抗感染薬


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抗感染薬

(こうかんせんやく)

(あるきるかやく)

核酸、タンパク等の分子にアルキルを導入できる化合物の総称。 抗がん剤として使われる。

DNA塩基(グアニン)にアルキル基を結合させ、DNAの鎖間もしくは鎖内で架橋を形成、 これによりDNAを損傷させ複製を阻害する。

G1後期およびS期に感受性が高い。

(いそにあしど)

イソニコチン酸ヒドラジド。 INAH,INH。抗結核薬のひとつ。

現在は耐性菌の増加により使用は減少している。

MAO阻害作用があり、チラミン代謝を阻害する。

(いべるめくちん)

商品名はメクチザン。 日本での商品名はストロメクトール。

家畜、ペット用の抗寄生虫病として開発された。 家畜の寄生虫や皮膚病、イヌのフィラリアに適用。

日本ではダニ疥癬、腸管糞線虫症等の治療薬として使われる。

アフリカ、中南米ではオンコセルカ症、象皮症の治療薬として使われる。

(きのほるむ)

抗アメーバ薬。 キノタンニン酸とホルムアルデヒドの化合物。

1899年に開発された。

腸内殺菌、防腐薬として用いられていたが、 スモン病の原因になるとして日本では1970年に使用が禁止された。

(ぐるたらーる)

高水準消毒薬の一つ。アルデヒド系。 芽胞を含むすべての微生物に有効。 医療器具専用。

蒸気は呼吸器系、の粘膜を刺激する。 また液が付着すると熱傷が生じる。

(くろとりまぞーる)

商品名はエンペシド。 アゾール系のうちのイミダゾール系抗真菌薬。 白癬、カンジダ、癜風用に使われる。

(こうあくせいしゅようやく)

悪性腫瘍(がん)の薬。

アルキル化薬
核酸DNAをアルキル化し増殖を抑制する。

代謝拮抗薬
細胞の代謝に必要な物質と拮抗し細胞の発育、増殖を阻害する。

抗生物質
核酸合成を阻害する。

ビンカアルカロイド
紡錘形の形成を阻害する。 白血病、悪性リンパ腫に使われる。

ホルモン剤

白金化合物

(こうがんざい)

抗悪性腫瘍薬を参照。

(こうけっかくやく)

イソニアジド(INH)
リファマイシン系抗生物質
ピラジナミド
エタンブトール

(こうげんちゅうやく)

原虫の薬。

抗アメーバ薬
抗トリコモナス薬
抗ランブル鞭毛虫薬
抗トリパノソーマ薬
抗リーシュマニア薬
抗トキソプラズマ薬
抗クリプトスポリジウム薬
抗マラリア薬

(こうしんきんやく)

真菌の薬。

ポリエン系抗生物質
エルゴステロールに結合し細胞膜を破壊する。

アムホテリシンB
ナイスタチン
トリコマイシン

アゾール系
合成の真菌薬。 小胞体でのエルゴステロールの合成を阻害する。

キャンディン系
細胞壁を構成する1,3-β-Dグルカンの合成を阻害する。

イミダゾール系
ミコナゾール
クロトリマゾール
ケトコナゾール
オキシコナゾール
イソコナゾール
トリアゾール系
フルコナゾール
ホスフルコナゾール
イトラコナゾール

キャンディン系
ミカファンギン

フルトキシン
グリセオフルビン

外用

アリルアミン系
テルビナフィン

アリルアミン系
スクアレンエポキシダーゼ阻害により 小胞体でのエルゴステロールの合成を阻害する。

(しくろすぽりん)

CsA. 免疫抑制薬の一つ。

ノルウェーの土壌から分離された真菌の代謝産物。 1978年に初めて使用された。

免疫系のリンパ球に特異的に作用する。 カルシニューリンの脱リン酸化酵素を阻害し、T細胞を抑制する。

現在はプレドニゾロンアザチオプリン等と併用される。

(しすぷらちん)

抗悪性腫瘍薬の一つ。白金を含む。 CDDPとも。 日本では1983年に承認。

がん細胞のDNAの合成を阻害して増殖を抑える。

通常は静脈内に点滴注射する。

主な副作用は腎臓機能障害、食欲不振、嘔吐等。

(しょうどくやく)

微生物を死滅させたり増殖をとめて感染を防ぐ化学物質。 効力の一応の基準として石炭酸係数(フェノール係数)が用いられている。

石炭酸係数 = 同一細菌を殺す被検薬の最大希釈倍数 / 一定細菌を殺すフェノールの最大希釈倍数

フェノール(石炭酸)
クレゾール石鹸液
消毒用エタノール
イソプロパノール
ホルマリン
グルタラール
ヨードチンキ
オキシドール
逆性石鹸
クロルヘキシジン

高水準

グルタラール
フタラール
過酢酸

中水準

次亜塩素酸ナトリウム
ポビドンヨード
アルコール

低水準

クロルヘキシジン
塩化ベンザルコニウム
塩化ベンゼトニウム

(てるびなふぃん)

ノバルティスファーマ社で開発されたアリルアミン系の抗真菌薬。 商品名はラミシール。 水虫、たむし等に使われ、白癬菌やカンジダの発育を抑える。

(とぽいそめらーぜそがいやく)

抗腫瘍薬。DNAの複製を阻害する。

トポイソメラーゼはDNAのらせん構造を切り離し、自らがつなぎとなって再結合する。 このはたらきを阻害することによりDNAが切断されたままになりがん細胞をおさえる。

(ひどろきしくろろきん)

抗マラリア薬。商品名はプラニケル。 エリテマトーデス、膠原病、活動性の低い関節リウマチにも使われる。

もともとは抗マラリア薬だったが、 第二次世界大戦中に膠原病にも効能があることがわかった。

(ふたらーる)

高水準消毒薬の一つ。 医療器具専用。

芽胞の減少にはグルタラールより時間を必要とする。

(ぶんしひょうてきやく)

腫瘍細胞の増殖、浸潤、転移に関わる分子を標的とし 細胞増殖、転移を抑制する薬。

イマチニブ 慢性骨髄性白血病
ゲフィチニブ肺がん
リツキシマブリンパ性白血病

(ぽびどんよーど)

PVPI. ポリビニルピロリドン(ポビドン)とヨードの錯化合物。 消毒薬、うがい薬に用いられる。 多くの細菌ウイルスに効果を発揮する。

商品名はイソジン、海外ではベタダイン。

(みこなぞーる)

イミダゾール系の抗真菌薬。 市販薬にも使われる。

(めんえきぞうきょうやく)

生体がもっている免疫機能を増強する薬。

インターフェロン
免疫グロブリン

(めんえきよくせいやく)

免疫を抑制する。 自己免疫疾患、臓器移植に使用される。

インターロイキン-2(IL-2)合成阻害薬

シクロスポリン
タクロリムス水和物

核酸合成阻害薬

アザチオプリン
メトトレキサート
ミゾリビン
ミコフェノール酸モフェチル

抗CD25モノクローナル抗体

バシリキシマブ

その他

塩酸グスペリムス


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