惑星


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惑星

(わくせい)

恒星のまわりを回り、恒星の光を反射して輝く天体。 地球からみると複雑な動きをするため惑星(惑う星)と名づけられた。

正確な定義は2006/8に国際天文学連合により定められた。 太陽を回る天体のうち、 十分な質量を持っているために丸い形をしており、周りに比べて圧倒的に大きいもの。

太陽 Sun
水星 Mercury
金星 Venus
地球 Earth
Moon
火星 Mars
木星 Jupiter
土星 Saturn
天王星Uranus
海王星Neptune

赤道半径(km)自転周期公転周期
太陽 696000 25日 9:07 -
水星 2439 59日 87.9日
金星 6052243日 224.7日
地球 6378 23:56 365.256日
火星 3397 24:37 687日
木星 71492 9:50:3011.86年
土星 60258 10:14 29.53年
天王星 25559 17:14 84.25年
海王星 24764 16:00 165.2年

準惑星

これ以外で太陽系の周りを回っている天体は太陽系小天体と呼ばれる。

惑星の動き

順行西から東へ移動、通常の動き
逆行東から西へ移動
留(りゅう)順行と逆行の境目の時期、天球上でとまってみえる

惑星の種類

外惑星軌道が地球より外側にある惑星
内惑星軌道が地球より内側にある惑星

惑星現象(外惑星)

合(ごう) 外惑星が太陽と同じ方向にあるとき、観測は困難
衝(しょう)外惑星が太陽と180度離れた方向にあるとき、観測は容易

惑星現象(内惑星)

内合内惑星が地球と太陽の間にきたとき
外合内惑星が地球からみて太陽の向こう側にきたとき
最大離角内惑星が太陽から最も離れるとき、水星で29度、金星で48度

(えりす)

2003年にマイケル・ブラウンらによって発見された準惑星。 直径は約2400km。

太陽からの距離は571356から1458328万km。 衛星ディスノミアが存在する。

(かいおうせい)

1846年に発見された惑星。 天王星の軌道が予測位置からずれてしまうことから ルベリエとアダムスが存在を予言しており、その予言どおりに発見された。 発見者はイギリスのアダムス、フランスのルベリエ、ベルリン天文台のガレ。

天体望遠鏡でしか見えない。太陽からの距離は約45億km。 太陽系では天王星に次いで4番目の大きさ。

公転周期は約165年。

大気が存在する。

1989年のボイジャーの観測により2号の観測により5つの環が発見された。

衛星は14個発見されており、うち13個に名前がつけられている。

主な衛星

(かせい)

赤道半径は約3400kmで地球の約2/3。 重力は地球の約1/3。

自転周期は24時間37分と地球に近い。 赤道面傾斜は25度、このため地球に似た四季の変化がある。 軌道は離心率が大きい楕円軌道。

約2年2ヶ月毎に地球に接近するが軌道がゆがんでいるため距離は毎回異なる。 再接近時の地球との距離は2016年で約7528万km。 最も遠い場合は再接近時の2倍ほどの距離になる。

二酸化炭素を主成分とするきわめて薄い大気が存在する、気圧は地球の約1/200。 かつては豊富な大気が存在したが重力が低いためほとんどが宇宙に逃げてしまったとされる。

気温は20度から-90度。冬には両極に白い極冠が発生する。

火山、クレーター、河の流れの跡のような地形があり、 かつてがあったとされる。

気象現象も起こっており、わずかだがや砂嵐が発生している。

主な衛星

探査機(年月は到達日) ※作成中

(かっしーに)

Cassini-Huygens. NASAESAが開発した土星探査機。

(きんせい)

反射能が大きく、最も明るい惑星で明けの明星、宵の明星と呼ばれる。 赤道半径は6052kmで地球とほぼ同じ。

自転周期は非常に長く約243日、自転の向きは公転と逆向き。 公転周期は約224.7日。

濃い二酸化炭素窒素を主成分とする大気が存在し、気圧は約90atm。 高い温室効果により温度は300-400度。

硫酸の微粒子によるで覆われており地形直接見ることはできない。 スーパーローテーションと呼ばれる高速のが吹いており、風速は約100m/s。

レーザー観測により山や谷の存在が確認されている。

衛星は存在しない。

(けれす)

Celes. 小惑星番号1。準惑星。セレスとも呼ばれる。 火星木星の間にある小惑星帯に存在。 直径は952km。

太陽からの距離は41379万km、4.6年周期で公転。

(じゅんわくせい)

2006/8に国際天文学連合(IAU)の総会で定義された。 ケレスは小惑星帯に存在、残りは海王星の軌道の外にある。

小惑星番号
1ケレスCeres
134340冥王星Pluto
136199エリスEris
136472マケマケMakemake
136108ハウメアHaumea

冥王星は5個の衛星が発見されている。

(しょうわくせい)

火星木星の間に存在する多数の小さな天体の群れ。 準惑星ケレスが存在する。

(すいせい)

太陽系で最も小さな惑星。 太陽系の惑星で太陽に最も近いため観測しずらい。

太陽系の惑星で唯一大気は存在しない。離心率はやや大きい。 自転周期は約59日、公転周期は約88日。 水星の1日は地球の約176日に相当する。

直径は約4900kmで地球の半分以下。 木星土星には水星より大きい衛星がある。

密度は大きさのわりに高い。中心核にはがあり、 半径の3/4を占める。

温度は昼間は400度、夜は-100〜-150度になる。 表面には無数のクレーターがある。

衛星は存在しない。

(てんのうせい)

1781年にイギリスのハーシェルが発見。 赤道半径は約26000kmで地球の約4倍。 太陽系では木星土星に次いで大きい。

公転周期は約84年。 自転軸は軌道面に対して約98度で、横倒しの状態で自転している。 自転周期は約17時間。

大気が存在する。表面温度は-180度以下。 衛星は27個存在する。

13本の細い環がある。1977年に5本が発見され、のちに残りも発見された。

衛星

探査機

(どせい)

密度は惑星中最小。自転が速いため惑星中最も偏平率が高い。

公転周期は約29.5年。自転周期は約10時間14分。

大きな環を持つ。 環は3つの部分からなり、厚さは約1km。 それぞれの間にカッシニの隙間、エンケの隙間がある。

大気が存在する。表面温度は-150度。 環は黄道面から約28度傾いているため、地球からは30年周期で見え方が変わり、15年毎に見えなくなる。

衛星は2011年時点で65個発見されている。 そのうち存在が確実とされているのは53個。

主な衛星

探査機

(はうめあ)

2005年にスペインのホセ・ルイス・オルティスらによって発見された準惑星。 2008年に準惑星に分類された。 自転周期が短いため遠心力で楕円形の形状になっている。

衛星はヒイアカナマカの2つがある。

(まけまけ)

2005年にマイケル・ブラウンらによって発見された準惑星。 2008年に準惑星に分類された。

(もくせい)

太陽系最大の惑星。 直径は地球の約11倍、太陽の1/10。 質量は地球の318倍、太陽の1/1000。

大きな惑星だが密度は低い。

公転周期は約12年。 自転周期は赤道に近づくほど短く、赤道付近で約10時間。

地球からみると黄道を1年に30度ずつ東に進み、 黄道12星座を1年毎にめぐるかたちになる。

大気が存在する。表面付近はアンモニア。 表面には大赤斑がみられる。

地球の約20倍の強い磁場がある。細い環が存在する。

衛星は2011年時点で67個発見されている。このうちイオには活火山がある。 存在が確実と認定されている衛星は53個。

主な衛星

探査機

(めいおうせい)

1930年にアメリカのトンボーが発見。 2006年まで太陽系の惑星として扱われていたが、 現在は準惑星として扱われている。

公転周期は約248年。離心率は0.25。

衛星は5つ存在する。

主な衛星


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