コロナウイルス


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コロナウイルス

(ころなういるす)

プラス鎖1本鎖のRNAウイルス、ニドウイルス目。

風邪、重症肺炎の原因となる。 形態が王冠に似ているためギリシア語の王冠を意味する「コロナ」の名がつけられた。

スパイク、マトリックス、エンベロープの3つのタンパク質で構成。

遺伝学的にはα、β、γ、δに分類される。

HCoV
Human Coronavirus.

4種類存在。 風邪の原因となり、風邪の10-15%はこれらのウイルスによる。

動物コロナウイルス
多くの動物に固有のコロナウイルスが存在する。 一部に致死的な症状を示すウイルスがある。

英数

通称二重変異株。インドで多く発生。 13の変異があるが、 「二重」はE484Q、L452R二つのことをさす。

L452Rはワクチンの効果低下が懸念されている。

新型コロナウイルスの変異ウイルスのひとつ。 スパイクタンパク質のうち484番目のアミノ酸が E(グルタミン酸)からK(リシン)に変わっている。

新型コロナウイルスのデルタ株にみられる変異。 アミノ酸基の452番目がロイシンからアルギニンに変異している。

M

中東呼吸器症候群コロナウイルス。 ヒトコブラクダに風邪を引き起こすウイルス。

中東呼吸器症候群の原因となる。 2012/9にイギリス中東に渡航歴のある肺炎患者からウイルスが分離され、 命名された。 中東の一部で流行。

主な症状は発熱、せき、息切れ。消化器症状を伴う場合もある。 症状があらわれない場合もある。 死亡率は約35%とされる。

2012年にサウジアラビアでヒトに感染。

2019/11/30時点で2494人が感染、うち858人が死亡。

ヒトに感染しても多くは軽い症状しか出ない。 高齢者や基礎疾患を抱える者の場合は重症肺炎を起こすことがある。

病院や家庭で重症者から飛沫を通して感染する。 市中での感染拡大が起こったことはない。

VOC-202012/01。 新型コロナウイルスの変異ウイルスのひとつ。 スパイクタンパク質のうち501番目のアミノ酸が N(アスパラギン)からY(チロシン)に変わっている。

2020/12にイギリスで発見された。 感染しやすさが高いとされる。

S

severe acute respiratory syndorome(SARS) 重症急性呼吸器症候群。SARSコロナウイルスにより感染。 2003年に発見。 元は1類感染症だったが、2006年に2類に変更されている。

2-3日の潜伏期間の後に38度以上の高熱とともに発症。 インフルエンザに似た症状及び肺炎を起こす。10-20%が重症となり、10%前後が死亡。 飛沫感染する。 治療法は確立されていない。日本では発生していない。

2002年に中国広東省でヒトに感染した。 宿主はキクガシラコウモリとされる。

2003/12時点で8069人が感染、うち775人が肺炎で死亡した。 死亡者の多くは高齢者や疾患がある患者。 子供にはほとんど感染しない。

ヒト間は咳、飛沫により感染する。 スーパースプレッダーもみられた。

新型コロナウイルスを参照。

2023/3頃からあらわれたオミクロン株の亜系統。 オミクロンBA.2の派生。 重症化率は低いが感染力は高い。

(おみくろん)

新型コロナウイルスの変異株の一つ。 既存株と比べるとスパイクタンパク質に30箇所ほどの変異が見られる。

デルタ株と比べると感染力が高い。

(しんがたころなういるす)

SARS-CoV-2。WHOによる名称はCOVID-19。

2019年に中国湖北省、武漢市で見つかったウイルス。コロナウイルスの一種。 2020/1/16に日本国内で感染者の患者が報告。

表面のスパイクタンパク質がヒト細胞上のアンジオテンシン変換酵素II受容体(ACE2)に結合して 細胞内に侵入すると考えられている。

L型とS型がある。

インフルエンザに似た症状だが、致死性の間質性炎、肺障害を発症することもある

また軽度な症状から急激に悪化して重い肺炎になる場合もある。 基礎疾患を有する人に多い。

重症例ではリンパ球の著しい減少が見られ、免疫異常を及ぼすことが示唆されている。

髄膜炎、副鼻腔炎の発症例がある。

またにある臭上皮の粘膜に異常を引き起こす可能性も指摘されており、 この場合嗅覚、味覚に異常が生じる。

(検査)
感染直後は鼻や喉の奥、痰から検体を採取。 PCR法によりDNA鎖の特定部位のみを検出可能になるまで複製・増幅する。 特定の2遺伝子があれば陽性と判定される。

感染後時間が経ってからは血液検査による。 新コロ特有の抗体IgMとIgGがあれば陽性と判定。 IgGだけの場合は回復中、または回復と判断される。

(でるた)

インドで最初に確認された変異株。 感染力は従来のウイルスの1.8倍とされる。

(でるたぷらす)

2021/6にインドで確認された新型コロナウイルスの変異株。 6/16現在で日本を含む11カ国で感染が確認された。

(どうぶつころなういるす)

動物に感染するもの。 多くは軽症。

一部は致死的。

(もるぬぴらびる)

新型コロナウイルス感染症の経口治療薬、RNAポリメラーゼ阻害薬。 商品名はラゲブリオ。開発はアメリカのメルク。 日本では2021/12に特例承認。

RNA依存性RNAポリメラーゼに作用し、ウイルスの増殖を阻害する。

妊婦には禁忌。妊娠可能な女性は投与中に服用後4日間の避妊が勧められる。

(らむだ)

ラムダ型。 2020/8にペルーで確認された新型コロナウイルスの変異株。 南アメリカで多くみられる。 2021/6にWHOが「注目すべき変異株」に追加した。


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