ステロイド


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ホルモン 脂質 > ステロイド

ステロイド

(すてろいど)

ステロイド骨格を持つ化合物の総称。 中心的な化合物はコレステロール

副腎皮質ホルモン剤のことをステロイドと呼ぶ場合もある。 抗炎症作用がある。

(あるどすてろん)

副腎皮質ホルモンの一種。ミネラルコルチコイド腎臓からのナトリウム排泄を抑制する。 アンジオテンシンにより分泌が促進される。

過剰に分泌されるとアルドステロン症が起きる。

(あるどすてろんしょう)

アルドステロン副腎から過剰に分泌されることによる疾患。

高血圧、カリウム低下による各症状を伴う。

副腎にできる良性腫瘍が原因とされる。 治療は片方の副腎摘出、アルドステロンの効果を弱める治療薬の内服等。

(えるごすてろーる)

エルゴステリン。ステロールの一種。 麦角、酵母、シイタケ等に含まれる。

紫外線を受けるとビオステロールを経てビタミンD2になる。

真菌の細胞膜に含まれる。 抗真菌剤の多くはエルゴステロールの合成を阻害して作用する。

(こるちこいど)

副腎皮質ホルモンの総称。

分子種は生物により変わる。

ヒトの場合

製剤

糖質コルチコイド
糖質代謝を調節する。 ヒトではコルチゾールが主にはたらく。 他にはコルチコステロンがある。

糖新生の促進、タンパク質分解で生じたアミノ酸のブドウ糖への転換、 炎症の進行を抑える等の作用を持つ。

電解質コルチコイド
電解質代謝を調節する。 ヒトではアルドステロンが主にはたらく。 ナトリウムカリウムのバランスの調節に関与する。

アルドステロンは腎臓の遠位尿細管にはたらき ナトリウムの再吸収を促進し、カリウムの尿排泄を促進する。 腎臓で生成されたレニンにより生じるアンギオテンシンにより分泌が亢進される。

(こるちぞーる)

ヒドロコルチゾン、ハイドロコルチゾンとも。 副腎皮質ホルモンコルチコイドの一種。 コルチゾンの誘導体。

抗炎症作用があり、炎症、アレルギーの対症療法に使われる。

ストレスを受けた際にも分泌が増えるため、ストレスホルモンと呼ばれることがある。

悪口を言うとコルチゾールが分泌される。

濃度が高くなると分泌が抑制されるが、過剰なストレスを受けると濃度が慢性的に高くなり、 ストレス関連疾患の一因になる。

(こるちぞん)

C21H28O50. コーチゾンとも。 副腎皮質ホルモンコルチコイドの一種。

質代謝促進作用がある。 抗炎症作用があり、製剤は炎症、アレルギーの対症療法に使われる。

コルチゾールは誘導体。

(こーちぞん)

コルチゾンを参照。

(これすてろーる)

C27H46O. 脂質ステロイドの一種。動物由来のステロール。

肝臓酸化され、胆汁酸、ステロイドホルモンビタミンD3の材料に使用される。 生体膜の重要成分でもある。

食物から1日0.3〜0.5g取り入れられるが、体内で(主に肝臓)でも1日1g合成されており、 体内での合成量の方が多い。合成の入口はアセチルCoA

LDLコレステロール(悪玉)
LDLとの複合体で動脈硬化を促進する。

HDLコレステロール(善玉)
HDLとの複合体で抗動脈硬化作用がある。

(すてろーる)

ステリン。 ステロイドアルコールの総称。 一般的に無色の結晶、水に溶けにくく、有機溶媒に溶ける。 リーベルマン反応を示す。

生物では生体膜の成分として重要。 またステロイドホルモンの原料となる。

(でるもべーと)

クロベタゾールプロピオン酸エステル。 ステロイド外用剤、ストロンゲストクラス。

皮膚の薄い部分(顔や陰部)は薬剤吸収率が高く副作用が発現しやすいため通常使われない。

(ひどろこるちぞん)

コルチゾールを参照。

(ふくじんひしつほるもん)

コルチゾン。副腎皮質が分泌するホルモン。 コレステロールをもとに順次合成される。

副腎皮質ホルモン剤は炎症、アレルギー膠原病に高い効果がある。 しかし副作用も多く、過剰に投与すると使用が中止できなくなる危険性がある。

発見当時は動物の副腎から採取していたため高価だった。 その後メキシコ産のヤマノイモ(ジャイアント・ヤーム)から大量生産が可能となり、価格が下がった。 ヤマノイモから黄体ホルモンを作り、それを利用して副腎皮質ホルモンを作る。

(ふくじんひしつほるもんざい)

ステロイドとも呼ばれる。 抗炎症作用、免疫抑制作用により皮膚炎を和らげる。

コルチゾール等の副腎皮質ホルモンをもとにつくられる。

臨床上は糖質コルチコイド製剤が使われる。

コルチゾン(コートン)
ヒドロコルチゾン(コートリル)

プレドニゾロン(プレドニン)
トリアムシノロン(レダコート)
ベタメタゾン(リンデロン)
デキサメタゾン(デカドロン)

作用の弱い順にV群からI群までの5種類がある。 IとIIは医師から処方される。

V ウィーク

プレドニゾロン

IV ミディウム

ヒドロコルチゾン酢酸エステル(ロコイド)

III ストロング

ペタメタゾン吉草酸エステル(リンデロン-V) ベトネベート
リンデロン-VG

II ベリーストロング

ベタメタゾンプロピオン酸エステル(リンデロン-DP)
吉草酸ジフルコルトロンネリゾナ
酪酸プロピオン酸ベタメタゾン(アンテベート)

I ストロンゲスト

クロベタゾールプロピオン酸エステル(デルモベート)

投与中は身体の副腎皮質ホルモンの分泌が減る。 急に薬をやめるとステロイドホルモンが不足しステロイド離脱症にかかることがある。

(ぷれぐねのろん)

ステロイドホルモンの前駆体。 DHEAテストステロンエストロゲンプロゲステロンコルチゾール等の合成原料となる。

(ぷれどにぞろん)

プレドニン。 合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)の一つ。

抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用等を持つ。 いろいろな病気の治療に用いられる。

副作用が多いため注意を要する。

(ぷれどにん)

プレドニゾロンを参照。

(べためたぞん)

合成の副腎皮質ホルモン剤。商品名はリンデロン。 炎症性、免疫性疾患の治療に用いられる。

いくつか種類がある。

ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルアンテベート
V ベタメタゾン吉草酸エステル リンデロンV、ベトネベート、デルモベート
DPベタメタゾンジプロピオン酸エステル リンデロンDP
ベタメタゾンd-クロルフェニラミンマレイン酸塩配合剤セレスタミン

(りんでろん)

ベタメタゾンを参照。

ステロイド抗生物質の配合剤。 皮膚のかゆみ、赤み、はれ等に用いる。


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