洗剤


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洗剤

(せんざい)

衣類用の洗剤は液体と粉がある。 主成分は陰イオン(アニオン)界面活性剤。 pHは弱アルカリ性または中性。

英数

リニアアルキルベンゼンスルホン酸。 直鎖アルキルベンゼンにスルホ(-SO3H)が結合している。

界面活性剤としての特性をもち、ソフト型のイオン性合成洗剤に使われる。

、ミジンコ、にたいして毒性があり、 環境基準で 基準値が設定されている。

(かいめんかっせいざい)

通常混ざらないを混ぜ合わせる性質をもつもの。 1つの分子の中に油に溶ける部分(親油基)と水に溶ける部分(親水基)がある。

界面活性剤を添加すると物質の表面を覆いつくし、疎水または親水部分を表面に突き出す。 これにより表面張力が低下し、乳化、分散、起泡が起こる。

天然と合成があるが合成が一般的。

LAS直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩
AS アルキル硫酸エステル塩
AESポリオキシエチレンアルキル硫酸塩

洗剤、クリーム、乳液等に使われる。 生体内では胆汁酸、コレステロールが界面活性のはたらきをもつ。

(ぎゃくせいせっけん)

陽イオン(カチオン)界面活性剤のこと。 一般的な石鹸は陰イオン(アニオン)界面活性剤が含まれており逆の性質がある。 食中毒菌を含む一般細菌に対し強い殺菌力を持つ。 洗浄力は持たない。

(けいこうぞうはくざい)

蛍光剤。紫外線を吸収し青白い光に変え、見た目の白さを増すための薬剤。 市販の白い衣料に使われる他、洗剤にも含まれる。

きなりや淡い色の衣類は蛍光剤が使われていないため、 蛍光剤入りの洗剤で洗うと白っぽくなることがある。 これらの衣類には蛍光剤を使っていない洗剤を使用する。

(ごうせいせんざい)

主成分は界面活性剤

石油を原料につくられる。 石鹸は動植物の油脂を必要とするが第一次世界大戦の頃に不足するようになったために開発された。

pHは酸性、中性、アルカリ性と様々。 アルカリが強いほど汚れがよく落ちるが取扱いが難しくなる。

石鹸と同じく疎水性の炭化水素基の部分と、親水性のイオンの部分で構成されている。

水溶液は中性で難溶性をつくらないため、 石鹸と異なり硬水、海水でも使用できる。

(じゅうなんざい)

衣類をやわらかくし、繊維の表面をなめらかにするための薬剤。

主成分は陽イオン(カチオン)界面活性剤。 繊維が親油基で覆われ摩擦抵抗を軽減し、衣類がやわらかな肌触りになる。

洗濯洗剤は逆の性質を持つ陰イオン(アニオン)界面活性剤が使われているため 混ざると効果を打ち消しあう。最後のすすぎの段階で使用する。 フリースは柔軟剤を使うと吸湿性低下の原因になるとされる。

(せっけん)

soap. 界面活性剤の一種。 高級脂肪酸のアルカリ金属(高級は炭素数が多いの意)。 JIS、家庭用品品質表示法等では「石けん」と表記。 原料は動植物の油脂。

疎水性の炭化水素基の部分と、親水性のイオンの部分で構成。 によく溶けてコロイド溶液となる。水溶液は弱塩基性を示す。

水の表面張力を減少させるはたらき、乳化させるはたらきがある。 更に泡で汚れを吸着するため、すぐれた洗浄作用を持つ。 油脂に水酸化ナトリウム水溶液を加えて加熱すると石鹸とグリセリンができる(けん化)。 工業的には中和法、エステルけん化法が使われる。 中和法は油脂を高温で加水分解して脂肪酸をつくり、これにアルカリを加えて中和させる。 エステルけん化法は、油脂にメチルアルコールを反応させ、エステル交換により脂肪酸メチルエステルをつくり、 これをアルカリでけん化する。

石けんに使用できる脂肪酸は炭素数12〜18のものが使われる。

C12ラウリン酸
C12ミリスチン酸
C14パルミチン酸
C18ステアリン酸
C18不飽和オレイン酸

硬水や海水では泡立ちが悪くなり、洗浄作用が落ちる。

種類

(にゅうか)

水と油が均一に混ざり合うこと。 牛乳は天然の乳化物で、水と脂肪タンパク質により乳化されている。

(ひょうはくざい)

シミ、汚れを化学反応により分解する洗剤。

酸素系(酸化型)
酸素を与えて分解する。

塩素系(酸化型) 酸素系より漂白力が強い。

還元型
酸素を奪って分解する。

(ぽりくおたにうむ)

イオン界面活性剤の一つ。 1から112まである。

主に使われているもの

(みせる)

油となじみやすい部分、水となじみやすい部分を持つ分子が水の中で 油になじみやすい部分を内側にし球状になったもの。


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