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Local Area Network.構内通信網。 企業敷地内、建物内などの比較的狭い範囲の中で構築するコンピュータネットワーク。 LANではデータをパケット、フレームと呼ばれる小さい単位にして転送する。
アクセス制御方式
CSMA/CD | バス型、スター型LAN |
CSMA/CA | 無線LAN |
トークンパッシング方式 |
LANに使われる機器
LANケーブルの規格の一つ。 TIAとEIAが規格策定。 速度は1000Mbps。帯域幅は250MHz。 ケーブルには十字介在が追加され、ペア線を内部で分離している。
CAT6e
LANケーブルメーカー独自の規格。
速度は10000Mbps。帯域幅は500MHz。
CAT6A登場後は市場ではほとんど出回っていない。
TIAとEIAが規格策定したLANケーブルの規格。 速度は10000Mbps。帯域幅は500MHz(CAT6eと同じ)。
十字介在のほか、外部に絶縁ノイズ対策の押さえ巻、AXテープが追加されている。
LANケーブルの規格の一つ。 TIAとEIAが規格策定。 速度は10Gbps。帯域幅は600MHz。
コネクタはGG-45、TERA、ARJ-45。
CAT7A
STP。
速度は40-100Gbpsを想定。帯域幅は1000MHz。
コネクタはGG-45、TARE、ARJ-45。
距離は40Gbpsで50m、100Gbpsで15m。
Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection. キャリア検出多重アクセス/衝突検知方式。
Gigabit Interface Converter. 光トランシーバの規格の一つ。
1995年に最初の仕様が発表。 サイズが大きい欠点があった。後継はSFP。
CAT7以上のLANケーブルに使われるコネクタ。 12ピン、STP用。
RJ-45と下位互換性があるが、 RJ-45接続時の性能はCAT6Aまでしかでない。
WANサービスのひとつ。
IPネットワークを利用者で共有し、MPLSにより利用者毎のネットワークを仮想的に分離している。
ネットワークインターフェイスカード、イーサネットカード、LANアダプタ共。 パソコンの拡張スロットに取り付け、LANと接続するためのハードウェア。
LAN用のケーブル。
周波数帯域(MHz) | 通信速度(bps) | ケーブル | コネクタ | |
CAT5 | 100 | 100M | UTP | RJ-45 |
CAT5e | 100 | 1G | UTP | RJ-45 |
CAT6 | 250 | 1G | UTP | RJ-45 |
CAT6e | 500 | 10G | ||
CAT6A | 500 | 10G | UTP/STP | RJ-45 |
CAT7 | 600 | 10G | STP | ARJ45 GG-45 TERA |
CAT7A | 1000 | 10G | STP | |
CAT8 | 2000 | 40G |
市販品のCAT7ケーブルはコネクタにRJ-45が使われている場合があるが、 これは規格に適合しておらず、本来の性能は満たせない。
CAT1
モジュラーコード、モジュラーケーブルとも。
アナログ電話等に使われる。
コネクタはRJ-9(4極)、RJ-11(6極)。
CAT2
ISDN等。速度は4Mbpsまで。帯域幅は1MHz。
コネクタはRJ-45。
CAT3
速度16Mbps。帯域幅16MHz。
CAT4
速度20Mbps。帯域幅20MHz。
CAT5
速度100Mbps。帯域幅100MHz。
コネクタはRJ-45。
CAT5e
速度1000Mbps。帯域幅100MHz。
コネクタはRJ-45。
Media Access Control. LAN機器1つ1つに与えられた48ビットの固有の番号。
Medium Dependent Interface.
LANケーブル差し込み口の仕様の一つ。 ピンの1・2番に送信、3・6番に受信が割り当てられている。
またMDI-Xは 1・2番に受信、3・6番に送信が割り当てられている。
Multi-Protocol Label Switching. ラベルを使用したパケット転送技術。 IP-VPNで採用される。
Maximum Transmission Unit. 1つのパケットで運べるデータサイズの上限。 LANの方式やプロトコルにより異なる。
Power Over Ethernet. ネットワーク機器からLAN配線経由で機器の電源を供給するしくみ。 IEEE 802.3afで規定。
0から4までのクラスがある。標準的なクラス0の場合、最小出力は15.4W。 機器最大使用可能電力は0.44〜12.95W。
LANケーブルの通信コネクタの規格。 8極8芯(8P8C)。 ANSI/TIA-1096-A、ISO 8877で規定。
本来のRJ45はFCC(米連邦通信委員会)が定めた電話用の8極2芯コネクタ。 形状は似ているが大きさや形状が異なり、内部結線も異なる。 このRJ45は現在はほとんど使われていない。
Small Form-factor Pluggable. 光トランシーバの規格。 mini-GBICともよばれる。
電気信号と光信号の相互変換をおこなう。
SFPモジュールをハブに装着して使用する。 モジュールはマルチモードとシングルモードがある。
Small Form-Factor Pluggable Plus. SFPを10GBに対応させたもの。
(0).Spanning Tree Protocol. LAN上でループ経路が形成されフレームが循環し続けてしまうのを回避するプロトコルの一つ。 IEEE802.1Dで標準化。
STA(スパニングツリーアルゴリズム)を使用し、あるポートを自動的にブロックしてループを防ぐ。
(1),内部にシールド加工をほどこしたLANケーブル。 シールドには接地が必要。 適切な接地をほどこさないとノイズの原因となる。
UTPケーブル、STPケーブルの結線方式規格の一つ。 TIA/EIA-568-A、TIA/EIA-568-Bによる。
T568Aを参照。
Universal Plug and Play.
UPnP Forumで規定されたネットワークに接続する機器同士を接続しやすくするための機能。 プロトコルはSSDPが使われる。
対応機器がLANにつながるとIPアドレスが設定される。
設定後はUDPによりマルチキャストでLAN上の全てのUPnP機器にアナウンスを送る。 ポート番号は1900。
UPnP機器間のやりとりはXMLが使われる。 このほかGENA、SOAPも使われる。
Unshielded Twist Pair cable.
ツイストペアケーブル。LANに使われる8芯のケーブル。 ノイズ対策のため2芯ずつ、より線になっている。 端にはRJ-45コネクタを取り付け、PCやハブに接続される。
4ペア(8芯)あるが10M/100Mの場合は4芯のみ使用。
Wide Area Network. LAN間を接続するための通信ネットワーク。
Ethernet. DEC、Intel、Xeroxが開発した通信の規格。開発当時は3社の頭文字をとってDIX規格と呼ばれた。
IEEEによって改良が加えられ、現在は国際標準規格IEEE802.3として標準化されている。 制御はCSMA/CDを用いている。 JIS規格はJIS X 5252で規定。
データはフレームと呼ばれる単位で送受信する。
表記方法
データ伝送速度[Mbps] | ケーブル最大長[m] | ケーブルタイプ | トポロジ | コネクタ | |
10BASE-5 | 10 | 500 | 標準同軸(直径10mm) | バス型 | AUI |
10BASE-2 | 10 | 185 | 細心同軸(直径5mm) | バス型 | BNC |
10BASE-T | 10 | 100 | UTP | スター型 | RJ-45 |
100BASE-TX | 100 | 100 | UTP Cat5 /STP | スター型 | RJ-45 |
100BASE-FX | 100 | 412 | マルチモード光ファイバ | スター型 | SC |
1000BASE-T | 1000 | UTP | スター型 | RJ-45 |
OSI | 4-7 |
Gateway.通信サーバ。
レイヤ2スイッチ(L2スイッチ)
ブリッジと同等の機能を持つスイッチ。
レイヤ3スイッチ(L3スイッチ)
ルータと同等の機能を持つスイッチ。
マルチレイヤスイッチ
OSI第3層以上の複数層でルーティングするスイッチ。
3台以上のネットワークスイッチで構成されるLAN上で ループ経路が形成されフレームが循環し続けてしまうのを回避する制御方式。
トークンリングLAN、FDDIで使われる方式。 リングの中にデータを伝送するトークンが1つだけ高速で巡回しており、 データを運んでいないトークン(フリートークン)を捕まえたコンピュータだけが信号を送出できる。
フリートークンはデータを受け取るとビジートークンとなって伝送先へ向かい、 データを届け終えると伝送元に戻ってフリートークンに戻る。
スター型
バス型
リング型
HUB.集線装置。
optical fibers. 誘電体でつくられた光を伝送する線維の総称。
心線の種類
コア直径はシングルモードで8-10μm、 マルチモードで50または62.5μm。
シングルモード(SMF)
一番入射角の小さい光1つだけが送られる。
信号の変形が少なくケーブルが長くできる。 光源、受光素子には高性能が要求され、高価。
マルチモード(MMF)
複数の光が流れる。
光源、受光素子に高性能はそれほど要求されない。
損失が大きいため長距離伝送には向かない。 帯域が狭いため大容量伝送には向かない。
コアが太く、接続は容易。コストも安価。
光ファイバ心線をシースで覆ったもの。
テンションメンバ
ケーブル中心を通る部材。張力から光ファイバを保護する。
通常鋼線が使われる。
接続方法
Bridge.レイヤ2スイッチ、スイッチングハブ。
OSIのデータリンク層に相当。 ケーブルやアクセス方式が異なる複数のLANを接続する場合に用いる。 ケーブルが同じでもトラフィックを軽減するために使う場合もある。
発信元、送信先のMACアドレスを識別し、 同一LAN内で受信されるデータを他のLANに中継しないようにするアドレスフィルタリングをおこなう。
受け取ったパケットはデジタルデータに変換されバッファメモリに格納される。 送信は他の機器が送信中かどうか調べてからおこなう。 リピータは全ポートにパケットを送信するが、ブリッジは宛先以外の箇所には送信しない。
ブリッジで接続されたLANは論理的に一つとみなされる。
リピータは台数制限があるがブリッジは制限なし。
WANサービスのひとつ。 エラー訂正、確認応答、再送制御等を行わないため高速でデータを伝送できる。
2022年現在はあまり使われない。
Repeater.リピータハブ。 OSIの第1層(物理層)に該当。 LANの伝送路長を物理的に伸ばす装置。
使用は制御方式が同じLANに限定される。 内部にメモリはなく、届いた信号はそのまま全ポートから送信される。 このためパケットの衝突が起きることが多い。
イーサネット(10M)の場合制限は4台以内。 100Mでは2台以内。100Mの場合ハブ同士を接続するケーブルは5m以内。
Router. WANを介してLAN間を相互接続したり、ネットワークアドレスの異なるLANを接続するために用いられる。 OSIの第3層(ネットワーク層)に相当。
ルーティングテーブルを持ち、 パケットの宛先IPアドレスから最短経路を選択するルーティング機能をもつ。 このほか、フィルタリング、NAT、IPマスカレード機能をもつ。