抗感染薬 > 抗ウイルス薬
ウイルス感染症の薬。 ウイルス宿主細胞の代謝系を利用して細胞内で増殖するため 有効な抗ウイルス薬の数は少ない。
抗インフルエンザ薬 → インフルエンザ |
単純ヘルペスウイルス(1型・2型)、水痘・帯状疱疹ウイルス |
アシクロビル |
バラシクロビル |
ファムシクロビル |
ビダラビン |
サイトメガロウイルス |
ガンシクロビル |
ホスカルネット |
シドホビル |
ラッサウイルス、C型肝炎ウイルス |
リバビリン |
抗HIV薬 |
抗肝炎ウイルス薬 |
ラミブジン |
ACV. 抗ヘルペスウイルス薬。 単純ヘルペスウイルスおよび水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える。
アシクロビルはウイルス細胞内酵素によりアシクロビル三リン酸に変換される。 ウイルスのDNA鎖の伸長を停止させ、複製を阻害する。
HIVの薬。 逆転写酵素阻害薬、プロテアーゼ阻害薬があり、 両者を組み合わせて3-4剤を用いることが多い。
帯状疱疹治療用の抗ウイルス剤。 商品名はユースビル。
1993年に発売開始されたが、 フルオロウラシル(FU)系制がん薬との併用による副作用で1ヶ月間に15人が死亡した。
体内で分解されるとブロモビニルウラシルができるが、この物質はFU系制がん薬の分解を妨げる作用がある。 白血球、血小板激減により死者が相次いだ。
新型コロナウイルス用の抗ウイルス薬。
2020/10にアメリカFDAで治療薬として承認された。 日本でも特例で承認されている。
核酸アナログ製剤の一種でゲノムの転写、複製をおこなう ポリメラーゼの機能を阻害する。