太陽系 > 月
地球の衛星。地球との平均距離は約38万kmで地球の半径の約60倍。 一番近いときは約35万km、遠いときは約40万km。
半径は約1738km(地球の約1/4)。重力は地球の約1/6。
地球のまわりを公転しており、軌道は楕円。 自転、公転とも天の北極方向からみて反時計回りになっている。
自転周期は27.32日(1恒星月)で自転公転周期が一致しているため、地球からは常に同じ面しか見えない。 この一致は地球の重力が大きかったためとされる。 地球から見える側が表、見えない側が裏と呼ばれる。裏は表よりやや重くなっている。
大気はほとんどない。水もなく、表面には無数のクレーターがある。 大気がないため温度変化が激しく、昼は120度、夜は-150〜-160度になる
(地質)
表面の岩石は陸は斜長岩、海は玄武岩で構成。
海の割合は表で約30%、裏で約2%。
肉眼で見ると明るい部分(陸)と暗い部分(海)がある。海と呼ばれるが水があるわけではない。
地殻は表と裏で厚さが異なる。 表で約60km、裏で約100kmとされる。
月の年齢は約46億年で隕石の年齢と同じ。
期間(億年) | |
先ネクタリス代 | 45.5-39.2前 |
ネクタリス代 | 39.2-38.5前 |
前期インブリウム代 | 38.5-38前 |
後期インブリウム代 | 38-32前 |
エラトステネス代 | 32-11前 |
コペルニクス代 | 11-現在 |
(満ち欠け)
公転により太陽から照らされる月面が変化するため月の満ち欠けが起こる。 地球からみると29.53日周期(1朔望月)で満ち欠けする。 月は南北及び東西にわずかずつ揺れて見えるため(秤動)、地球からは月の約59%が見える。
潮汐は月の重力により発生する。
1969/7/16にはアメリカのアポロ11号が月着陸(裏側)に成功。 ニール・アームストロング船長とエドウィン・オルドリンが月面に降りた。 マイケル・コリンズは指令船内に残っていた。
月が地球の影に入る現象。かならず満月のときに起こる。
地球の影は本影と半影があり、月が本影の中に完全に入ると皆既月食となる。 それ以外は部分月食となる。
月の起源に関する説。地球が生まれつつある頃に 火星サイズの天体が斜めに衝突し、その破片が地球のまわりで集まって月になったという説。
Solor Eclipse. 太陽と地球の間に月が入り込むことにより太陽が欠けて見える現象。 新月のときのみ起こる。
月の影は本影と半影があり、本影の下でのみ皆既日食、残りは部分日食となる。
天球上の月の通り道となる定大円。 黄道と比べると約5.7度傾いている。
白道は黄道との交点が約18.6年で天球を一周する速度で移動している。 交点付近で朔が起こると日食、望が起こると月食となる。