被子植物 > イネ
イネ目イネ科。 単子葉類。雑草の多くはイネ科に属する。 花は風媒花で花粉症の原因となる場合がある。
イネ属の植物は約20種類。ほとんどは野生種。 米として栽培されているのは下記の2種。
イネ科の属(一部のみ記載)
イネ科イネ属の植物。 世界上で米用に栽培されている。
ジャポニカ | 日本、朝鮮、中国東北部 |
ジャバニカ | ジャワ、イタリア |
インディカ | 中国中南部、タイ、ベトナム、インド、アメリカ |
イネ科イネ属の植物。 アフリカのニジェール川流域で栽培されている。
イネ科の1年草。高さ1m。夏から秋に花穂をつける。 実は約2mmの扁球形。
インド原産。
九枚笹、チマキザサ。
葉の裏に白い毛が密生している。
芽は茎の途中にできるため、 雪が少ない寒冷地では育ちにくい。
隈笹。ササの一種。 日本各地でみられるが、自生しているのは京都のみ。
熊笹は隈笹の誤字とされる。
北海道でクマザサと呼ばれるササは チシマザサ、クマイザサにあたる。
笹。 イネ目イネ科。 タケのうち小形のものの俗称。 地上茎と地下茎で構成。
ササの茎は稈と呼ばれる。
イネ科の多年草。高さ2-4m。茎には節がある。 茎の汁を使って砂糖がつくられる。
ニューギニア原産。日本では九州、沖縄で栽培される。
収穫したサトウキビ1本の重さは約1kgで、約120gの砂糖がとれる。
イネ科の多年草。 地中海沿岸原産。 北海道、東北でみられる。白い地下茎で繁殖する。 6-7月に出穂する。
日本全国に分布、太平洋側に多い。
イネ科タケ亜科に属する植物の総称。 このうち小型のものはササと呼ばれる。
タケノコから成竹になるとき、竹皮が落ちるものをタケ、 落ちないものはササとしている。
地上茎と地下茎で構成。 熱帯から温帯の多雨地方で育つ。
成長すると皮がはがれ、節がむきだしになる(タケノコ)。 数年、数十年の周期で花が咲く。開花後はほとんど全株が枯死する。
北海道にはタケはほとんどみられない。
ネマガリタケとも。大型のササ。
ササの中で最も北方に分布する。 北海道、本州、四国(一部)の山地に分布。 高さは2-3m。
イネ科。 直径は約10cm。
北海道を除く日本全国で栽培される。 タケノコが食用にされる。
5-6月頃に出るタケノコは苦味が強く苦竹と呼ばれる。 ある程度育つと食用になる。
麻竹。台湾と中国南部で生育するタケ。 タケノコをゆでて発酵させたものはメンマとして食用にされる。
ササの一種。 北海道(日高、十勝釧路根室)の平地、本州太平洋側、四国、九州に分布。 十勝釧路根室のササはほとんどがこの種。
山地に生える。高さは50-80cm。 冬には葉の縁が白く枯れる。
葉の裏面には毛がある。
芽は地表近くまたは地中にできる。
マチクのタケノコを発酵させた食品。
孟宗竹。イネ科のタケ、ササ。 高さは最大25m、径24cm。
北海道南部以南に分布。日本で食用にされるタケノコのほとんどはモウソウチク。 タケノコは4月頃に出る。
開花周期は60-70年。開花後は地下茎ごと枯れる。
葦(アシ)とも。イネ科の多年草。 全国の水辺に分布。湿った場所にはえ、大群落をつくる。
抽水植物だが、陸上、汽水域でも生育する。
かつてはヨシズ、スダレとして利用されていた。 根茎を乾燥したものは生薬の蘆根(ろこん)にされる。