電気理論 > 静電気
摩擦等により物体に帯電した電気のこと。
正の電気と負の電気がある。 同種の電気は斥力により反発し、異種の電気は引力により引き合う。
電荷をあらわす単位。固有の名称をもつSI組立単位。
2つの点電荷にはたらく静電気力をあらわす法則。 フランスのクーロンが発見。 Fが+の場合は斥力、-の場合は引力をあらわす。
導体を多量の電荷の近くに置くと導体が電気を帯びる現象。 導体の正電荷に近い側は負に、遠い側は正に帯電する。
電界中で単位正電荷(+1C)が持つ位置エネルギーのこと。 単位はジュール毎クーロン[J/C]だが実用的にはボルト[V]を使う。
電位をあらわすには基準点を必要とする。 実用的には大地の電位を基準点とすることが多い。
電界内の2点の電位の差を電位差と呼ぶ。
電気量。 帯電した物体が帯びている電気の量。単位はクーロン(C)。 全ての電磁気現象の原因となる物理量。
2つの点電荷間ではたらく静電気力の大きさはクーロンの法則であらわされる。
電場。 他の電荷に静電力がはたらく場。電荷があるとき、空間につくられる。
電界の向きは正から負。 電界をあらわすのには電束と呼ばれる仮想的な線を用いる。 電束は1Cの電荷から1本出て-1Cに1本入る。
単位はニュートン毎クーロン(N/C)またはボルト毎メートル(V/m)。
観測される電気量の最小単位のこと。eであらわす。
e = 1.60217733×10-19 C
電気の力をあらわす仮想的な線。 正電荷から出て負電荷に入る。
電気力の強い箇所では力線は密になる。
電界内に置くと誘電分極を起こし、表面の両端に正負の電荷が現れる物質。
絶縁と誘電は全く別の性質だが、誘電性は物質の電気絶縁性が高いほど高くなる。
不導体を帯電体の近くに置くと原子や分子の電荷分布が変化し、 正電荷と負電荷の重心がずれる現象。