化が容易、起動が早い。ランプ交換が不要。
高輝度化が難しく、市販モデルは1000lm程度のものが多い。
レーザー
UHEと比べると小型化が可能。起動が早い。ランプ交換が不要。
消費電力は低め。
メーカー
垂直同期周波数、垂直走査周波数のこと。 モニタが1秒間に画面を書き換える回数をあらわしたもの。 単位はHz。
基本は固定だが、FreeSync等に対応したモニタは可変になる。
紫外光を放射すると発光する。 また粒子の大きさを変えることにより色が変わる。
液晶パネルに用いられる。
LEDバックライトを複数枚使用し、画面内で明るい部分と暗い部分を分けて表示するしくみ。 コントラスト比確保のためにDisplayHDRの500以上で導入される。
600の多くはエッジライト方式。