記憶装置 > ファイルシステム
ディスク上にあるファイルを管理するシステム。 OSやそのバージョンにより種類が異なる。
Apple File System. macOS High Sierraから使われるファイルシステム。
2019年のmacOS Catalineからは必須となった。
iPhoneではiOS 10.3以降から使用されている。
ファイル管理は64ビット。
AFPによるファイル共有は非対応。
Windows Vista SP1以降のファイルシステム。 内蔵ハードディスクには使用できない。 ドライブ容量は256TBまで。ファイルサイズはドライブ容量まで。
アクセス権などの設定はできない。Mac OSでも取り扱い可能。
ext2にジャーナリング機能を追加したファイルシステム。 Linuxで使われる。 ext2と高い互換性を持ち、既存のext2パーティションを再フォーマットせずに運用可能。 ファイルサイズ上限は4TB、パーティションサイズ上限は16TB等。
Linuxのファイルシステム。 2008年に公開。ext3の後継で互換性がある。
最大ファイルサイズは16TB、 最大ボリュームサイズは1EB。
2038年問題は解消されている。
MS-DOS、Windowsで使われるファイルシステム。 クラスタの管理は16ビットでおこなう。
最大ドライブサイズは2GB、Windows NT系列では4GB。 最大ファイルサイズは2GB、Windows NT系列では4GB。
ファイル名は最大11文字で、通常は8文字+拡張子+3文字で扱う。 使用できる文字は英字(大文字)、数字、記号の一部、シフトJISの2バイト文字。
Windows2000のFAT16はクラスタサイズの都合で最大4GBまで可能。 1クラスタのサイズが32Kと大きいため、小さなファイルを多量に作成するとパフォーマンスが悪くなる。
Windows98のルートディレクトリに限っては、256個しかファイルを置けない(8.3形式の場合は512個)。 これはかつての非階層化ファイルシステムの名残。
Windows 95 OSR2以降でサポート。MS-DOSでの利用は不可。 クラスタの管理を32ビットでおこなう。1クラスタのサイズは4K。 ファイルサイズ、ドライブサイズはOSにより異なる。 確保する領域が512MBの場合はFAT16としてフォーマットされる。
NTFSより古いファイルシステムだが多くのOSで扱えるため、 外付ハードディスクやUSBメモリでよく使われる。
| 最大ドライブサイズ | 最大ファイルサイズ | |
| Windows 98 | 2TB | 2GB |
| Windows Me | 2TB | 4GB |
| Windows 2000 | 32GB | 4GB |
Windows 2000から10までOS標準の機能では32GBまでしかフォーマットできない。 別のアプリケーションを使うと2TBまでフォーマット可能。
Windows NT系では従来読み書きできなかったが、Windows 2000から扱えるようになった。
ファイル数
Windowsではファイル数が上記の個数以下でもファイルが作成できない場合がある。
Hierarchical File System. Apple社のMac OSで使われるファイルシステム。
前身はMFS。
1998年のMac OS 8.1まで標準ファイルシステムとして使われた。
HFSを拡張したファイルシステム。 1998年のMac OS 8.1から採用、Mac OS Xでも使われる。
iPodでも使われていた。
New Technology File System. WindowsNT以降で使われるファイルシステム。 クラスタサイズは512バイトから64KBの間で選択できる。
前身はFAT32。
ドライブ最大容量は256TB。Windows XP/2000/NTでは2TBまで。
Virtual FAT.またはVariable length FAT. Windows95から登場。 FAT12/FAT16を拡張、最大半角255文字までのファイル名をつけられるようにしたファイルシステム。 Windows9*、WindowsNTどちらでも扱えるが、9*とNT系では仕様が若干異なる。 9*では英数のファイル名を必ず大文字にするが、NT系では区別するため、9*とNTでファイルをやりとりするとファイル名の大文字小文字が変わることがある。
Zettabyte File System. UNIX系OSで使用されるファイルシステム。
2005年にOpenSolarisで実装された。
仕様はオープンソースとして公開されており多くの環境で移植されている。
記憶領域は128ビットのアドレスで管理される。
記憶装置は全体を単一のストレージプールとして扱う。 RAID構成が可能。
UNIXのファイルシステムの機能の一つ。lnコマンドで定義。 ファイル、パスに別の名前をつけて元のファイルとリンクさせることができる。
シンボリックリンクを指定して操作を支持すると本体に対して操作がおこなわれる。 削除時はシンボリックリンクのみが削除され、本体に影響はない。
本体が移動したりリネームすると使用できなくなる。